表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
テキトーファンタジー〜異神伝記録〜  作者: メフィストフェレス
2/13

テキトーに天使でもだしとくか。

テキトーにガンガン行きます。

乙女の名はオルフェンティアラ。

天空神オルフェンティヌスが、地上に遣わした天の使い。

ーー天使であった。

大地と、天空と、大海と、大小様々な命。

それを見守り、時に導くのが、天使、ティアラの使命である。

とは言え、芽吹いたばかりの命には、導きに従うだけの知性はまだなく。

ティアラは、天候を操ることで、生命の進化を手助けをしていた。


もっとも天に近き山ーーのちに霊峰オルフと呼ばれるーーその山頂に居を構え、どれだけの時が流れたか。

遥か眼下に広がる広大な樹海に、時折自然火災とは異なる煙が上がるようになった。


火を、覚えたのか。


ティアラは確かな充実感を感じていた。

自分が作り出したわけではないこの世界だが、やはりずっと側にいれば愛着も湧く。

愛しい者の成長を喜ばぬものなどいないのだ。


更に月日は流れる。


神達に模された人間は、よりその恩恵が濃いものへと姿を近付けた。

すなわち地母神の恩恵を濃く受けたものは、人間族と呼ばれるものに。

天空神の恩恵を濃く受けたものは、亜人族と呼ばれるものに。

大海神の恩恵を濃く受けたものは、妖魔族と呼ばれるものに姿を変えていった。


信仰、性質、趣向。

加護、適応、必要性。

その他様々な要因が、進化の方向を変えたのだ。

その姿は多岐に渡り、世界が如何なる試練を与えようとも、対応できるだけの受け皿となるだろう。


ティアラは、神に遣わされてから初めて、その、顔に笑みを浮かべた。


「天空神オルフェンティヌスが娘、オルフェンティアラとは其方に相違ないだろうか。」


ティアラは空を見上げた。

その顔には、驚愕も、恐れもない。

所詮この世は神の手の上。

そして神の考えなど、天使であるティアラには到底及びもつかない。

この者が此処にいる事も、必然なのだ。


「いかにも・・・。ああ、其方が噂に聞く、叡智を携えし古のドラゴン。

マナあるところに奇跡の術を授けるという。」


「流石は神の使い。話が早い。悠久の時を過ごした其方がいるこの土地が、もっともマナが集う場所。

この山の麓を我が住処にしたい。龍脈を張り巡らし、精霊の力を具現化するために。

さすればこの世界に、精霊術なるものが現れよう。」


過ぎたる力は身を滅ぼす。

だが力なくては守る事は出来ない。


「良いだろう。精霊術の恩恵。喜んで御受けする。」


要はいかに使うか、なのだ。




世界の主流となる三種族と精霊の出現。

これが精霊暦元年となる。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