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界遊記  作者: かえで
新たなる世界

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217/253

妖魔ならざる者

 無線機でファミス国のパクマンに災害救助隊の要請をした翌日から、ドメラガ領のクレーターの周囲をぐるりと回るように飛翔し、≪索≫を使い続けたファルガ。

 氣功術≪索≫は、様々な情報を術者ファルガにもたらす。

 今回の≪索≫では、生命エネルギーである『氣』を特に重点的に検知できるように調整して使用していた。情報のフィルタリングも、術者の技量によっては可能なのだ。

 しかし、ドメラガという国家が、まさかここまで生命エネルギーを消失しているというのは、ファルガの想像を遥かに超えていた。

 草木一本残っていないのは、強烈な爆発のせいだろうが、生命体が完全に存在していない。 クレーターを見れば明らかだろう、と反論する人間もいるかもしれないが、それは重々承知していた。それでも、僅かな希望を求めて探索を続けていたドメラガの地で、それだけ強いエネルギーが炸裂し、周囲を消し飛ばしたのだということを、今まで以上に痛感せざるを得ない。

 ≪索≫で調べれば調べるほど、彼の心は漆黒の深い沼に沈んでいくような気持ちになる。

「思ったよりずっと強い爆発だったのか……」

 二日経っても生命の痕跡すら発見できないファルガは、少し苛ついていた。

 人命救助は二十四時間が勝負だという。

 だが、その倍の時間が経過してしまっている。それでいてクレーターの周囲十キロ圏外に、自身の調査はまだ到達していない。

 一方向へ伸ばした≪索≫は、数キロ先まで伸ばすことができる。体調が良ければ数十キロも可能だ。しかし、それはあくまで≪索≫で用いる『氣』を練り込んで、平面上に直線的に伸ばしたものであり、それを同心円で使用するなら、その効果距離はかなり落ちる。そして、それを立体的な球にしたならば、直径も十数メートルがやっとだ。

 今回は、地表だけでなく、地中に埋もれた人間も捜索しながらの飛行だったが、この現状を見る限りでは、ただいたずらに時間を費やしたのは間違いない。

 やはりクレーターの抉れた部分の探索は無駄なのかもしれない。

 ファルガがそう思い始めた頃、一瞬伸ばした≪索≫に反応があった。というより、≪索≫に強烈に訴えかけてくる。それは凄まじく自己主張の強い生命エネルギーであり、≪索≫を使用せずとも感じることができたかもしれない。

 生命体? しかし、その割には反応が固い。

 何か固いものを身に纏った動物のようだが、固いものそのものが『氣』で出来ているようだ。機鎧に乗った人間とは反応が違う。何か生けるものの可能性は高い。

 ファルガはそちらの方向に向かって移動を開始した。急激な接近は、固い反応の相手を怖がらせてしまうかもしれないが、その反応の対象が≪索≫に準ずる探索方法を持っていれば、とっくにこちらを見つけているだろう。しかし、その反応はないように思える。

「どうも、機鎧に乗ったドメラガの人間ではなさそうだな。正体を調べる必要があるな」

 ファルガは剣を背に戻すと、クレーターを背に移動を開始した。


 クレーターを背にして数十分の飛行。

 その先が、青年ファルガが検知した不思議な『氣』の持ち主がいる場所だ。

 しかし、今までに感じた事のない『氣』だ。生命体として感じた事のない『氣』ということもあるが、属性が分からない。

 ただ単純に、生命体の種類が分からないのもそうだが、その持ち主の存在が『妖』なのか『魔』なのかが判別できないのだ。『妖』を『魔』に、または『魔』を『妖』に擬態する事はあっても、どちらか判別がつかない『氣』というのは、古今感じた事がない。あの神皇ですら、所持するエネルギーは『氣』なのだ。

「なんだ、この『氣』は……。これだけ集中しながら接近しても、相手の正体が掴めない。似たような『氣』も感じた事がない……。こいつ、本当に生物なのか?」

 ファルガはそう呻きながら飛び続けた。

 徐々に、感じた事のない『氣』の場所に近づいていく。

 だが、その正体は見ることができない。光を反射せず透過する存在だとでもいうのか。

 突然、進行方向上に眩い光が迸り、一瞬視界を失うファルガ。閃光の後には、上空に巨大な火の玉が浮かび、砂煙が走ってくるのが見える。ファルガは、砂煙が直撃せぬよう瓦礫の影に隠れ、迫る砂埃を躱そうとする。

 爆走してくる砂煙は、間違いなく衝撃波だ。あの閃光と火球によって作られたものに違いない。

 最初は、両腕のシールドを展開させて大盾を作り出し、衝撃波に耐えきろうとした。だが、それよりはやり過ごすのが得策だと思い至り、大地に穴を作ってその中に退避することにしたファルガ。

