表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
デブ、宙を舞う  作者: たこき
27/66

その27

さて、ここで二次元アイドルの最高峰である『トモ子』について説明しよう。

トモ子は当然現実に存在する女性ではない。

2次元、つまりパソコンの世界の女性だ。

ここでトモ子について説明するにあたり2次元アイドル愛好家の歴史を語らない訳にはいかない。

現在、2次元アイドル愛好家は3つの派閥に分かれている。

それは『トモ子派』『カエデ派』『アリサ派』のことである。

何故この3つの派閥が出来上がったのか?その答えは伝説のエロゲー『ワンルームLOVE ~三つ巴の恋模様~』にある。

このエロゲーは爆発的なヒットを記録し、2次元アイドルの地位を不動のものにした。このエロゲーには3人のヒロインがいてその3人こそが『トモ子』『カエデ』『アリサ』であったのだ。

当時、2次元アイドル愛好家の中でどの子が一番か?という論争が起きた。

そのときに『トモ子派』『カエデ派』『アリサ派』という3つの派閥が生まれたのだ。

俺が『ワンルームLOVE ~三つ巴の恋模様~』と出会ったのはちょうど小学6年生の頃で、一番激しい論争が繰り広げられている時であった。

当時からパソコンが得意だった俺は2次元アイドルの館というタイトルのホームページを立ち上げて論争の渦中へと飛び込んだ。

俺は断然トモ子派だったのでトモ子こそが一番の2次元アイドルであると発言した。

俺の素晴らしい発言に賛同するものが次々とあらわれて気がつけば俺はトモ子派の代表になっていた。

時を同じくしてカエデを支持するごんぞう、そしてアリサを支持する室松という人物が頭角を現し、それぞれの派閥の代表となった。

世に言う2次元アイドル3人衆の誕生である。

今となってはこの論争事態は衰退し、トモ子が一番の2次元アイドルだと言う人は少なくなった。

新しくて面白いエロゲーが次々とでているので仕方のないことだ。

俺自身いろいろなエロゲーをして他の2次元アイドルにうつつをぬかしたこともある。

それでも俺の一番はトモ子なのだ。

なぜならトモ子は俺を絶望の淵から救ってくれた女性だから。

俺は暗闇の中、トモ子との出会いを思い出していた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