↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕の加護神対応は最強らしいので秘密にします。~僕は女の子じゃないから~   作者: ユウヒ シンジ
第3章 旅、エルフの里へ
137/163

スバイメル帝国の闇 5

投稿いたします。


「大丈夫ですよ。その辺もまた教えてくれるのでしょう? それまで待ちますよ。」

「くっ! だいたいお前達何者なんだ?」

「それはお互い様ですよ。」


僕とラバスさんと押し問答を続けていると、部屋の扉が開く音がした。


「皆さんお入り下さい。ルーレシア様がお待ちです。」


修道女の方の言葉を聞いた僕達は皆で頷き確認すると、リーシェンを先頭に入って行った。

もちろん警戒のためにリーシェンが前に出てくれる。

本当なら男の僕が前に出て皆を守るものだと思うんだけど、それを言ったらリーシェンやカーナに酷く怒られたので、先頭に立つのは辞めて、せめてどんな事が起こっても対応も出来るように僕は準備をしておく事にしている。

そして部屋に入った僕達は、少し驚いた。

最初に目に入ったのが、部屋の奥に設けられた祭壇の様な所の中央、上に人の倍以上はある、オーディ神の像が奉られていたからだ。

良く似ている。

けど、胸の当たりが実際とは少し? いや結構大きさが違う様な気がするんだけど?


『余計なお世話です!』


今頭の中に声が響いたぞ?

オーディ様か? やっぱり教会とかだと、神様と繋がりやすいのか?

それにしても良く見てるよな?

迂闊な事は考えないようにしよう。


それはさておき、部屋の中に入った時、像も驚いたのだけど、この空間の肌や鼻、口に感じる物が普通と違う事にも驚いた。

「何だろう、この感じは?」

「レン様、何か部屋の空気が透き通っていませんか?」


リーシェンもこの感じに気付いたようだ。


「主様、この部屋、オーディ神の神術結界が施されている。そのせいでここの部屋の空気が常に清浄化されてる。」


アクアの説明で僕達も理解できた。


「あのう? ここの結界が解るのですか?」


修道女の方が結界の事を言い当てたアクアに、驚きながら聞いてきた。


「それは解る。それにこれだけ清浄化への速度が早ければ、毒素に犯された者も多少は延命できるです。」


アクアは、オーディ神像の足元におかれたベットに横たわる男性に目をやりながら答える。


「彼がその叔父さんなのですか?」


修道女の方に小声で尋ねると、小さく頷きながら答えてくれた。

僕は、アクアの手を引きそのベットへと近づいて行く。

そこには、ルーシーともう二人、女性の方がベット脇に腰掛け、一方の女性が横たわる男性の手を取り祈りを捧げていた。


「ルーレシア様、お連れしました。」


修道女の方が、ルーシーに伝える。

するとルーシーはベットの傍らに座っているもう一人の女性と一緒に僕の方へと静かに寄って来られた。


「お母様、このお方がレンティエンス様、そしてこちらがアクア様でいらっしゃいます。」


丁寧なルーシーの紹介に僕も習い、胸に手を当て片膝を着き最上の礼をとった。


「ただ今、紹介に与りました、レンティエンスと申します。レティシア皇妃様にお目にかかり恐悦至極に存じます。」


僕の挨拶に反応して、ラバスさんと修道女の方が皇妃様の前に一瞬で立ち、僕に剣を突きつけていたが、それよりも早くリーシェンが僕の前に立ち、構えはしないがその手には刀を握り、直ぐに斬りかかれる体制を作った。

まだ素性を明かしていないのにいきなり僕が皇妃だと言ったので危険を感じたのかな。

ちょっと悪いことしちゃったね。

でもそんな事は関係ないリーシェンだしアクアにとっても僕に向けられた危険を防ごうとするのは必然なんだろうか?アクアも皇妃の正面、二人の間にいつの間にか立っていて、皇妃を睨みながら、二人の脇腹に魔術紋を構築した手をピタッと付けていたのだ。

ラバスと修道女は、それで動けなくなってしまい顔が真っ青に変わっていた。


やはりこの修道女もただの人という訳ではなかったようだけど、リーシェンやあまつさえアクアに勝てる人なんてまずいないからね当然の結果だけど・・・。


「あらあら、まあまあ。やっぱり判ってらっしゃったのね。」

「はい。姫君様とラバス殿の言動からおおよそ予想はしておりましたが、まさかここで、レティシア皇妃様とお会い出来るとは思いませんでした。」

「私も嬉しい誤算で喜んでおりますの。それも良くも悪くも素直で真面目過ぎな我が娘のおかげかと。」

「はい、とても嘘がお苦手のようで。」


それにしても僕が皇妃様だと言い当てても別段驚く様子もなく自然に対応されているのには少し驚いた。

たぶん、僕達がここに来ることは直前まで知らなかったはず。

それなのにこの対応は、ルーシーがさっきしたばかりの報告と、フォレスタール王国やグローデン王国の動き、それに多分だけど、クウェディ様と皇妃様は繋がりがあるのかも知れない。

実際、クウェディ様を頼っていた訳だからね。

その当たりから、僕達んお事を予想していたのかも知れないな。

見た目はおっとりとした癒し系の美人なんだけど、侮れない人のようだ。


「ちょ、ちょっとお母様!、これはどういう事ですか?! お二人はお知り合いなのですか?」


ルーシーは、皇妃様と僕の会話の内容の意味が判っていないようだ。


「ルーシー、まだわからないのですか? だいたいこのタイミングで現れる英雄なんて夢物語でしかないのですよ? 現実はちゃんと理由があって現れるものです。」

「はあ?」


まだ困った様な顔をされてる。

読んでいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。