 穴に飛び込んで数秒後、轟音と共に衝撃波が襲った。

 爆風のように頭上を通り越していく砂嵐。その後の静寂を確認し、ファルガは外の様子を確認した。

 だが、次は長い間閃光が迸り、その後の火球は三つほど確認できた。

「……さっきより強い衝撃波が来る……!」

 とてつもない何かの存在を感じたファルガは、もう躊躇する事はなかった。

 ファルガはもう一度穴の中に身を隠し爆風をやり過ごした後、今度は『氣』のコントロール術の第三段階であるオーラ=メイルを身に纏い、全速力で火球が発生した地点に急いだ。

 飛行を開始してすぐ、絶対に鳴らないはずの通信機から呼び出し音が鳴る。

 本来であれば、『基地』(ホーム)からの呼び出しはご法度のはず。技術的に不可能なのではなく、潜入捜査員と他の捜査員の身の安全を図るために、『基地』(ホーム)への定期連絡以外の通信機使用は禁止されているはずだからだ。特に『基地』(ホーム)側からの呼び出しは最も厳しく禁じられている。

 だが、今ファルガの懐では通信機が振動している。

 ファルガは飛行の速度を落とさずに、通信に出た。

「ファルガ君、ドメラガでは一体何が起きているんだ!?」

 声の主はパクマンだった。

 ほんの数日前、ファルガによる通信を発端にして、ファミス国の各基地から編成された災害救助隊は、ファルガが調査したクレーターを集合場所に設定し、移動を開始した。そのうちの一つ、『基地』(ホーム)から出発したパクマン隊の隊長パクマンからの通信だった。

 その語気の強さからは、とてもではないがパクマンが平静であるとは思えなかった。

「君がいるところは、デモガメだったはず。そこで何があった? 我が隊は移動中に、デモガメから百キロ程離れた地点で、凄まじい振動と閃光を複数回検知している。これは中規模以上の火山の爆発と同程度のエネルギーのようだ。君は何も被害は受けていないのか!?」

 ファルガの返信前に、手にした通信機からパクマンの声が次から次へと漏れだす。

 司令官職であるはずのパクマンが通信機の禁忌を犯すなど、相当焦っているのだろうか。

 ファルガは通信機を口元に当て、風の音を通信機が拾わぬように気にしながら、努めて冷静に回答した。

「現在、発見したクレーターから離れたところに出現した正体不明の火球の元に急行中。

 火球の原因は不明ですが、恐らくデモガメを消滅させた爆発を発生させたのと同じ生命体が、その地にいるようです。災害救助隊はそのままデモガメに向かってください。デモガメでの救助活動及び調査をお願いします」

「わかった! 無理はするな! 状況が分かったら知らせてくれ!」

 ファルガは了解を告げると、通信機を懐に納めた。

 恐らく、詳細な状況が分かる頃には、様々なことの結果が出ているだろう。

 爆発の傍にいるのは、何か得体のしれない生命体。

 『氣』なのはわかるが『妖』なのか『魔』なのか、はたまた全く別の何かなのか、まったくわからない。そんな生命体は見た事も聞いたこともない。

 そして、災害救助隊の戦力が、その存在と鉢合わせしたら、あっさりと全滅させられてしまうだろう。先程の火球と衝撃波は、その正体不明の生命体が巻き起こしたものであるのは間違いない。そんな強力なエネルギーを持つ何者かと、機鎧がまともに戦えるとは到底思えない。

 であれば、最前線で活動するのではなく、恐ろしいあの爆発の中、何とか生き残った人間を一刻も早く救助してもらいたい。

 国一つ消し飛ばすほどの巨大な力を持つ、得体のしれない存在。

 今この場をやり過ごしたとしても、いずれファミスはその生命体により、存亡の危機に瀕するだろう。ファミス以外の国家もそうだ。この星も、あるいはこの界元すら危機に陥れかねない。

 普通の生物ではないのだ。

 ドラゴン化したガイガロス人でさえ、あれ程の火球と衝撃波を生み出すような攻撃などできはしまい。ましてや、それを速射できるなど、規格外もいいところだ。

 兎に角、謎の『氣』の正体を探らねば。

 その上で鎮めることができるのか。それが駄目ならば倒すことができるのか。そもそも、倒して大丈夫な存在なのか。界元における神皇や魔神皇のように、倒した瞬間に全てが消滅されても困る。

 ただ、あの火球は、ドイム界元の魔神皇になろうとした『巨悪』グアリザムが放った≪恒星創造≫の術に似ているような気がしてならない。威力も、その術特有の波動も。

(まさか、何だかわからない生命体が神勇者ってわけじゃないよな?)

