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界遊記  作者: かえで
巨悪との確執

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ファルガの宿題1

「レーテ……、お願いがあるんだけど」

「……何? 今のファルガが、私に頼むようなこと、あるの?」

「いや、ちょっと一緒に来てほしいところがあるんだ」


 ラン=サイディール国首都デイエンでの、人知れぬ事変の後。

 ファルガはレーテに頼みごとをする。

 神勇者になったファルガが、わざわざ自分に頼みごとをすることが、レーテからすれば些か信じられなかった。

 今のファルガなら、世界を滅ぼすことも、神を倒すことも可能だろうに。無論、その力に踊らされ、飲まれることがないからこそ、精悍な女神も可憐な女神もファルガに力を授けたのだろうが。

 ファルガとレーテは、眼下にできた人だかりを見ていた。その人だかりの中にいる人物とは、明け方まで対峙している。そして、その姪とも。

 史実には出てこないが、恐らく歴史上最も稀有で凄惨な事件の一つになりかねなかった事案だろう。そして、この規模の事案でありながらも都市伝説で収まっているのは、死人が明確になっていないからだ。実際、死人そのものは出ていない。あれだけの目に合った十二人の被害者達の、心の生死や傷については定かではないが。

 事案を粛清した神勇者は、干渉することに及び腰でありながら、少女の人生については自主的な反省を促し、その叔父の人生については他者からの評価に委ねた。

 その結果が間もなく出るはずだった。

 だが、ファルガは突然、人だかりに背を向けた。

「どうしたの?」

「……もういいかな、と思って」

「そ……、それはどういうこと?」

「俺は、最初はこの件の顛末を、自分の目で見届けようと思っていた。けれど、それぞれの判断を他者に投げた時点で、結果を知るべきではないのかな、と思ったんだ。

 この件が終わった後、マユリ様の所に戻るつもりもないしね。どういう選択をしても、そういうものだとしか思わないだろうし……」

「そう……ね……」

 レーテはファルガの言葉に応じたものの、肯定も否定もしなかった。

 ファルガの決定を、レーテが覆す必要はない。彼がそう決めたのならそれでいい。

「じゃあ、もう行く?」

 ファルガが感じたという薔薇の慟哭は、収まって久しい。レーテにも、もう何も聞こえない。

 薔薇人の姿ももう見えない。気づいた時にはいつの間にか姿を消していた。

 ファルガがこの事案の結果を知らなくてもよいと言い、薔薇人も沈黙のまま姿を消した。

 これは、彼らにとって、この事案が終わった事を意味していた。

 レーテは思う。

 もし、あの場でファルガがマユリを処断する、と判断したならば、薔薇人はどういう行動をとっただろうか。

 助けを求めた人間が、同じ人間であるマユリを生きる価値なしと判断したなら、それを黙って受け入れたのか。それとも、ファルガが剣を抜いたなら、全力で抵抗したのか。

 一つはっきりしたことがある。

 薔薇人がマユリの悪魔の所業を止めたかったのは、薔薇人の意志ではないのだろうということ。薔薇人が人間の価値判断基準を理解しているとは思えない。

 美しくなりたいという想いと、人を傷つけたくないという想いで板挟みになったマユリ。自身で心を締め上げていく間、マユリの苦悩に満ちた心は、何者かに助けを求めていたはずだ。

 相反する二つの自分の想いに戸惑いながらも、悪魔の行為を踏み留まれるほどに心の余裕はなかった。美しくなりたいという自分の欲望を、拒否しきれなかったマユリ。それではいけないと彼女は助けを欲した。

 薔薇人は、そのSOSを受け取り、何とかマユリを苦しみから解放したかったのだろう。

 自分の事を常に気に掛け、世話をしてくれていたマユリ。その人間が悩み、苦しんでいたならば、その悩みを解決し、苦しみから解放する手助けをしてやりたい、と考えるのは理解できない事ではない。そして、それが結果的にマユリの死を招くことになったとしても。薔薇人が止めたかったのは、人間の価値観ベースの『悪魔の行為』ではなく、マユリ自身が苦しむ状況、だったのだ。

 古今東西、人間はそういう感情に名前を付けたがる。薔薇人が持っていたその感情が果たして、『恩義』と呼ばれる物なのか、『愛情』と呼ばれる物なのか、それとも『恋慕』と呼ばれる物なのか。

