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デブ、宙を舞う  作者: たこき
40/66

その40

「ジェシカ!!待ってくで!!」

 俺は必至にジェシカを追いかけて校門を出た。

 いつもの俺ならジェシカに簡単において行かれていただろう。

 しかし、最近走っていたのでなんとかジェシカについて行くことができた。

「ついてくるなーーーー!!! このチビデブ!!!!」

 ジェシカの細長い金色の髪が風にたなびいて揺れている。

 チビデブ……久し振りだ、この感覚。

 やっぱりジェシカにこう言われないと調子がでない。

 俺は酷く懐かしい感覚に嬉しくなった。


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