 一瞬、嫌な予感に襲われるが、それを断固拒否するように様々な可能性を考えながら、ファルガは飛行を続けた。


 ドメラガにいるファルガと、ドメラガの都市のひとつであるデモガメに向かうパクマン隊の通信が行われている頃、『基地』(ホーム)で深い眠りについていた少年ギューが眼を開けた。

 休息の十分なギューは、ぱちっと覚めたその瞳で周囲を見回す。

「あれ……、ファルガさんたちは?」

 当初は、現在の自分の状況がなかなか飲み込めず、周囲をきょろきょろと見回していたが、学校の保健室のような医務室での時間は、彼に状況を整理させる機会を与え、徐々にギューを正常に戻していく。

「そうか……。

 僕は、新機鎧を操縦して、パクマンさんの機鎧と模擬戦をしていたんだった。あの赤い機鎧を投げ飛ばしたのまでは覚えているけど……」

 半身を起こしたギューのすぐ横で、男性が声をかけてきた。白衣を身に着け、眼鏡をかけた男性だ。

 軍医オリマ。

 白髪の初老の男性は、そう名乗った。

「僕は……、一体どれくらい眠っていたのですか?」

 オリマは己の席の卓上カレンダーを覗き込んでいたが、カレンダーは現在と違う月が前面に出ており、それに気づいた彼は、慌てて今日の日付の出ているページに差し替えた。その後、見えづらそうにカレンダーを覗き込みながら、指で日付をなぞっていく。

「約一週間だな。君が眠っていたのは」

「そんなに……」

「素晴らしい戦いだったぞ。機鎧を操り始めてまだ半年にも満たない少年が、パクマン司令官をあそこまで追い詰めるとは」

 ギューのパイロットセンスを大層評価するオリマだったが、それ自体にはギューは大して興味はなかった。それよりは、今起きていることを知りたかった。

 『基地』(ホーム)がどことなくざわつく。

 敵の襲撃があった際の極度の緊張感ではなく、状況の詳細は不明だが事態があまり芳しい報告に動いていない時のような、煮え切らぬ苛立ちが『基地』(ホーム)に蔓延していた。

 軍医オリマは、ファルガもパクマンもここにいないことを告げる。

 驚いたギューだったが、既にファルガは単身ドメラガに入っており、パクマンも三機の機鎧で災害援助隊の一部に組み込まれ、ドメラガに向かい始めたという。

「僕も行きます!」

 ギューはベッドから飛び起きようとしたが、不思議と身体がいう事をきかない。

 何とか立ち上がるものの、≪天空翔≫の術を使う事は愚か、まっすぐに歩く事も難しい状態だった。

「暫くリハビリが必要だ。それからでも間に合う。君は一生懸命体力の回復に努めるのだ」

 オリマはそういうと、もう一度ギューをベッドに横たわらせ、布団を掛けると彼に背を向けるようにデスクに向かい、書類に目を通すのだった。

「一体どうしてこんなことになったんだろう……」

 ギューは再度起き上がろうとするが、やはり自由の利かない身体には逆らえず、顔をしかめ悔しそうな表情を浮かべながら呻いたのだった。

「とにかく今は食べて、眠るしかない。血液検査のデータを見る限り、君の身体は極度の栄養失調状態なのだ」

 ギューの言葉に振り返ったオリマはそう告げると、デスクにある電話の受話器を上げ、どこかに電話を始めた。そして、二言三言話すと受話器を置き、ギューのベッドの横に腰かけた。眼鏡の奥の瞳はにこりともしないが、彼は微笑もうとしているようだ。

「今、食堂の人間に、消化のいいものを作らせている。それを食べたら、また眠りなさい。次に目が醒めたら起き上がれるようにはなっているだろう」

 軍医はそのまま立ち上がるとデスクに戻り、再び読み途中の書類に目を通し始めた。どうも調子が狂ってしまう、とでもいうように頭を掻きながら。

 ギューは自分の身体の異変を確認していた。

 体力とか、気力、精神力の問題ではない。

 『氣』のコントロールがうまくいかないのだ。

 先程、彼は『基地』(ホーム)中の窓ガラスが全て叩かれるといった不思議な現象で目が醒めた。

 これはドメラガ領内で起きた件の爆発の衝撃波の影響だ。砂漠と熱帯雨林の間に聳え立つ岩柵の為、衝撃波の直撃は免れた。それ故『基地』(ホーム)はダメージは殆どなかったが、『基地』(ホーム)の見張り台にいた人間は、上空の雲が一気に波打ったのを目撃している。

 だが、『氣』を練ることができないため、丹田での『氣』の増幅が出来ず、≪索≫で状況を探る事も出来ない。

 もし、この『氣』のコントロール不良が、新機鎧の操縦の結果だとしたら、あの機体に乗って戦うことはできない。もっとも、彼は機鎧を駆って戦うより、普通に超神剣の装備を身に着けて戦う方が余程戦闘能力は高いのだが。

