巷で聞こえる声に『ちょっと待った』‼︎
ちょっと待った①:若者にお金が流れてこない
私はあるテレビ番組でこの言葉を聞きました。
「僕たちのような若者にお金が流れてこないんですよ」
これを言ったのは某有名大学出の20代男性でした。
この言葉の真意は、月給から年金制度の税金を差っ引かれてただでさえ少ない給料がさらに低くなることに不満があるとのことでした。老人ばかりに金を回してないで、これからの自分達にもっと金を回せ、もしくは負担を軽減して欲しいと言いたげでした。
そうですね、社会に入りたてでは給料も低いですからね。気持ちは分かります。
しかし、年金制度がしっかりしていないと、定年を迎えたエルダー達は退職金や貯蓄を使い果たし、すぐにホームレスになってしまいます。そうなるとだいたい80歳前後でホームレスが続出することになりそうですね。
自分が定年を迎える未来図を想像してみればわかると思いますが、そんなふざけた国でありたくないですよね。身体がいうことの効かない老年でどうしろと? 死ねというのですか? 自分が頑張って定年まで勤め上げたのに、年金もロクにもらえなかったらあなたはどう思うのですか?
なぜ自分がもしその人の立場だったらを想像出来ないのか、私には理解出来ないなと思いました。
それに、そもそも「あなたのような若者になぜそんなにお金が必要なんですか?」と問いたい。
もし、私がお金を支給出来る立場だったら「あなたのような若者ではなく、未成年の子供のいる世帯に支給します」と言いますね。
この日本で今一番大事なのは、少子化に歯止めをかけてくれている『未成年のいる世帯』だと私は思います。
そうだとは思いませんか? この不景気で子供を育てることはやはり大変なことです。養育にはお金がかかります。一人育て上げるのに三千万から五千万かかると言われています。
国の未来のためにも、こういう言い方もなんですが、現状たいして社会の役にも立っていない若者よりも、子育てをしてくれている人にお金を渡した方がどう考えても有意義だと思います。
国とは人です、人がいなければ国力は衰退していく一方です。語弊があると良くないので言っておきますが、たいして社会の役に立っていないというのは、そんな大きな仕事はまだしていないでしょ? という意味です。まだ役職もついていないのが一般的ですからね。
出生率を上げる手段として、一夫多妻制を認めるというのもありますが、養育の大変さや経済的な面からして、相当な国からの援助がなければ無理でしょうね。それに逆に人が増え過ぎたら今度はどうするのかという課題も出てくるでしょう。まぁこれは最終手段かなと。
話はそれましたが、若者が金を回せと言うのであれば、それはもう社会的には「何寝言言ってんだ!」と捉えられてもおかしくないと私は思うので、視野を広げてもう一度『若者としての自分の立場』をもう一度見つめ直して欲しいと、私は切に願っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。