ゆうまおうの【漫才】自己紹介
コンビ名ーゆうまおう
勇者Uーボケ
魔王Oーツッコミ
二人「どうもー!ゆうまおうです」
勇者「勇者と魔王の二人で漫才をさせていただいてるんですけども、知らない方も多いのでちょっと自己紹介させてもらいますね」
魔王「俺は見ての通りオーク型の魔王で、前世は高学歴、高身長、高収入のいわば勝ち組だったんだけど、交通事故に遭ってこの姿に転生したわけよ」
勇者「代わりまして僕は見ての通りイケメンの勇者で、前世はブラック企業に勤めた後にリストラにあい、しばらくの間社会のゴミ、として引きこもっていたチビデブのニートだったんですけど、飲酒運転で事故を起こして死んでしまって、この姿に転生したんですよ」
魔王「絶対俺殺されたよな、おまえに」
勇者「違いますよー。まぁまぁ、そんな前世のことは置いといて」
魔王「お前殺して絶対世界支配してやっからな」
勇者「そんな仲のいい二人なんですけど、まぁ僕たち、共通点がありましてね。二人とも召喚、まぁ生前の世界から呼び出されることなんですけど、それをね、二人とも経験してるんですよ」
魔王「ホント変な話だよ。俺は召喚された時儀式の最中でな、ドクロで出来た魔法陣の中央に現れて、いきなり人の心臓を献上されたからな。たまったもんじゃねぇーよ」
勇者「僕は気づいたら上空から落下していて危うく死ぬところでした。全く空から落ちてくるのは美少女だけにしろよって話なんですけどね」
魔王「梅宮ハルヒか!美少女でもダメだよ。つーか、なんで死ななかったんだよ」
勇者「そりゃー僕チートなんで。両手両足を突き出したら着地出来ました」
魔王「おまえは猫か!」
勇者「手足全部やられてました」
魔王「着地失敗してるし!随分やられたのね、大丈夫だったの?」
勇者「はい!守護霊の加護でもう、すぐに」
魔王「治してもらったのか?」
勇者「治療代を稼ぐことが出来ました」
魔王「いや、治してもらえよ」
勇者「だってお願いは三つまでって言うから」
魔王「ランプの精か!死にそうだったならなおさら頼めばよかったのに」
勇者「ほら、三つの願いって大事に使いたいじゃないですか。その、す、好きな人に振り向いてもらうとか!」
魔王「おまえ意外と乙女チックなんだな」
勇者「と、とにかく。自分の命ごときにそんな願い事を使う気にはなれないんです」
魔王「おい勇者」
勇者「なんですか?」
魔王「もうすでに一度転生した身だからかもしれないし、他の理由があるかもしれないけどな、そんな軽々しく自分の命ごとき、とか言うんじゃねーよ。もっと大事にしろよ、自分の命を」
勇者「ま、魔王。なんか見直しました。見た目とは違って勇者っぽいこと言うんですね」
魔王「当たり前だろ。これでも元人間なんだ。悪人演じるのも大変なんだよ」
勇者「ひゅーひゅー、カッコいい。流石喋る豚は一味違いますねー」
魔王「や、やめろよ照れ臭いな」
勇者「おや、あんなところに木登り用の木が」
魔王「そうそう。豚もおだてりゃ木に登る、ってふざけんな、何言わせとんじゃ!魔王らしく勇者シバいたろか?」
勇者「まずい。魔王が現れた。苦手な空中戦にもちこまないと!」
魔王「ふっ、甘いな」
勇者「な、何?」
魔王「よく言うだろ?飛べない豚はただの豚なんだよ」
勇者「魔王の背中から羽が?!」
魔王「くらえ、俺の必殺技!」
勇者「これは!?」
魔王「俺の前世の、リア充だった頃の写真だ!」
勇者「な、なんて輝きなんだ!」
魔王「ふっふっふ」
勇者「羽の」
魔王「いや羽かい!てか俺の写真をスルーするな!」
勇者「だってどうでもいいじゃないですか。だってそのリア充は僕が轢き殺したんだから」
魔王「やっぱりおまえのせいだったのか!殺す!」
勇者「ふっ。僕にはききませんよ。なぜなら僕は勇者なんですから」
魔王「手足ボキッ」
勇者「ギャー!!!」
魔王「いやビビりすぎだろ、もういいよ」
二人「どうもありがとうございました!」