 新機鎧の開発という観点では、核融合エンジンよりも高出力で小型のエンジンを造るため、タービンをより強く速く回す『真』を集める機能を、道具術で実現しなければならない。そのヒントをこの界元の科学者たちに示すには、もう少し機鎧を自身の術を用いて動かさなければならない。

「模擬戦だけは、暫くやめよう……」

 ギューは、眼前に準備されたおかゆのような食事をとりながら、しみじみと思うのだった。


 直前に発生した大爆発の中心と思われるクレーターが眼下に広がる。

 先程は三個の火球が現れたように見えたが、クレーターの形状から見るに、衝撃波を生んだあの火球は、もっと実際は小さいものであり、それが複数同時に放たれて爆発したため、巨大な火球のように見えたのだと、ファルガは思い至る。

 一発の威力は小さい。だが、連射する事ができ、結果あのサイズの火球を作り出せるようなことができるなら、その存在自体の脅威は変わらない。

 むしろ、もっと厄介かもしれない。

 無思慮な大砲の一発より、計算し尽された百丁の自動小銃の弾幕の方が、防御しにくいのは間違いない。まさにそれが証明された形になるのだろうか。

 『妖』なのか『魔』なのかわからぬ存在。

 その巨大な『氣』が派手過ぎて暫く気づかなかったが、どうやらその得体のしれない者と戦っている者がいるようだ。その証拠に、その巨大な『氣』は戦闘状態になっている。そして、たまに大きく弾ける微かな『氣』も感じる。決して弱々しい『氣』ではないが、相手の『氣』が強烈すぎて目立たないのだ。

 ……しかし、この種の『氣』は非常にわかりにくい。存在は捉えられているのだが、非常にあいまいだ。しいていうなら神皇や魔神皇の『氣』に近い。ただ、そこに『妖』特有の懐かしさや『魔』全般にいえる悍ましさのようなものがない。プレーンな『氣』という表現が最も正確だろうか。そして、強く大きい。それはその存在の強さを示していた。

「得体のしれない『氣』の相手と戦っているのは、神闘者か!」

 ファルガは思わず呻くと、接近の速度を緩めた。同時に、神闘者と正体不明の巨大な『氣』を持つ生命体が、急遽ファルガに向けて攻撃を仕掛けてきた場合に備え、いつでも戦闘態勢に移行できるように。

 大気が振動し、神闘者の一人が弾き飛ばされていく。

 確かに攻撃を受けたはず。しかし、攻撃をしている相手が見えない。だが、『氣』はそこにある。

 神闘者が、手にした武器で斬撃や打撃を放った。

 だが、攻撃は何かによって弾かれた。その瞬間、巨大な甲殻に覆われた無数の足を持つ生物のシルエットが浮かび上がる。

 巨大なほら貝を半分に切って伏せたような流線型の甲殻は、無数の節で構成されており、頭部と思しき節部には、複眼を複数持っているようだった。

 身体には無数の棘が確認できるが、その棘から何か粒を飛ばしている。それが大地に接触した瞬間、爆発を起こしているように見えるのだった。酷く巨大で分厚い体躯に対し、無数の足は極度に短い。その巨躯は、前後に体を伸縮させながら足を使い移動する。

「なんだ……? 見た事もない怪物だな……」

 ファルガの声を聞きつけたのか、その巨大な甲殻類は、明らかにファルガの方に意識を向けた。眼球が動くわけではないが、青白い複数の瞳はファルガを捉えている。

 巨大生物の足元にいた、残された神闘者は、そのタイミングで逃亡を図ったらしく、先程まではファルガの≪索≫に掛かっていた者達は一斉に消え失せた。ファルガの出現によって、逃亡のタイミングを図っていた神闘者が一気に遁走したのだ。

「……違う。お前も違う。お前もこの界元の妖近衛ではない……」

 とてつもなく恐ろしい力を感じたファルガは、全力でオーラ=メイルを張り、更に蒼龍鎧の小手部のシールドを展開し、爆発的なエネルギーの襲来に備えた。

 いや、備えたというよりはむしろ、本能が身体を突き動かした、という方が正しいかもしれない。

 直後、閃光と轟音、そして四肢を引き裂かれるのではないかと錯覚するほどの衝撃を受け、ファルガは直後に意識を失った。

 薄れゆく意識の中で、ファルガは確かにあの甲殻類の言葉を聞いた。いや、意識が流れ込んできたのかもしれない。

「私は超妖魔。『妖』にも『魔』にも属さぬ存在。妖神皇や魔神皇の力で発生した生命体とは根本から成立形態が異なる。

 私は探している。『妖』と『魔』の終わりなき嬲り合いを終結させる力を……」

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