フジテレビが大変そうね(雑感)
私は好き嫌いをあまり言わないが「正義の味方」ほど嫌いなものはない。
なにやら女性問題のあったタレントの起用がどうのとか、テレビ局が上納したのだとか。
で、どういう結論が正義なのかな。
それを教えてあげれば解決が早いと思うけれども、悪は何をしても何を言っても悪で、何かをしなくても何かを言わなくても悪で、答えなんて最初からないのに公開処刑を求める正義の味方。
メディア、テレビに限らずSNSでもそうだけど、悪を追求したい正義の味方の皆さんが大量発生して正義が人を抹殺していくシーンは見ていて辛い。
youtubeでこれに関する動画を出している人は正義でお金儲けをしているし、切り取られた正義の解釈が何万人にもわかりやすい正義として拡散されて悪への攻撃論調を増幅していく。
もう結果は見えている。
フジテレビは経営陣を入れ替えて局名も変えて新しいテレビ局名で再出発。死人が何人か出るでしょう。そうして正義が実行されて満足した人が次の正義の行使のために移動を始めて静かになる。そこに至る茶番がしばらく続くだけだ。
ジャニーでもそうだったが、金の元を握っている人間が暴走しても止められない。権力や大金の前で人は無力だ。大金を生み出すシステムに逆らう人は金から遠ざかってしまう。おかしいと思っても生きるために従う人は多い。
その構造を理解しているから大金の元でない人の存在が小さく見られる。大金を守るために小さな金を出して黙らせる。利益を追求する企業であれば自然な選択になる。これがコンプライアンス違反になるのだけれども、示談も成立しており相手も公表を望まないのであれば、なかったことにしてしまいたくなる気持ちは理解できる。大金の元を失わずに済むなら企業としてそれに越したことはない。
そして、それが間違いだったと認めている。
で? それ以上の何が必要なのか。たぶん、元凶を特定して個人攻撃が始まるんでしょうね。
今日も有名な方がコンプライアンス違反で複数のラジオ番組打ち切りになったとニュースになっているが、何があったのかという追求と被害者側の人権が脅かされるわけで、これまた死人が出なければいいのだけれども正義の味方はいつも容赦ない。
間違ったことをした。それを認めた。経営のトップが責任を認めて辞任した。今後はコンプライアンスに違反しないようチェックを強化するシステムを構築して繰り返さないようにする。それを信じることはできないのだろうか。
間違わないほうがいい。それによって被害者が生まれることは誰も望まない。しかし間違えたことを認め、それを繰り返さないと誓う者を追い詰めるばかりの風潮は危険だと感じている。
これでは間違いを認めた時点で全てが終わることが確定してしまうために、間違いを隠すしか生き残れないからだ。こういった正義の味方の活躍こそが隠蔽を招いていると考えるからだ。
絶対に間違わない世界なんてあるのでしょうか。
出来ることなら死人が出る前に落ち着いてほしい。