第2章 リン・ユン・シャオ
はい、第2章お届けです~><
前章と主人公変わっていますが今後に関わってきますので多めに見てください^^;
しかも3部構成と言うあり得ない状態ですか^^
1話あたり3千文字前後で書こうとしたらこうなった・・・^^;
シェイトの戦いから5年後……
彼の星とは別の星で、イディビルとの戦いに決着が着こうとしていた。
その決着の場に一人の少女と複数の仲間が戦っていた。
スガァン…………ドォ〜〜ン
遠くで艦砲射撃の音と着弾の音が盛大に響き、それを合図に少女が号令を出す
「よし、今よ!一気に突入して砦を奪取するわ!」
(((ハイッ!)))
「ガンナー・シフト! レイビア! 突入!」
少女を先頭に一気に砦に向かって走り出した。
その動きに呼応してか、砦からも異形のものたちが跳ね橋から出てきた。それだけではなく、砦の窓からも羽の生えたものたちの群れが多数出てきた。
少女はそれ見たとき思わず舌打ちをしていた。
すぐに、インカムを操作し、あるところに通信をした。
「ガン・エンペラー、聞こえて?」
『はい、ガン・エンペラーです。どうしました?プリンセス』
「その呼び方はやめてといったはずよ。それより、そっちに、羽根付きのイディビルが向かったわ。悪いけど、そっちで迎撃して欲しいの。こっちはもう、突入を始めてるから手が出せないから」
『その呼び方はやめてといったはずよ。それより、そっちに、羽根付きのイディビルが向かったわ。
悪いけど、そっちで迎撃して欲しいの。こっちはもう、突入を始めてるから手が出せないから』
「すみません。つい、いつもの癖で、リン。分かりました。こちらの方はご心配なく、どうやら、先発隊が来たようです。これから、迎え撃ちますので通信切ります」
『ええ、絶対に死んじゃ駄目よ!カイル!持ちそうになかったら、艦は放棄してもいいから!」
「ええ……分かっていますよ……十分にね。それでは」
プッという音ともに通信は切れて、カイルと呼ばれた男は不敵な笑みをこぼしていた。
「何も知らないというのは幸せだな……ある意味では愚かとも言えるか……砲撃は続けたまま、彼らの受け入れ準備をしろ!絶対にリン・ユン・シャオに気づかれるな!この艦がイディビルと通じてることは、いいな!」
通信士から新しい通信機を受け取り、それを館内放送に切り替えて全乗員に伝えた。
『イエッサー!』
通信機を返したカイルは、艦長席に戻ってから一人ほくそえんでいた……。
(これでこの星は俺の物となる。俺が絶対の支配者となって永遠に……リン、なぜ、俺から離れたそうすれば死ぬ事も無かったのにな……愚かだよ本当にな)
この時のカイルは何も見えていなかった。
イディビルの本当の狙いが… そしてその願いが叶うことがないことを…
リンたちはなんとか砦の内部に入り込むことができていた。
「変ね、簡単に入り込むことが出来たわ。」
「そうですね、これは何か罠があると思ったほうがよさそうですね」
「ええ、ロイ、急いで装備の確認とけが人の有無をさせて。終わり次第、前に進むわ」
「了解、多分、けが人も重傷者はいないでしょうけど。あと、何人かを偵察に回します。トラップを仕掛けてると思いますから」
「お願いね。私は奴がどこに居るかを確認するから。しばらくの間、私の近くに来ないようにしておいて」
「わかりました」
そう言ってリンは奥の多分、衛兵の詰め所だろう部屋に入っていった。
「サミィ、もう大丈夫よ。出ておいで」
そう、マルチ・ガン・ブレードに呼びかけると、つばの辺りの飾りが光って飛び出してきた。
それは、すぐに蝶のような羽の生えた小さな女の子だ。それは妖精だった。
「リン、大丈夫、怪我なんかしてない?」
