表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
テキトーファンタジー〜異神伝記録〜  作者: メフィストフェレス
4/13

一番大変そうな大地の天使。

時は精霊暦128年。

人間族、妖魔族、亜人族がまだ共存している時代。


人間族は知力と想像力に優れ、石材による建築物や、マナを利用した灯りなどの開発に成功した。

これにより町、と呼ばれる集合住宅地帯が生まれた。


妖魔族は頑強な体に優れ、荒野の開拓や水路の整備に大きく貢献した。

また、強大なエネルギーであるマナに唯一生身で耐えれる存在であり、マナを原力とした道具、魔導具の開発や、特性を解明するにも不可欠な存在だった。


亜人族は信仰心が一際高かった。

それは精霊との対話を容易にし、自然に愛された。

天候や土地の特色を素早く理解し、その土地に適した食物を見分けたり、自然災害を回避できる土地に街を構えたりと、亜人族の意見は何かを成す為には必要不可欠となっていた。


しかし、互いに手を取り合う生活は長くは続かなかった。


妖魔族は言った。

「もっと町を大きくしよう。野生の動物を飼育しよう。もっと豊かな生活を目指そう。」


人間族は言った。

「汝求むなかれ、だ。今の生活で充分じゃないか。この生活を守るだけで、我々は生きていける。」


亜人族は言った。

「我々に必要なものは全て自然が与えてくれる。これ以上欲をかいてはいけないよ。」


だが妖魔族の主張はもっともだった。

他族より大きな力を扱う妖魔族には、身体の小さな人間族や、自然エネルギーだけでも生きていける亜人族よりも多くの食糧が必要だった。

分け与えるのなら尚更だ。


「ならば我ら妖魔族はこの地を去る。北の大地に我らの新たな居住を構えることとする。」


こうして妖魔族は人間族の地を去った。


残された人間族と亜人族の生活も長くは続かなかった。

長寿を持ち、精霊に愛される亜人族に対し、人間族が劣等感を持つようになったからだ。

信仰心の高い亜人族は、これが憎しみの種であることを見破り、一夜の内に西の大樹海へと姿を消した。


こうして人間族、亜人族、妖魔族の住処が分かれることなった。


この時、妖魔族に領地の拡大を、

亜人族に人間族の劣等感を申告したものが、茶色の髪を持つ乙女、地母神アマルガムの使いアマルーラであったと記録には残されている。

テキトーに舞台完成。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