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デブ、宙を舞う  作者: たこき
39/66

その39

「太志さんって、大きくて、やわらかくて、暖かくて、私、大好きです」

 ……何故私は逃げたのだろう? わからない。

 気がついたら、クラウチングスタートの、姿勢をとり、パンチラを、サービスし、全速力で、逃げていた……のだ。

 自分で自分がわからない。

 こんなの初めてだ。

 私は神原に渡された手紙を握り締めながら、学校から飛び出した。


 

 神原から手紙を貰ったとき、正直嬉しかった。

 この手紙を受け取って、屋上へ行き、神原の土下座をしかと見届けた後、「しょうがない、許してやるよ。」と言う。

 そうすれば、また今までと同じ関係に戻れると思った。

 そう思うと、いてもたってもいられずに、放課後まで待てずに、昼休みに屋上へ向かった。

 鼻歌を歌いながら、スキップで階段を上った。

 すると、踊り場に、神原がいた。神原は、転校生と、相撲をとっていた。

 転校生が、神原を好きだと、言った。

 そのとき、相撲をとっているのでは、なく、抱き合っているのだと、わかった。

 そして、私の2段目を、転校生が、つまんでいることに、気付いた。

 あれは、私の2段目なのに。

 それを、見たとき、あまりにも、ショックで、その場に、しりもちを、つき、パンチラのサービスをした。

 神原と、目があった、急に、頬が熱くなった、それと同時に、すごく、惨めな気持ちに、なって、涙が、でた。

 そこからはあまりよく覚えていない。

 気がつくと、走っていた。


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