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デブ、宙を舞う  作者: たこき
61/66

その61

 俺たちが倉庫に着いた時、夕日は沈みかけていた。

「お嬢様大丈夫ですか!!」

 室松さんが我先に倉庫の中へと突入した。

「なんだまたお前か!お前達、やっちまいな!!」

 室松さんは瞬く間におっぱいに囲まれた。

「う、うわぁ~……む、むねん……」

 室松さんは修行のかいも無くおっぱいの前に屈した。

 室松さん! あんた、今年で70だろ? このエロじじい! あのキビシイ修行はなんだったんだぁ!!

「大丈夫か!! 波風! 助けに来たぞ!」

 室松さんに次いで、名誉挽回とばかりに高橋先生が薄暗い倉庫に飛び込んだ。

「何!? この気持ち悪いオッサンは!! お前達、やっちまいな!!」

「ラジャー!!」

 おっぱい盗賊団のFカップ、Gカップ、Hカップが高橋先生を取り囲んだ。

「うわぁーー!! や、やられたー!!」

 高橋先生はセリフと裏腹に幸福そうな顔でおっぱいの餌食になり、倒れた。

 くそっ!! 変態教師め!! 最初から期待なんかしてねぇーよ!!

「波風さんー。大丈夫ですかー?」

 高橋先生を踏みつけて高志が倉庫に突入した。

 高志は二次元アイドル以外に興味がないはず、期待してるぞ!

「な、なんだこの恐ろしくでかいやつは!? と、とにかくやっちまいな!!」

「ラジャー!!」

 高志はおっぱいで揉みくちゃにされた。

「うわぁー……や、やられ……だぁー」 

 健闘むなしく、高志もおっぱいの餌食となった。

 やはり、高志も三次元にはかてなかったか……。

 しょうがない、あとは俺だけか……。

 まってろよ友子、今助けてやるぞ!! 

 俺は気合を入れて倉庫に突入した。

「大丈夫が!! 友子!! 助げにきだぞ……あで? なんでジェシカがいるんだ?」

 何故か友子と一緒にジェシカも捕まっていた。

「なに!? なんなの!? 今度はデブ!? なんでこんなに気持ち悪いやつらばっかり出てくるの!? お前達、やっちまえ!!」

「ラジャー!!」

 俺はおっぱいで揉みくちゃにされた。

「お、おぱ……おぱい、いっぱい、おぱいい、いぱい……」


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