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社説っぽいやつ  作者: takamiryo
3/5

ロジャーズ!カウンセリングが止めた紛争

世界を変えた出来事を記した映画がある。

『鋼鉄のシャッター』


この本の題材になった出来事。

北アイルランド紛争の最中、行われたエンカウンターグループだ!


エンカウンターグループとは、カウンセリングの理論を用いたグループワークである。

創始者は、現代カウンセリングの基礎を築いたカール・ロジャーズ!


ロジャーズはカウンセリングにおいて、カウンセラーが持つ態度三条件を示した!

1.自己一致

カウンセラーが自分自身に起こる感情について、素直でいる

2.無条件の積極的関心

肯定的関心とも言うが、私はこう訳している。カウンセラーがクライアントの考えや感情を、自分の感情は棚に上げ受け入れる。

3.共感的理解

クライアントに起こる感情をあたかも自分が感じているような態度


この理論をもとに、行うグループワークが、エンカウンターグループである!

身の知らない人同士が、何日か連続でグループワークを行い、他人を知り、自分を伝える。

グループメンバーが話すときには、否定をしないことが大切だ。

ロジャーズは、戦争を無くすには対話が必要だと述べていた!

このエンカウンターグループを、北アイルランド紛争で長年対立していた人たちで行った。

北アイルランド紛争はカトリックとプロテスタントが対立した紛争で、そこにイギリス軍が介入し、三つ巴の紛争になった


ロジャーズは、この紛争で対立していた人たちをエンカウンターグループに招き、対話を行った。

相手が話すことに、共感、批判や否定をしない。


このグループが終わった後、なんとこのグループに参加していた、カトリックの人、プロテスタントの人が自ら、エンカウンターグループを開くようになった。

また、これを題材にした映画を教会で上映した。

自分が生活する場所に帰ったときは、紛争の相手に理解を示していたことで、大変だったらしいが。

しかし、相手の立場を人々は受け入れ、紛争は終わった。

その後、ロジャーズはノーベル平和賞候補になる。

亡くなったため、受賞は逃した。


戦争の時、人々の心は鋼鉄のシャッターが下がっている。その先に見える、人の光を見ませんか?


カール・ロジャーズは、そのシャッターを上げるお手伝いをしたのです。


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