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少年はただ幸せになりたい  作者: ファルコン
三度目の人生
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第32話 三年生になりました

 僕が訓練生になって二年が経った


 僕は12歳になった

 僕は三年生になったのだ

 後1年頑張り、ポイントを貯めて、試験を受けて合格すれば騎士になれる

 そんな年齢だ


 同期の人数も37人から19人に減った

 途中で辞める人はいなかったが、殆んどがクエストに失敗して死んだのだ

 ウルフの集団とかに殺られたらしい


「……………減ったな」


 僕は食堂で周りを見渡す

 食堂に居るのは殆んどが後輩だ

 同期の姿は少ない


 そりゃああんまり関わったりはしてなかったけどさ

 少なくとも1年以上一緒に頑張っていたんだと思うと悲しくなる


 一緒にクエストに行っていれば助けられたんじゃないのか?

 とか

 そもそもピンチにならなかったんじゃないのか?

 そんな風に悩んだりもしたけど

『難しく考えるな、お前はお前の事だけを考えていろ』

 っと廊下ですれ違ったゴルバ教官に言われた

 そして僕は考えたんだ


 なんで騎士を目指したのか?


 それは山賊達を倒すためだ


 何故その必要があるか?


 じゃないと殺されるからだ


 誰がだ?


 家族や恋人、村の人間が


 それを防ぐために僕は騎士になるんだ


 そう考えたら仕方ないって思えたんだ

 開き直ったっていうのかな?

 取り敢えず難しく考えるのはやめようとは思えたんだ


 ・・・・・・・


「僕達も三年生か……」


 クエストを見ていたら

 レイスが呟く


「そうだね、なんかあっという間だよね」


 僕が答える


「なんか感慨深いね……トロールに遭遇した時を思い出すよ」


 レイスが天井を見る


「あの時、三年生の先輩達がすぐに動いたから子供達を逃がせられたし……」

「僕達も戦えたよね」

「とくにマーティは凄かったよね、あんなに堂々として」

「実際に倒せたのはレイスじゃないか」


 僕は気絶してたよ


「二人ともどうしましたか?」


 女子寮の方からエルフィがやってきた


「ちょっとね」


 僕が答えながらクエストを見る

 三年生になるとクエストも難易度が上がる


 一年生は簡単なクエストが多い

 難しいのでもスライスやウルフとかを数体討伐とかだ


 二年生になると討伐系のクエストの討伐数が増えていた


 三年生は……行動範囲が広がる

 片道1~2日程の距離の村や町まで行っての討伐や護衛などのクエストが受けれるようになる

 行動範囲が広がるからなんだ?って思うかもしれないけど

 場所が変わればモンスターの行動や戦いかたも変わる

 つまりそれだけ危険になるのだ


「クエストを受けるならいつもよりも念入りに準備した方がよさそうだね」


 クエストを見ながらレイスが言った


「そうだね、道中の食料とかも自前で用意しないといけないし……慣れるまでは他の人も誘う?」


 ガルネクやラルスさんとか

 スルトやルークとか


「そうだね、いきなり三人で行くのは少し不安だよ」

「うーん……」


 レイスが僕に同意して、エルフィが頭を抱える


 そこに……


「にゃっほー!エルフィ!」

「マーティちゃんにレイスちゃん!」


 二人の女性が話しかけてきた


 にゃっほー!とか言ってきたのは猫耳少女だ

 あー、確か猫の獣人と人のハーフだったっけ?

 名前は……


「ミストさん!」


 そうだ、ミストだ!ミスト・ワルツ!


「三人ともなににゃやん(悩ん)でるん?」


「クエストで少しね」


 レイスが答える


「クエスト?」


 もう一人の女性がクエストを見る


 腰まで伸びたあるポニーテール

 人で、確か槍を使ってて

 名前は……


「誰かに一緒に受けないか誘おうって話していたんです、サハルさんはどうします?」


 そうそうサハル、サハル・ナユ


「うーん……一緒に受けていいなら私達も受けようか?」


 サハルはクエストを見ながら言った



 こうして

 ミスト・ワルツ

 サハル・ナユ

 二人と一緒にクエストを受けることになった



キャラ設定


ミスト・ワルツ

17歳のハーフの猫耳少女

ナイフを使い素早く相手を切り裂く戦いが得意


サハル・ナユ

15歳の人間の少女

弓を使って戦うアーチャー

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