 今となっては、それを薔薇人に聞く事も叶わない。そもそも、そういう括りをしてしまってよい感情なのかも、レーテにはわからない。

 ただ、高次の存在との交流にも、様々な形態がありうるのだという事が、レーテの心に深く刻み込まれた。

「……行先は、黒い神殿でいいのね?」

 ファルガがこの場所を立ち去ると言った時、レーテは、一度黒い神殿に戻る事を想定していた。だが、ファルガは即答しなかった。

 暫くの沈黙の後、少年神勇者は呟いた。

「一つ、やり残したことがあるんだ」

 ……数時間後、ファルガとレーテは、ラマ村の入口にいた。




 懐かしいラマ村。

 夏祭りも終わり、紅葉の始まった山腹を見る限りでは、ラマ村は相当な寒さになっているかもしれない、と想像する人間も多いが、実はあの地にあるパワースポットのおかげで富栄養の地となっており、およそその標高からは想像もつかないような農作物が大量に収穫される。それ故、それを七日間かけてデイエンに運び、貿易都市となったデイエンでしか手に入らないような物品などと交換し、それを村に持ち帰るという行商スタイルが成り立つ。それこそが本来の『お上り』だった。

 山を下りるのに『お上り』とは、若干の皮肉も込められているのかもしれない。

 ファルガにとっては、二年半ぶりの帰村。そして、レーテにとって初の訪村となる。

 ラン=サイディール国首都デイエンからラマ村までは、大人の足で七日程の工程だ。

 デイエンの外城壁を出てから、ハタナハに向かって歩き、ほぼ一日。そこから九折に延びる山道をほぼ五日間の日程で上っていくと、突然眼前が開け、遠くイア海を臨める。更に山道を進むと、鬱蒼と茂る森林の先にラマ村が突然出現する。

 幾度となく繰り返された『お上り』。そのおかげで、ラマからデイエンまでの行程が七日とわかっているため、キャラバンが日の暮れる頃に到達するだろう場所には、野営の出来るスペースと野営の為の道具が整備されている。野営の為の竈や簡易テント用の木製骨組みのセット、雨風を凌ぐためのシートも、木を組み上げて造られた簡易山小屋の中に常設されている。少人数での『お上り』ならば、小屋の中で一夜を明かすことすら可能なほどに、物品も揃えられていた。

 だが、飛行術≪天空翔≫を身に着けたファルガとレーテからすれば、デイエンとラマ間の移動は、ほんの数十分の行程。デイエンとラマの移動の弊害は、まさに高度差なのだ。その高度差が、移動時間に影響するため、結果的にラマ村の『お上り』が一つの大掛かりなイベントになりうる。実際、ファルガとレーテの出会いは、ファルガの墜落先にレーテがいた事から始まっている。

 二人がデイエンを出立したのが早朝日の出直後。従って、そこまで急がなくとも、昼前にはラマ村の入口に立つことができたのだった。


 ラマ村に入ろうとした際、ファルガは一瞬躊躇する。

 超神剣の装備を身に着けたまま、この村に入るのは、些かおかしな気がする。しかし、鎧を脱げば、身に着けているのは、レーテやSMG特派員メリコが準備した女装用ドレス。

 今、ファルガの家に戻ったところで、背の伸びたファルガに合う服があるとも思えない。やはり、SMGのデイエン支部内に置いてきたSMGの装束を持ってくるのだった、と少し後悔するファルガ。だが、今更取りに行くのも忍びない。もう、デイエンには二度と戻るつもりはなかったから。

 村の中を歩く、蒼い甲冑を纏ったファルガと銀色の法衣を身につけたレーテ。そんな二人を目の当たりにして、村人たちはまず驚愕する。三年前とは比較にならぬほどに伸びた身長もそうだったが、蒼い甲冑に赤いマントという普通の人間の身なりではない人物に、村人たちはいきなり尋問する事は勿論の事、傍に寄って話しかける事も憚られた。だが、不思議なもので、彼等の醸し出す雰囲気が村人に危機感を与える事もなかった。

 不安を与える人物ではないが、およそ誰だか見当もつかない。特に、レーテ自体はここを訪れた事がないため、銀色のローブを纏う人物と共に行動する蒼い甲冑の人物が、実はファルガであることも想像しづらかったようだ。

 神勇者となったファルガは、レーテを連れてズエブの元を訪ねる。

 ミラノとの約束は、まだ果たしていない。やるべきことは終わっていないのだ。

 だが、力をつけるという一つの工程はクリアした。そんな彼らが最終決戦に臨む前にやっておきたかったこと。

 それは、三年前につけられたレナの傷を癒す事だった。

 ファルガのこの旅の始まりは、幼馴染のレナの敵討ち。確かに命こそ奪われはしなかったものの、彼女の心はあの時間違いなく殺された。怒りのままに旅を続けたが、ジョーの母国での彼の処刑により、ファルガの怒りは行先を失う。それどころか、生前のジョーの苦悩を知り、不本意ながらも彼に共感してしまった。

 そして、ジョーを許してしまった罪悪感を伴ってラマ村に少年が戻った時、レナが心を取り戻し、兄貴分であるナイルとの子を宿し、幸せな生活を送っている事を知る。ファルガは本心を告げ、レナの許しを得た。

