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菓子売り少女の魔女殺し  作者: 田川きゆう
第1章

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第15話 怪しい男

セラが家を出てから、すでに数十分が経っていた。


巨大な城を中心に築かれたこの帝都では、常に城を目印にしていれば、大きく方向を失うことはない。

少なくとも、そう思っていた。


だが、家々の隙間を抜け、小さな公園を横切り、知らない人の庭をこっそり通り抜け、細い川に架かる橋を渡っても——

景色は、ほとんど変わらなかった。


村では、南に聳える巨大な丘が、どこからでも見える絶対的な目印だった。

道を進めば風景が変わり、今、自分がどこにいるのかが自然と分かった。


けれど、この帝都は違う。

建物は似た高さ、似た色合いで並び、どの通りも、どこか同じ顔をしている。

想像していた以上に、入り組んだ街だった。


(……これ、目的もなく歩いてたら、迷うだけだわ)


そう気づいたセラは、まず商業区へ向かうことに決めた。

目的地を定めなければ、この街には飲み込まれる。


——なら、まずは人に聞こう。


最初に声をかけた道行く男性は、露骨に舌打ちをして、そのまま立ち去った。


噴水のある公園のベンチで寄り添う男女に声をかけても、二人だけの世界に入り込む隙はなさそうだった。


三人目。

声をかけると、優しそうな微笑みを浮かべた女性が、「あっちの方だよ」と指を差してくれた。


「ありがとうございます」そう礼を言って歩き出したものの、進んでも、進んでも、商業区らしき気配は一向に見えてこない。


(……あれ?)


同じ場所をぐるぐる回っているような錯覚。

道は確かに違うはずなのに、景色が変わらない。


胸の奥に、じわりと不安が広がる。


(もしかして……私、方向感覚、壊滅的なのでは……)


再び通行人に声をかけても、返ってくる答えは曖昧で、頼りない。


庭先で寝そべる黒猫に話しかけてても、返ってきたのは、間の抜けた「ニャー」という鳴き声だけだった。


さすがに、少し悲しくなってくる。


家へ引き返そうかとも思ったが——

その「家」が、どの方向にあるのかすら、もう分からない。


家々が互いに灰色の影を落とし合い、その重なった影が、まるで覆いかぶさるようにセラの身体を包み込んでくる。


セラは思わず、その場で立ち止まり、頭を抱えた。

往来はそれなりにある道だというのに、誰一人として、声をかけてくれる人はいない。


そのとき——

階段を越えた先、少し奥の方から、男の声が聞こえた気がした。


気になって顔を上げ、セラは声のする方向へと歩き出す。

石段を上がり、視界が少し開けた場所へ出る。


「おねーさーん、暇? なんか悩みない?」


軽薄な声。

見ると、一人の男が道行く人々に声をかけていた。

しばらく観察していると、その男は


「何でも屋だよ」「悩みがあったら俺が解決するよ」などと、調子のいい言葉を並べている。

——ただし、声をかけている相手は女性だけ。

男には声もかけない、目もくれない。


(うわ……噂のナンパってやつかしら)


セラは露骨にめんどくさそうな顔をして、その場を通り過ぎようとした。


その瞬間だった。


背後から、突然、何か重たいものがぶつかってくる。


「——っ!?」


大柄な男に肩から弾き飛ばされ、セラの身体は前方へとよろめいた。

反射的に両手を突き出し、どうにか頭が地面に叩きつけられるのを防ぐ。


次の瞬間、その大柄な男は、振り返りもせず、そのまま走り去ろうとする。


しかし——


逃げ道にふらふらと立っていた、あのナンパ男を、男は乱暴に左手で突き飛ばした。


「おっとっと……!」


ナンパ男はよろけながらも、どうにか尻餅をつかずに踏みとどまる。


そして、そのまま、セラの方を見下ろした。


「おーい、きみー。大丈夫かーい?」


ふらりと歩み寄り、腰を屈めて、「ほれ」と軽く言いながら手を差し伸べる。


両手はヒリヒリと痛み、砂も付いていたが、

セラは差し出された手を掴む。


ぐっと力強く引き上げられ、セラは体を起こした。

セラは服についた砂を、軽く手で払って立ち上がった。


「うわー、随分汚れちゃったね。怪我はない?」


「大丈夫です。……気にかけてくれて、ありがとうございます」


そう答えたセラに、男はにっと笑い、こちらを指さす。


「君さ、なんか悩みとかない? 俺が解決してあげるよ」


——やっぱり、これか。


男の言葉を聞いた瞬間、セラは小さくため息をつきそうになる。

どうやら、この男はセラにも例のやつを仕掛けてきたらしい。


セラは体つきこそ小柄で、外見も年若く見られがちだが、それでも「女性として扱われる」というものに、ほんの少しだけ、憧れを持っていなかったわけではない。


……だが。


実際にこうして向けられると、やはり面倒なものは面倒だった。


「いえ。ありません。さようなら」


きっぱりと言い、視線も合わせないまま、その場を離れようとする。


「君さ、お金どうすんの? 持ってないでしょ?」


その言葉に、ぴたりと足が止まる。


(……子ども扱い?)


