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摩天楼の茨姫  作者: 捺魅
プロローグ
1/1

天蓋の眠り姫




カツカツ・・・



どこまであるのか分からない長い長い螺旋(らせん)階段。

入口からずっと吹き抜け状態の塔の中。

その最上階には美しい娘が、何百年もの間眠ったままだという。


男が一人、規則正しい靴音を響かせて登っていく。


最上階と思われるところに一つの扉。

そして、取っ手には無数の茨。

少し触れただけで、男の指はあっという間に赤く染まった。


ああ酷い・・・


男はそうつぶやきながら、棘のある茨を掻き毟っていく。


やっと、扉を開くことが出来た時には、男の手は無数の酷い傷。

奥へと足を進めると、薄暗い部屋に一際目立つ白い陽光。

その光の下、天井から下がる天蓋の中に眠る一人の娘。


そっと近づき、絶えず出続ける血のついた手を娘の白い頬に塗り付け、不気味に笑う。



  はじめまして、おひめさま―――――







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