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由愛と母の秘密

由愛視点のお話です。

 す、卓くんが、私と一緒に登校してる!もう、嬉しくて恥ずかしくて、おかしくなっちゃいそうだよ~!どうしてこんなことにって?それはねぇ、私と卓くんママとのちょっとした作戦なんだよねぇ~。





「あら、由愛ちゃんじゃないの!」


 昨日の帰り、お母さんから夕飯の買い物を頼まれてスーパーに行ったら、そこでたまたま卓くんママに会ったんだ。


「あ、おばさん!お久しぶりです!」


「ほんと、久しぶりねぇ~。由愛ちゃんはお買い物?」


 卓くんママ、まだ私と卓くんが仲が良くて、卓くんの家に遊びに行った時に会っていたあの頃とあんまり変わってない。うちのお母さんは、もう結構老けてきちゃったけど、卓くんママはすごいなぁ~。


「はい。お母さんから夕飯の食材を頼まれたので」


「偉いわねぇ、由愛ちゃんは。しかもこんなに可愛くなっちゃって!男の子たちが放っておかないんじゃないの?」


 そうなんだよね……。なぜだか中学、高校といろんな男の人に告白されている。でも、私の好きな人は小学校の頃からずっと変わらないままだ。だから、残念だけど、丁寧にお断りさせてもらっている。


「そんなことないですよ。皆、他の子も可愛いですから」


「またまたそんなこと言っちゃって。……ねぇ由愛ちゃん。卓のことどう思ってるの?」


 卓くんママが急に真剣な口調で聞いてきた。なぜだか少し、緊張してしまう。


「卓ったら、昔は由愛ちゃんと毎日のように遊んでたのに、最近はすっかり部屋に閉じこもっちゃって。もしかして、由愛ちゃんに告白でもして振られちゃったのかなって……」


「こ、告白だなんて、そ、そんな!さ、されてませんよ!むしろ私が、一方的に……」


 ぼそっと漏らした声を、卓くんママはしっかりと聞いてしまっていた。


「まぁ!由愛ちゃんったら、そうだったのね!いやねぇ、私はすっかり、由愛ちゃんは卓になんてもう見向きもしてないのかと思ってたけど」


「そ、そんなことないです!私はずっと、卓くんの事が……、って、わ、わわ、私……!」


 しまった!ついむきになって口滑らしちゃった……。どうしよう、これで卓くんにも伝わっちゃったら……。せっかくスグと色々試してみようって話してたのに、これじゃあ私……。


「ありがとねぇ、由愛ちゃん!そんなに卓のこと想ってくれてるなんて、私はとっても嬉しいわ」


「えっ……。私のこと、怒らないんですか……?」


 卓くんの両親が、卓くんの事をとっても大切に思っているのはずっと見ていたからすごくよく分かっていた。だから、そんな大切な子供の事を好きだと言う人が現れたら怒るかと思ったんだけど……、


「何言ってるのよ!むしろ感謝するわ!あの子ねぇ、もうずっと根暗だから、彼女なんて一生できないと思ってたけど、まさか由愛ちゃんがあの子の事を好きだったなんて……。私に協力できることがあったら言ってちょうだい!全力で由愛ちゃんの恋を応援するわよ!」


 卓くんママに認めてもらえた……。嬉しくて涙が出そうだ。それに、協力までしてもらえるなんて……!


「じゃ、じゃあ、一つ頼みたいことがあるんですけど……」

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