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僕の加護神対応は最強らしいので秘密にします。~僕は女の子じゃないから~   作者: ユウヒ シンジ
第3章 旅、エルフの里へ
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みんなでバカンス 10

投稿いたします。

「クフェル様がとんだ失礼をはたらいた様で、大変申し訳ありませんでした」


シアと僕に向かってロマンスグレーのイケメン神官長が深々と頭を下げられた。


「神官長様が頭を下げる事はありませんよ」


それをシアが優しく手を差し伸べ頭を上げさせる。


「お心遣い感謝いたします。それとこちらの方がレンティエンス・ブロスフォード様ですね」

「はい、お初にお目にかかります。レンティエンス・ブロスフォードでございます」


僕は神官長様の前に膝を付き胸に手を添え頭を下げる。

神官は神に仕え神の言葉を聞く国にとっても重要なお方であるから、王族と言えども頭を下げるのが一般的な挨拶だ。

だから僕もそれに従ってと思ったんだけど・・・


「ガタガタガタガタ」

「ん?」

「レン様! 神官長様が震え始められましたよ?!」


僕の後ろに控え同じように膝を付き挨拶をしていたリーシェン達。

ま、アクアだけはボーっと立っているだけだけど、そのリーシェンが僕の耳元で教えてくれた。

僕は頭を上げ様子を伺うと、確かに神官長様の顔が真っ青になりガタガタと震えだしていた。


「ど、どうかされましたか神官長様?!」

「え? いや、その・・・な、何故かレンティエンス様に頭を下げられた瞬間、物凄い圧力を真上からあびせられた様な気が・・・天啓? でも何故 私に対しての殺意も感じ・・・・レンティエンス様どうか頭をお上げ願えませんか?」


独り言の様にブツブツと言っていたかと思うと僕に頭を上げてくれと頼みだす神官長様。

その様子はとても必死で懇願と言ってもいいくらいだ。

僕は仕方ないので言われるままに頭を上げ立ち上がった。


「はぁ、はぁ、はぁ・・・・う、き、消えた・・・・」


神官長様の息が荒いが、先程までの青ざめた顔は元に戻りつつあった。


「大丈夫ですか?」

「は、はい・・・・あ、あのうレンティエンス様」

「はい、なんでしょうか?」

「あなた様は・・・・一体?」


ん? どう言う事だろう?


「あなた様に頭を下げられた瞬間、天界から物凄い悪意ある感情というかプレッシャーを受けたのです。まるで神々からお叱りを受けている様な」


あ、まさかオーディ様の仕業か?


『・・・・レンちゃんに頭を下げさせるなんて・・・神に仕える者としてあるまじき諸行・・・・神罰』


今、僕の頭の中に・・・・

あ、神官長様が泡を噴いて・・・


「倒れた!!?」

「し、神官長様?!」


やり過ぎですオーディ様

ありがとうございました。

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