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ハウスシリーズ

壊れた家

作者: リィズ・ブランディシュカ



 僕達一家は、つい先日に家が壊れたから引っ越した。


 けど、愛着があったから。


 こっそりまた昔の家に戻って来たんだ。


 まだまだ住みたかった。


 たくさんの思い出があったのに。


 すぐに新しい家に慣れるなんてできないよ。


 昔の家に戻ってきて、何もない家の中で寝そべった。


 しんとして、音がない。


 家電の音も、人の音しない。


 だけど妙に心が落ち着いた。


 ずっとここにいたいな。


 大人達は古臭いから早く、新しい家に住みたいとか言ってるけど。


 こっちの方がずっといいのに。


 また、この家に住む事できないかな。


 そう思いながら天井を見つめていたら、いつの間にか眠ってしまった。





 黄色いテープが張り巡らされた家の周りで、人々が騒いでいた。


「うわっ、家が崩れたぞ!」


「かなり古い家だったからな」


「中の人は大丈夫だろうか」


「いないから心配しなくていいよ。つい先日引っ越したからね」




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