むっとしながら振り返る。


「失礼ですね。お金くらい、ちゃんと持ってます」


そう言って、胸ポケットに手を入れ——


ない。


外ポケット。内ポケット。腰の袋。

どこにもない。


(……あれ?)


背中に、じわりと嫌な汗が滲む。


その瞬間、男が軽い調子で、茶色い布袋をひらりと掲げた。


「これ?」


目に入った瞬間、セラは息を呑む。


——間違いない。自分のものだ。


「あれ……? どうして、あなたが……?」


「あー。さっき君にぶつかってきた男さ、そのまま君の袋、くすねていったんだよ。

ま、簡単に取り返せたけどね」


男はそう言って、「ほれ」と軽く袋を放る。


反射的に、セラはそれを受け取った。


「この辺、意外と治安悪くてさ。ひったくりとか、結構多いんだよね」


肩をすくめ、どこか楽しそうに笑う。


「だから、こういうのはよくある話。……でさ」


男は、再びセラを見て、にやりと笑った。


「君、今なんか悩み、あるでしょ?」


「いえ、ありません。さようなら」


二度目のやり取り。

さすがに、もう面倒くさくなってきた。


セラは、その場を離れようと踵を返す。


「君ー、迷子でしょー?」


その一言に、ぴたりと足が止まった。


(……また、子ども扱い?)