 あれから二年半という月日が経っている。

 恐らくナイルとレナの子も、立って歩き、意志の疎通が可能になっているかもしれない。

 まだ見ぬナイルとレナの子と会う事も、ファルガの中の楽しみの一つだった。

 一度は恋慕し、憧れた少女レナ。今は立派な母親になっている事だろう。

 そんな中、ファルガの心残りは、世界を救いたかった『カニバル=ジョー』が少女につけた傷。

 あの事件の直後、緊急の手術で傷こそ残ったものの、命に別状はないことは、一度ラマ村に戻った時に聞いた。だが、美しい髪で隠されているものの、傷は間違いなく存在した。そして、その傷は彼女の心の傷であるとともに、少年ファルガ=ノンの後悔の証でもあった。

 彼女の傷はファルガに黒い影を落とす。

 あの時、今の力があったら。

 神勇者の力でなくてもいい。聖剣の勇者・聖勇者の第三段階の力があったら、ジョーの暴挙も止められていたはず。

 彼はその後、冒険を終わらせるたびに、その想いを強くするようになった。

 少女の傷は治せる。

 そう確信したのは、古代帝国イン=ギュアバの遺跡に突入した時。

 生物兵器であったあの巨大な熊のような存在の神獣の子に、治癒術≪回癒≫とマナ術≪修復≫の術を同時に用い、死にかけていたのを回避した時だ。

 まだ生物的に死を迎えたばかりであれば、術合体で何とかなる場合もある。

 ならば、レナに使えば、あの傷ごとなかったものにできるかもしれない。

 ただ、ファルガ一人では無理だ。ファルガの圧倒的な氣功術≪回癒≫に対して、マナ術≪修復≫の力が余りに脆弱すぎた。

 ファルガの放つ≪回癒≫とレーテの用いる≪修復≫の術合体であれば、ひょっとしたらレナの頬の傷も、体の再構成をすることで消すことが出来るかもしれない。それを、臀部の肉を再構成して頬の肉とするのか、それとも色形だけを補修するのか。その方法はわからない。ただ、傷が問題でなくなること。それがファルガの望みだった。そして、罪滅ぼしだった。

 それを、少年はまず育ての親であるズエブに相談したかった。


 ファルガの再訪をひとしきり喜んだ後、ズエブは神妙な面持ちになる。

 ミラノとズーフは出かけていて、ズエブの作業場に隣接する家には誰もいなかった。それでも、村から出ているわけではないので、いずれは戻ってくるだろう。

「……色々難しいかもしれないな。

 もし、あの傷がジョーによってつけられて直ぐであれば、恐らく彼女も喜んで傷を消す申し出を受けただろう。

 だが、あれから二年が経つ。

 傷と共に過ごし、色々と経験してきたレナが、幾らお前が傷を消すことのできる技術を持って帰ってきたとして、直ぐに納得して術の被験者になるだろうか。

 かなり躊躇はするだろう。

 結果的に処置は受けるかもしれないが、手放しで喜ぶタイプの子ではないしな」


 師であり育ての父でもあるズエブに、レナの傷の処置を申し出たならば、ズエブも喜んでくれると思っていた。そして、レナも同様に。

 ズエブの予想外の反応に戸惑うファルガ。

 だが、レーテにはズエブの指摘がなんとなくわかる気もした。

 傷に限らず、様々な心の動きや人間関係、現在の立ち位置や思想なども、全てその人間の歩んできた歴史であり、望む望まざるに拘らず、その人間の個性とも連動する。

 ましてや、傷を伴った後の様々な経験には、傷があった故の苦しさや悲しさも伴っている筈だ。その瞬間は嫌で嫌で仕方なくとも、後で振り返ってみると、その経験やその人生の中で、傷が及ぼした影響は計り知れないだろう。

 傷があったからこその経験や感じることのできた想い。傷と向き合い、折り合い、戦いつつ過ごしてきた二年半。傷が出来たからこそ経験する辛い想い。そして、傷が無かったら触れることのできなかった、村人たちの優しい心。

 そういったものが、傷を負った後の二年半の間に凝縮されているはずだった。

 傷を負ってからの二年半も、間違いなくレナの人生なのだ。そして、少女にとっては、傷ついてからの方が、より多くの人のやさしさに触れられたような気がするかもしれない。無論謂れなき中傷もなかったとは言えないが。

