洋服革命ゲームpart1
まずは 蒼の好みから 調べる事にした。
モデルをやってるだけあって
調べるのは簡単だった。
検索するだけで 情報が出るわ出るわ。
好きなタイプ
・ショートカットの女性
・服装は自分を持ってる子(どうゆう事)
・眉毛がしっかりしてる子(珍しい)
・尊敬出来る子
少し調べるだけで こんなに出てきた。
本当に便利な世の中だ。
大抵の人がSNSをやってる時代
個人情報のへったくれも無い。
「おい 楠瀬 お前 週末暇か?」
「暇だけど...何?」
怪しそうに 葵の顔を見る 翠。
「いいから 開けとけ。俺の事を信じろ。」
「...分かったけども...」
「目一杯オシャレしてきてくれ!あと メイクとかも!」
そうして 土曜日になる。
「な...なんだ その服装!!」
その1 シルエットの価値観さえない上下
その2 小...学生...か お前...
その3 統一感の無い持ち物。
「うるさいな!!!別にお前の前だし
関係ないだろ!!」
「正気か?ここまで まさか この原宿までどうやってきたんだ? まさか 電車乗って来た?って事は...はぁ...」
頭を抱える。
「ごめんってば!!服装とか気にした事ないんだよ!!!」
「はぁ、髪型さえ直せば なんとかなるとおもってたけど 服装からか。足りない分は お前払えよ?」
「えっ?足りない分ってなに?」
「はい こっちでーす。」
「ちょっと待ってよ!」
「流石に恥ずかしいから 裏道通るよ?」
「えっ!どこに連れてくつもり?!まさか エッチな事しようとしてるんじゃないよね?!」
「うるさいな!お前みたいなブスにそんな事しないわ!!」
言った後に後悔した。
本当の事でも言っていい事と悪い事がある。
「まぁ、その 俺のタイプじゃないってだけだけどな!」と言って振り返ると
「そりゃそうか!!!」
と翠は カーッと笑っていた。
(くそッ なんなんだよ こいつ
この前の事といい こいつの真っ直ぐとか
暗いのに 変なとこ明るい所苦手だわ...)
自分のペースが崩される上に
翠の前 思った事を計算なく言ってしまう。
そして この子をなんとかしてあげたい って
思ってしまう自分がいた。
この感情に 名前をつけるとしたら...
母性??ふと 股間を触り なんでやねん。と
心の中でツッコんでいた。
「まぁ いいから ついてこいって。」
そして 服屋さんについた。古着屋さんだ。
原宿といっても あの観光地かしてる
あそこは ダメだ。
毎日 閉店セール 怪しそうなストリート系
地元にもあるチェーン店。
これなら ジャ○コでいい。
しかも 自分は高校生という身分だ
ブランド服なんて買える訳がない。
「ぁぁぁ...人酔いする所だった...」
「いやいや 裏道通ってきたんだが...。」
「いや なんかこんな 若い力で溢れかえってて オシャレ...?みたいな所に 耐性無くて...」
土日の原宿の 真昼間の 民度を見て
オシャレと 思えた時期が僕にもありました。
お腹に居た時に。
「まずは 服から!入るぞ!!」
「えっえっ??」
ずがずかと店の中に入って行く。
「あら!お久しぶり!!」
「どうも!お久しぶりです!」
「今日は どうしたの!またー!!」
ここのおっちゃんは 服の事なら
なんでも相談に乗ってくれる。
「お、いらっしゃいませー!!って!
地味!!!!!!!というかダサ!!!」
と、まぁ嘘をつけないところがたまに傷なのだが....
「あー!こいつ俺の友達なんです!
服装なんとかしたくて 買いにきたんですよ!」
「あ、そうゆう事ね!了解〜!笑」
「ちょっと!!どうゆう事!!」
「まぁいいから お前の好きな服選んで」
「俺がなんとかするったら なんとかすんだよ!
いいから 選んで!」
「あら かっこいい笑」
レジに 膝をつきながら 笑う店長。
「ちょっと ナルシスト気味で キモいですよね笑」
「うるさいなぁ!!!!笑」
「あははは まぁ かっこいいからいいけどね」
「まぁ 私はあんまりタイプじゃないですけどね!」
「あんたが 言う〜?笑」
「あははは こいっあ 一本取られましたな!」
「おっさんかよ!!」
「あははは!!なんか 楽しそうな人で良かった!
うん!好きな服選んで見るね!!!」
カーッと大きく笑った時に 前髪が少し揺れて
翠の顔が見えた。大きくて可愛らしい目をしていて ちょっと ドキっとしてしまった。
「るん♩」
子供の様に 笑顔で駆けずり回り
服を 選んでいく 翠
きっとこれで 服装面は クリア出来るだろうな
なんて思っていた。
試着室に入り 出てくる翠を見て
思わず言葉が 溢れた。
「ダサッ!!!!!!!」
「えー!!!!?!!?」
「こりゃ 一筋縄じゃ行かなそうね。
次回に 続きましょか!」
「「勝手に 次回にすんな!!」」
店長が俯瞰で誰かと話していた。




