表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

原稿用紙2枚以内のショートショート

原稿用紙2枚以内のショートショート その3

作者: そらね

「麻薬!?俺が!?」


空港内に叫び声が響き渡る。


「えぇ、あなたのカバンからこんな袋が出てきました。」


そう言って職員は小さな白い粉が入った透明な袋を取り出した。


「そんなわけが…」


「とりあえず、詳しく調べるのでこちらへ」


ひとまずおとなしくついていく。




「精密検査の結果、あなたが持っていたのは間違いなく麻薬だとわかりました。よって警察に引き渡します」


職員が淡々と告げると部屋に警察官が入ってきた。


「お…おいちょっと待て!違う!俺じゃない!」


叫ぶも虚しく、手錠をかけられて連行されてしまった。






夜の暗い道を2人の男が小声で話しながら歩いていた。


「うまくいったな…」


「これで逮捕協力の金一封がもらえるだろうよ」


「それにしてもよく考えたな」


「まさか職員と警察官がグルになって空港の利用客を運び屋に仕立て上げるなんて、誰も想像しないだろうな」


「違いないな…はは」


そんなことを話しながら2人組は邪悪な笑みを浮かべながら夜の闇へと消えていった…






「釈放!?」


「あぁ、そうだ。冤罪だったことが分かったからな。」


警察署長を名乗る人物はそう告げた。


「冤罪…誰かにはめられてたのか…一体誰にはめられてたんですか!?」


すると署長は答えた。


「空港職員と警察官だ。」


「…は?」


思いがけない答えに言葉を失う。


「逮捕の金一封狙いの濡れ衣だ。やたらと逮捕が多いから調べていたら、自分のポケットから麻薬の包みを取り出しているのが確認されて、証拠になったんだ。」


「そうか…あいつらがグルだったのか…」


「まぁそういうわけで君は釈放だ。警察として申し訳ないことをした。」


そうして荷物を返され、釈放された。





















男はだれもいない路地で呟いた。


「まさか濡れ衣を着せられるとはな…ひやひやしたが、まぁこれのことがばれなくて良かった」


そういって男はカバンを改造して作ったポケットから透明な包みをいくつも取り出した。


その中にはもれなく白い粉が詰められていた…

分かりにくかったので少し補足。


職員と警察官に濡れ衣を着せられた男。濡れ衣が発覚して釈放されましたが、実はそもそもその男は麻薬の運び屋でした。




よろしければブックマーク、下の星評価いただけると大変励みになります。


よろしくお願いします!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