 レナという人間が、頬の傷が消えると聞き、手放しに喜べる人間ならばいい。

 だが、レナがそういうタイプだとは、ズエブにはどうしても思えなかった。

 傷が消えることで、その事案後の様々な努力を始めとする、嬉しかった記憶や悲しかった記憶、それに伴う様々な行動や判断を、全てなかったことにされてしまうのではないか。

 事案後のレナの行動や思考は、傷を踏まえたものになっている。それだけ彼女にとって大きな出来事だった。

 それが、急に傷がなくなる、といわれて即座に喜べるか、といえばそれは難しいだろう。

 更に。

 ジョーがつけたレナの頬の傷は、彼女の人生を変えただけに留まらない。

 没落しつつあった彼女の両親の商会を立て直すための政略結婚。それも破談になり、レナの両親の商会は、実質経営権を譲渡した形になる。それでも、彼女の父はそのことで奮起し、新しい商会を立ち上げ、小規模ながらも黒字を出し始めているという。

 もし、傷をつけられることなく、レナが政略結婚のために別の男の元に嫁いでいた場合、今のレナはいない。ファルガが憧れた兄ナイルを夫に、ラマ村を生活基盤にしてはいなかっただろう。

 政略結婚先で、レナが大事にされていればまだいいが、相手がとんでもない人間だった場合、レナが不幸になる場合も十分にありうる。レナの両親の商会は、その瞬間には援助を受けられたとしても、衰退している商会の根本体質が変わっていなければ、また経営状態も劣勢になるだろうし、何より、今よりも全ての面においてひどい状態になっている可能性もあった。

 あの時のレナの父は、親から譲られた商会を存続させるために、形振り構っていられなかった。風の噂で聞いた話では、その政略結婚の相手の両親の持つ商会が行なっていた、余り宜しくない商売にも手を染めざるを得ない可能性もあったようだ。

 だが、それが全て破談になったおかげで、レナは小さいながらも幸せを手に入れ、レナの父も働く気概を取り戻している。

 全ては結果でしかない。

 だが、レナの頬の傷が転機になっていることは間違いない。

 それでもジョーの行為が許されるわけでもなければ、レナの心の傷はなかったことにはならない。

 ファルガはそれをなかった事にできるかもしれない技を身につけ、力を手に入れた。だからこそファルガは、意気揚々と戻ってきた。

 だが、ズエブの話を聞き、様々な疑念が頭を擡げる。

 否定はされていない。恐らく喜ばれるだろう。だが、真にレナにとって幸せといえるのだろうか。むしろ、ファルガの身に着けてきた技術を実施する事で、レナが戸惑ってしまうのではないか。

 ファルガの心は、大いに迷い乱れた。

 以前のファルガの中では、レナの事は三年前のあの日から刻が止まった。常にジョーに襲われ、食われ、汚され悲鳴を上げている。彼にとって、一時期レナという少女はその情景と共にあるようになってしまった。かつて、共に遊び、学び、冒険をし、色々な経験と時間を積み上げてきた筈なのに。

 だが、その記憶の上書きがされたのが、古代帝国遺跡探索隊として遺跡に潜る前に、ラマ村を訪れた時だった。

 その時には、既にレナは正気を取り戻しており、ナイルと共に暮らしていた。それどころか、母親になるための準備すらしていた。少年は、レナの回復を喜んだ。同時に、それは彼自身の呪縛を解き放つ事にもなった。

 そして。

 彼は、そんな少女が更に幸せになる為の技術を見つけ、習得し再度故郷を訪ねる。

 だが。

 それが必要になるかどうかはわからないかもしれない。

 何故?

 傷は、ない方がいいに決まっている。以前は技術的に無理だったから、治すことが出来なかった。だが、今はその技術を手に入れてきた。神賢者レーテと言う圧倒的なマナ術者と共に。

 それでも、レナがその傷を治す事を喜ぶのか、或いは承諾するのか、それは今の時点では誰にもわからない。

 一つ言える事は、少女の時間もまた、時を刻み始めていたのだという事。只の少年から聖勇者になり、神勇者となったファルガと同じように。しかし、少年のわからないところで。

「……まあ、今日は休め。

 そのお嬢さんは、レベセスの娘さんだろう? よく似ている。

 ん? 普段着がないのか?

 ミラノが戻ったら、その甲冑と法衣から着替えられるように、何か誂えて貰うように頼んでみよう」

 ズエブの言葉が酷くファルガの心をやさしく包んだ気がした。

 明後日の方を向き、呆然自失の体で立ち尽くしていたファルガの視線が、ズエブの方に向き、焦点が合う。

 ふわふわしていたファルガの感覚は、ふっと地に足をつける事が出来たような気がする。

「……あとで、その甲冑と背中の剣を見せてくれ。

 それが聖剣の発展形なんだろう?」

 育ての父はニヤリと笑う。ファルガが心身共にここに戻ってきた。その実感が得られたからなのだろうか。

 それとほぼ同時に、ズエブの興味は、超神剣・竜王剣と蒼竜鎧、光龍兜に完全に移ってしまった。

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