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少年はただ幸せになりたい  作者: ファルコン
三度目の人生
33/69

第22話 五国同盟・後編

「気を取り直して、次はパニアルだね」


 レイスが黒板に大きくパニアルと書く


「パニアルは国として承認されているけど、国と呼ぶのは微妙な所なんだ」

「えっ?なんで?」

 承認されているのなら国なんだよね?


「先ず国王が居ない」

「国って……」

「長として国を治める人は居るけどこれは他の国とは違う方法で選ばれるんだ」

「違う方法?」


 僕は首を傾げる


「例えばファルクムだと王都に住む者達での投票で次代の王を決める」

「投票で?」

「そう、こんな風にね」


 レイスは文字を書く


 平民→1ポイント

 商人等→3ポイント

 下級騎士→3ポイント

 中級騎士→5ポイント

 上級騎士→10ポイント

 貴族→階級により10~30ポイント

 前国王→100ポイント


「と言う風に身分によって票の重さが変わるんだ」

「貴族や前国王の票を集める感じにならない?」

「平民の票も嘗めてはいけないよ?1ポイントの差で勝敗を分けるんだからね」

「そうだけど………じゃあパニアルはどう決めるの?」

「バトル・ロワイアル」

「へっ?」

「5年に1回実力者が戦って、勝った人が長になるらしいよ」

「ち、血なまぐさいね……」

「そうだね、でもそれがパニアルの決まりなんだ」


 レイスが黒板に闘技場と書く


「パニアルには闘技場が有るんだ、ここで戦って名声を得る人もいるらしいよ」

「レイスってそういうの好きだよね?」

「わりとね」


 レイスが苦笑しながら黒板を消す



「次はカーシフルだね、ここは獣人族の国だよ」


 獣人……王都でもたまに見かけるな……犬みたいな人とか猿みたい人とか


「まあここは特に説明することはないかな……殆んど獣人族の人しか住んでないってくらいしか説明できないかな」

「閉鎖的ですものね」


 黙っていたエルフィが言う


「それじゃラッシュルンは?」


「ラッシュルンもファルクムとは変わらないかな……いや、観光地としては有名かな?」

「観光地?」

「温泉や火山の見学などが出来ますね」

「温泉かぁ……」


 大きなお風呂だよね?


「一度は行ってみたいね」

「皆で行きましょうね!」


 ・・・・・・・・


「取り敢えず、五国同盟の加盟国はわかったかな?」

「うん!」

「じゃあ次は……」


 レイスが黒板に文字を書こうとしたとき


 ガチャ

 扉が開く


「すいません、次の方達が待っていますのでそろそろ」


 入ってきたのは係員の人だった


「あ、わかりました……仕方ない、中途半端だけど国の説明はここまでにしておこう」

「寮でレイス君から色々聞くんですよ?」

「はーい」


 僕達は図書館を後にした


 ・・・・・・・


「うわ、雪がかなり積もってるね」


 外に出てレイスが言う


「雪だるまとか作れそうだね!」


 僕は積もっている雪を集めて雪玉を作る

 ………フルーヤ村でもよくネルやカーツと雪合戦したなぁ

 僕とネルでカーツを雪だるまにしたっけ……


「雪ですか、トロスではあまり降りませんからね」


 エルフィが雪を手に取る


「僕はあまりいい思い出がないかな……」


 レイスがそう言って屈んでから遠くを見てる……目が死んでるけど何があったの?


「えい」

 スポッ


 僕はレイスの後ろにまわって雪を衿から突っ込む


「うひゃあ!?」


 高い悲鳴がレイスの口からもれた


「雪が積もったらよくやるよねこういうの!」


 僕が笑う


「やったねマーティ!!」


 レイスが立ち上がって僕を押さえる


「エルフィ!!」

「いいですよ!」

「えっ?ちょ!?」


 押さえられて動けない僕にエルフィが近付く


「それそれそれ!!」


 エルフィが雪を衿や袖から入れていく


「ひゃ!?うわ!ほんとやめっ!つめたぁぁぁぁぁ!?」



 ・・・・・・・


 僕………汚されちゃった……雪で


「ざぶい……」

「ちょっとやりすぎちゃったね…」

「すいません…」


 エルフィが炎魔法で僕を暖める……あ~生き返る~


「さて、これからどうする?今からでもクエスト行くかい?」


 レイスが言う


「もう夕方ですし、止めときませんか?危ないですよ?」


 エルフィが言う


「僕はお風呂入りたい……」


 僕が言う、自業自得とはいえずぶ濡れだからね


「じゃあ今日は解散しようか!」


 レイスのその一言で僕達は解散することにした

 まぁエルフィもレイスも寮まで一緒に来てくれたけどね?

 僕が寮に入るまでエルフィは暖めてくれたし

 レイスは部屋に戻ると僕のずぶ濡れになった服をかごに入れてくれた

 その間に僕はシャワーを浴びて身体を暖めた




 取り敢えず今日学んだことは

 五国同盟の事と


 人の衿に雪を突っ込むとろくなことにならないってことだね……




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