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Starlog ー星の記憶ー  作者: 八城主水
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 星霊たちとの戦いの日まで残りわずかとなり、千歳(ちとせ)はダンテと共にレリクスバレーへとやってきていた。。


「さてチトセ、今日キミに教えるのは龍脈を武装として身に纏う"龍装(りゅうそう)"というものだ。」


 そう言ってダンテが龍脈を身体に纏う、すると龍脈は青い炎となって渦を巻きダンテを包んだ。そして青い炎の渦から龍の顔が光と共に浮かび上がると青い炎は弾け、炎の渦が鎮まった場所にはキャプテン・ドラゴンが仁王立ちしていた。


「これが龍装、ていうかそのスーツが龍装だったのか。」


「やってみるといい、コツとしては龍脈の鎧を纏うイメージだ。」


 ダンテに倣い千歳も黒い龍脈を纏うが鎧など着たこともないので具体的なイメージが湧かない、少し悩んだ千歳はナガトの阿修羅を思い出しそれをイメージすると黒い龍脈が形を変え龍の姿となって千歳の背後に現れた。


Good(よし)!あとはイカした変身エフェクトなんかがあればPerfect(完璧)なんだが、今はこれで良しとしようか。修行はこれで終わりだチトセ、龍装を習得したキミに私が教えることはもうない。」


 そう言ってダンテは満足気な笑みを浮かべ千歳に向けて拳を突き出した、千歳が龍装を解くと黒い影は晴れ手に持っていた秋水も黒い粒子となり千歳の手元から消えていった。


「|Congratulationおめでとう!よくやり遂げたな!」


「・・・ありがとう、ダンテ。」


 ダンテの称賛の言葉に千歳は礼を言いながら突き出された拳に自身の拳をコツンとぶつけた、達成感と共にどこか寂しい気持ちが千歳の胸の内にはあった。


─────

───


 千歳と紗奈がアメリカに来て約1ヶ月、日本に帰国する日がやってきた。昨晩は豪華なディナーが振る舞われ映画を観ながら夜遅くまで大いに盛り上がった。


 家の前で紗奈とベアトリーチェが抱き合っている、2人の目には涙が浮かんでいた。ダンテは写真を撮ろうと三脚を地面に立ててそれにカメラを取り付けている。


「また来てね、サナ。」


「はい、絶対に来ます・・・」


 抱き合っていた紗奈とベアトリーチェが離れるとダンテがカメラのシャッターのタイマーをセットし、急ぎ足で千歳と紗奈とベアトリーチェの並びに加わる。そしてカシャッとシャッター音が鳴るとダンテはカメラを確認し、納得のいく写真が撮れたようで『OK!』と声を上げる。


 そしてダンテの運転する車で空港に着くと千歳と紗奈はお土産を買い、エヴァンス夫妻に見送られながら飛行機に乗りアメリカを旅立った。


 飛行機はなんのトラブルもなく日本に到着し千歳と紗奈はタクシーで自宅の前まで帰ってきた、タクシーから降りた2人は自宅に帰る前に少しのあいだ見つめ合った。そして2人はお互い名残り惜しそうに微笑みを浮かべ、自宅へと帰っていった。


 母親と双子姉妹のいるリビングに千歳が顔を出すとよほど寂しかったのか双子姉妹が目に涙を浮かべながら千歳に抱きついた、母親は優しく微笑みながら『おかえりなさい。』と声をかけ千歳も『ただいま。』と返事をした。


 母親と双子姉妹にお土産を渡した千歳が自分の部屋に戻り、荷物を置いてベッドに寝転がると長旅の疲れでそのまま眠りについた。


 千歳が目を覚ますと次の日の早朝になっていた、疲れている千歳を起こさないように母親や妹たちが気を遣ってくれたのだろう。昨晩、夕食を食べられなかった千歳は空腹でリビングにやって来ると食パンがあったのでトーストを作り冷蔵庫からバターを取り出すとそれをトーストに塗る、そしてトーストを焼いている間に淹れたコーヒーを氷の入ったグラスに注ぎミルクと砂糖を入れて混ぜるとトーストの乗っている皿と一緒にお盆に載せ自分の部屋に持っていく、部屋で出来たてのトーストをかじりながら窓の外の風景を眺めコーヒーをひとくち飲んだ。


(影が視えなくなった分、俺は強くなった。今度こそナガトに勝って若葉ちゃんをイザナミから解放してみせる・・・!)


 星霊たちとの決戦の日まで、あと1日。

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