むっとしながら振り返る。


「失礼ですね。迷子じゃありません!ここには、しばらく住んでるんです!」


その様子がよほど面白かったのか、男はケタケタと笑い出した。


「それは、さすがに無いでしょ」


「どうしてですか!?」


「君のその服、チュニックでしょ?今どき帝都で、そんな服着てるの、君くらいだよ。

どっか遠い村から来たんじゃないの?」


セラは言葉に詰まり、思わず自分の服を見る。

そして、周囲へ視線を巡らせた。


——確かに。


チュニックを着ている人は、誰ひとりとしていなかった。


その事実に、胸の奥がちくりとする。少しだけ、顔が熱くなった。


「ま、悩みってのは差し詰め迷子ってところだろうな。帝都は入り組んでるからさ、初めて来た旅行者なんか、しょっちゅう迷う」


男は肩をすくめる。


「だから、俺が案内してやってるってわけ」


セラは、恥ずかしさをどうにか押し殺しながら、小さく息を吐いた。


「……そうですか。それなら、案内をお願いします」


男は満足そうに口角を上げ、右手を差し出す。

ふらふらと、気の抜けた歩みで近づいてくる。


「俺の名前はライ。よろしくな」


差し出された手を、セラは取った。


「……セラです」


その瞬間、セラは気づく。

ライは、思っていたよりもずっと背が高い。

見上げる形になるほどだった。


男は、黒いダブレットをシャツの上から羽織っており、シャツの襟は高く、硬めに仕立てられたハイカラー。

その上から、濃い青色のシルクのスカーフを、

無造作を装いながらも、隙間なく巻いている。


赤茶色の髪は、肩口まで伸び、まとめられていない。

やや吊り上がった瞳に、長いまつ毛。まるで、狼のような印象を受ける。


にっと笑った口元から、犬歯が一瞬、きらりと光った。




帝都の入り組んだ街中を、ライは迷うことなくずんずんと進んでいった。

セラは、その少し後ろをついていく。


「そういやさ、セラって一人でここに来たのかい?」


「ええ。村で菓子を売って資金を集めて……それで、帝都でも商売をしようと思い、引っ越してきました」


「帝都で販売、ねぇ……その年で、ずいぶん逞しいじゃないか」


やっぱり、セラは子供だと勘違いされているようだ。しかし、それはすでにもう慣れていた。


「これでも21歳です。菓子の商売を始めて、もう5年になります」


「ははは!そかそか!俺は23だから俺の方が年上だな!」


「たった2つ上なだけで、そんなに誇らしげに言うことですか?」


「いやいや、遠い国の偉い人が言ってたんだ。年上は敬え、ってさ」


「……誰の言葉ですか、それ」


「ははっ!さあな、俺もよく知らないや!」


ライは、理由もなく楽しそうに笑った。

セラが何か面白いことを言ったわけでもない。

ただ、それだけで笑ってしまう人間なのだろう。


すると、不意に歓声が湧き上がった。

拍手が連なり、笛のような高い音が混じる。


「おっ!今日はやってるな!」


ライは嬉しそうに声を上げ、足早に人の流れへ紛れ込んでいく。


「な、なんですか?」


セラも慌てて、その背中を追った。


人混みを抜けると、少し開けた小広場に出る。

その一角に、布張りの大きなテントが立ち、周囲を取り囲むように人々が密集していた。


だが、背の低いセラの位置からでは、中の様子はほとんど見えない。


——その時だった。


突然、腰のあたりに両腕が回された。


「よいしょ」軽い掛け声とともに、視界が一気に持ち上がる。


「これなら、よく見えるだろ?」


ライが、セラを軽々と抱え上げていた。


「……私、子どもじゃありませんから」


ふてくされたように唇を尖らせる。


「ははは!十分ちっちゃいだろ」


取り合わないように、ライは笑い飛ばした。


高くなった視点から、広場の中心がはっきりと見える。


そこでは、仮面を付けた黒装束の芸人たちが、炎の輪を次々と跳び越え、細い球の上に別の球を乗せ、その不安定な足場の上でさらに小さな球を巧みに操っていた。


仮面の奥の表情は見えない。

だが、その動きに迷いはなく、恐怖すら観客を楽しませるための演技のように見える。


「旅芸人だよ」


「……旅芸人?」


「ああ。季節の変わり目になると来て、一週間くらい帝都で芸を打つ連中さ」


「すごい……」


「だろ?」


ライは誇らしげに笑った。


やがて芸が終わったのか、芸人たちは観客たちに向かって一礼した。

芸人の足元に置かれた筒へ、次々と硬貨が放り込まれていく。


ライは、セラの体をゆっくりと地面に下ろした。


ほどなくして密集していた人々も解散し、芸人たちは少しずつ道具の片付けを始める。


「さ、次行こっか!」


鼻歌交じりにそう言うと、ライは相変わらず振り返りもせず、歩き出した。


「ちょ、ちょっと!」




帝都は予想以上に階段が多く、登るたびに城が少しずつ近づいてくるのを感じさせた。


長めの階段を上っていると、その先からかすかに演奏の音が聞こえてくる。

そして階段を登り切ったとき、視界が一気に開け、これまでよりも一段と広い広場へと辿り着いた。


そこでは打楽器や弦楽器のリズムに合わせ、人々が輪になって踊っていた。

子供も大人も、男女の区別なく、ドレスを身にまとう貴族も、白い薄布の庶民も、垣根なく混じり合っている。


「どう?すごいだろ」


「確かに……これはすごいですね」


「この帝都はさ、交通網も流通網も整ってて、帝国中の村から人が集まってくるんだ。

しかも海に面してるから、外国との交流も盛んでな」


セラは視線を広場の外へ向ける。

フェンスの向こうには、複数の船が停泊する港が広がっていた。


「こういうのが、この帝都を象徴してる気がしないか?」


ライはそう言いながら踊る人々を眺め、ふとセラの方を向いて屈託なく笑った。


「俺たちも踊ろうぜ」


差し出された手を見て、セラは思わず声を漏らした。


「え?」


「どーした?田舎娘だから踊り方知らないとか?」


「失礼ですね。うちの村でもダンスパーティはありましたので」


「ほんとかー?」