「大丈夫よ。それより、あいつの居場所を確認したいから、協力お願いね」
「うん、でも、限度は2分よ。それ以上はリンが持たないから……」
サミィと呼ばれた妖精はつらい顔をして忠告した
「分かってる……でも、奴を、アルガイトを倒さないと私は……ううん、この星は死の星になってしまう。だから、お願い……」
「うん、じゃあ、始めるよ。遠見の秘術を」
「ええ、マルチ・ガン・ブレード!シークレット・モード発動!」
リンがそう叫ぶと、マルチ・ガン・ブレードのガンナーモードからソードモードにシフトし、柄の部分からいくつかのコードが延びてきた。その何本かはサミィとリンの腕に絡みつき、リンに関しては腕から内部に侵入していた。
「グッ……!?」
痛みのためかそれとも、皮膚の中に異物が入りこむ嫌悪感のためか軽い呻きを上げる。
サミィのほうはコードと完全に一体化しており、リンのことは気付いていないようだった。
余った数本のコードは床や壁に入り込み、何かを探してるかのように動いていた。
……… ………
「我、今ここに汝と合一せんと欲す。汝、我が目となり、我が敵を探し出さん!」
『ワレ、ナンジノネガイ、キキトケシモノ、ワガチカラ、ワガメデ、ナンジノテキヲサガシダサン』
と二人、同時に呪文らしきものを唱え、サミィは全身が青白く光り、リンはまるで、何かに憑り付かれたように虚空を見つめていた。
いや、虚空というより遠くの見えないものを見ようとしているかのようだった。
そして、二人の目がガッと見開き
『見つけた……!砦の一番奥、司令官室の書庫の後ろに隠し部屋』
と異口同音に声に出し、それを合図に壁や床、リンとサミィに一体化していたコードが、一斉に戻り始めた。
青白い光から元の姿に戻ったサミィが、リンの元に文字通りに飛んでくる
「リン、大丈夫〜?生きてる?」
と、リンの周りをグルグル飛んでいる。
はぁはぁと荒い息をつきながら
「わ、私は大丈夫。サミィは大丈夫なの?」
乱れた呼吸を整えながら、逆にサミィを気遣う。
「バカァ。あたしはぜんぜん、平気よ。荒い息して、人のこと心配しないでよぉ〜」
と不安げな顔をして唇を尖らせた。
「ふふっ、ごめんごめん。でも、もう大丈夫だから、心配しないで。ねっ」
「うん、わかった。けど、少し、休んでからの方がいいよ」
「ええ、そうさせてもらうわ。5分だったら起こして……お願い……ね」
そういって、すぐに寝息が聞こえた。
「……無理しすぎだよ……こんなことなら、リンを選ぶんじゃなかったよ……今は、ゆっくりしててね」
ロイはリンと分かれてから、与えられた指示を出していた……
一人の部下がロイの背後に近づいて、報告をした。
「隊長、全員の装備に不備は無し。このまま、作戦を続行できます」
「分かった。そのまま、待機。指示があるまで休憩だ」
「了解」
「あと、例の指示は伝えてあるのだろうな」
「はい、万事抜かりなく」
部下のその言葉を聞くとニヤリと不敵な笑みを浮かべ、
「よし、待機していろ……永遠にな!」
「えっ?」
グザッ!
報告に来た部下は何か起きたかは分からないまま、絶命していた。
「こいつは、リンの直属の部下だからな、いつ、裏切るか分からんからな。これで、リンの直属の部下は一人もいなくなったな。さあ、楽しいショーの幕開けだ……ククク……アハハハハ……」
隣にリンがいるためでかい声で笑うのは抑えていたが、堪えきれずにところところ、笑いが漏れていることに自分で気づいていなかった。
そして、いま、彼は自分がしていることは自分の意志で動いていないことも気づいていなかった。
それは、この場にいるロイの部下たち全員にも同じ事が言えた。まるで、一つの悪意に憑り込まれたみたいに、血走っていた。
第2章 完




