間章 テスト!
ここは図書館の個室
以前僕が五国同盟の説明を聞いた場所
そこで僕は
「はい!始め!」
「…………」
テストを受けていました
なんのテストかって?
訓練生のテストじゃないよ?
魔法のテストなんだ
というのも僕とレイスはエルフィに魔法を教えてもらっていたんだ
それで僕の魔力の量も増えてきたから
そろそろ中級魔法を一回は使えるくらい魔力があるみたいなんだ
でも魔法って危ないんだよね
下手したら大きな事故で人が死んだりとかするし
だからこうして中級魔法を教わる前にどれだけ魔法を理解しているのかのテストをエルフィから受けてるんだ
因みにレイスは大分前に受けて合格しました
ここには僕とエルフィの二人だけでレイスは休日って事で自由行動をしてる
さてと、取り敢えず僕はテストに集中しよう
ーーーーーー
(問1)
魔法の属性を答えなさい
魔法の属性か……結構種類があるんだよね
取り敢えずわかるやつ全部書こう
(解)
火属性
水属性
風属性
土属性
氷属性
雷属性
光属性
闇属性
これくらいだったかな?
僕は次の問題を見る
(問2)
魔法の階級を答えよ
これは簡単だね
(解)
下級
中級
上級
特級
それと……これもだったかな?
エルフィが一度だけ言ってた禁断と言われてる魔法の階級
災害級
これは確か伝説みたいな感じで伝えられてて
実際に使う人は今はいないんだっけ?
次はと
(問3)
ファイアーボールとファイアーの違いを書きなさい
えっと……
(解)
ファイアーボールは火球を飛ばし、対象を燃やす魔法
ファイアーは狙った場所を発火させる魔法
例えばファイアーボールは的に向かってぶつけてダメージを与えるけど
ファイアーは的がいきなり燃えるんだ
狙いがかなり難しいからかファイアーボールより使うのが大変だったりする
僕はなんとか習得したけどね?
次が最後の問題だね
(問4)
複合魔法を1つ書きなさい
複合魔法、二種類以上の魔法を組み合わせて放つ複雑な魔法
理屈が解れば余裕だとエルフィは言ったけど、僕には出来なかったなぁ
(解)
アクアショット+スノウボール=アイスショット
アクアショットは水の塊を撃つ魔法だ
ファイアーボールの水版って感じかな?
スノウボールは雪玉を出す魔法だ
でも威力がね……雪玉が出てくるだけだから
でもこの二つを組み合わせて出すと氷の塊が出てくる
アクアショットより威力が高くて結構強そうだったな
まあ僕には出来なかったけどね!!
ーーーーー
「終わったよ!」
「お疲れ様です」
エルフィがテストを僕から受け取り採点を始める
ふむふむ、と頷きながら採点していくエルフィ
そして顔を上げて、僕の目を見ながら言う
「うん!マーティ君、合格です!」
「やった!」
これで僕も中級を教えてもらえる!
・・・・・・
エルフィと一緒に訓練場に来た
今からエルフィが火の中級魔術を見せてくれる
「いいですか?今から見せるのは炎の槍です、火球の上位版ですね」
「やっぱり威力が高いの?」
「火球より一点への火力が高いですね」
火力が………火だけに?
「では、いきますよ!」
エルフィが的に手を向けて詠唱する
「『炎よ、我が敵を貫け!炎の槍!』」
エルフィの手から火がきりもみ回転しながら的に向かう
火が的の真ん中を貫き、消滅した
そのすぐ後に的が燃えだした
「おお!」
僕は目を輝かせる
「慣れてきたら槍の個数を増やして連続で撃ったりなんてことも出来ます」
「凄い凄い!!」
この魔法ならトロールもかなり簡単に倒せるんじゃない?
お腹を貫いて、身体の中からボンっと!
「まあ、いきなり試すと危ないので少しずつ練習していきましょう」
「うん!」
こうして僕は中級魔法を教えてもらえることになった
やったね!