「本当ですよ。逆にライは、私に置いてかれないようにしてくださいね」


「ははは!まかせろ」


そう言って、二人はダンスの輪の中へと足を踏み入れた。


セラは、流れる音に身体を預ける。

腰をくねらせ、腕を大きく掲げ、くるりと回る。

村で踊っていた時と同じ、身体が自然と覚えているリズムだった。


一方のライは、上半身はほとんど動かさず、足さばきだけで石畳を鳴らす。

つま先と踵が軽やかに床を打ち、乾いた音が規則正しくリズムを刻む。


そのまま輪の中を滑るように移動し、別の女性へと近づく。軽いウィンクを投げ、片手を取って一瞬だけ踊る。

それを何度か繰り返したあと、ライはぐるりと一周し、再びセラの前へ戻ってきた。


ライはセラの両手を取る。


身長差のせいで、セラは少し腕を持ち上げる形になる。

それでも、ライの手は強く、しっかりとセラを掴んでいた。


セラは、あえてそのまま身を任せてみることにした。


激しいリズムの中、二人はその音を身体に刻み込むように、足先で床を打ち鳴らした。

セラとライの靴音が重なり、石畳に小気味よい拍が生まれる。


そして、ライはセラの片手を高く持ち上げ、導くように身体を回転させた。

セラの身体がくるりと宙を描き、布がふわりと舞う。


やがて、音楽は緩やかに変わる。


二人は両手を取り合い、距離を詰める。

まるで貴族の社交舞踏をなぞるかのように、歩幅を揃え、優雅な円を描きながら踊った。


お互いが目と目を合わせ、見つめ合う。


ライの蒼い瞳は、異様なほど澄んでいる。

だが、その奥にある黒目だけが、なぜか光を映していなかった。


胸の奥に、言葉にできない感情が走る。

恥ずかしさなのか、恐怖なのか、それとも別の何かなのか。


セラは視線を、そっと首元へ逸らした。


濃い蒼色のスカーフが、踊りの勢いでわずかにはだけている。

覗いた首筋、その奥に、肌の色が不自然に変わっている部分が見えた。


輪郭をなぞるように、肌色から薄茶色へと変色している。


一瞬、それが傷跡のようにも見えた。




「はぁ……はぁ……つ、疲れた……」


セラは両手を地面につき、肩を大きく上下させながら息を整えていた。

額から滴った汗が、石畳にぽたりと落ちる。


「ふぅ……ちと、俺も疲れたな」


そう言うライは、腰に手を当てて立っているだけで、汗ひとつかいていない。


セラは袖で額の汗を拭い、乱れた呼吸を整える。


「……かなり踊れますよね。どこかで覚えたんですか?」


「覚えたっていうか……日頃、いろんな女と踊ってたら、自然と身についたって感じだな」


「はぁ……本当に、軽薄な男ですね」


「そうか? 結構楽しいけどな」


ライは肩をすくめ、楽しげに続ける。


「ダンスってのは、楽しむもんだろ。

リズムに乗って、相手の動きとか、呼吸とか……心臓の音まで感じ取ってさ。

そうやって踊ってると、そのうち音楽が消えて、二人だけの空間になるんだ」


「……よくわかりません」


「はは! だろうな!」


屈託なく笑うライ。


「セラは、わからないことが多いな。ま、言葉通りの意味ってことだ」


「それ、説明になってませんけど」


「ははは! ま、いいじゃん」


そう言って、ライはくるりと踵を返す。


「さ、次行こうぜ!」


相変わらず、振り返りもせず先を歩き出すその背中を見て、セラは小さく肩を落としながら、後を追った。




さらに階段を登り続ける。

その先に、ついに——帝都の城が姿を現した。


巨大な円柱。その上に、ひと回り小さな円柱。

さらにその上に、また小さな円柱が重なり、三段の層を成している。

最上部には、翠玉色の屋根が輝いていた。


円柱の壁を支えるため、外側からは肋骨のようなアーチ状の梁が何本も掛けられている。

左右には、それとよく似た意匠の建造物が整然と並び、

それらすべてを、白を基調とした装飾的な城門が取り囲んでいた。


セラは、ただそれを見上げていた。


巨大な建造物。

いや——巨大すぎる建造物。


以前、見たハルバン家の屋敷など、比べものにならない。

規模も、威圧感も、存在そのものがまるで別次元だった。


「はは!どうよ、この城。すげえだろ?」


ライはそう言って、ちらりとセラを見る。


セラは、口を開けたまま、完全に言葉を失っていた。


ライは近づき、笑いながらセラの背中を軽く叩く。


「ははは!おい、セラ!大丈夫か!」


「……はっ!」


ようやく我に返る。

まるで、自分の魂が城に吸い寄せられていたかのような感覚だった。


「……こ、これは……本当に、すごい城ですね」


セラは視線を離せないまま、必死に言葉を探す。


「巨大でありながら、機能性を損なわない丁寧な構造……権威性を示しつつ、それと同時に美しさも兼ね備えている……」


理性が、この城の美しさに飲み込まれそうになる。だからこそ、言語化する必要があった。

なぜ、ここまで心を奪われるのかを。


「……お、おう……」


ライは少し引き気味に笑った。


「正直、何言ってんのかは、よくわかんねーけどな……」


セラは、ちらりと視線を城門へ移す。

そこには、甲冑に身を包んだ兵士が二人、静かに立っていた。


「セラ。後ろ、見てごらん」


ライにそう言われ、言われるまま振り返る。


——圧巻の景色だった。


城のある高所から見下ろす帝都は、まるで小さな山肌に貼りつくように、無数の建物が連なっている。

城という頂から見れば、その一つ一つは驚くほど小さく、

その中で人々が、それぞれの営みを抱えながら、点のように動いていた。


石造りの城門の向こうへ、さらに視線を伸ばす。


左手には、陽光を反射して青く澄んだ海。

右手には、緑の草原と、連なる森。


人の手で築き上げられた都市の景色と、

自然が長い時間をかけて作り出した景色が、互いを侵すことなく、静かに溶け合っていた。


「……綺麗……」


思わず、言葉が零れる。


ライは、その呟きを聞いて、満足そうに小さく笑う。


「だろ?」

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