表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
少年はただ幸せになりたい  作者: ファルコン
三度目の人生
23/69

第18話 十二聖将

 翌日

 僕達は初めてのクエストを受けた


 といっても本当に簡単なクエストだった

 薬草を20枚収集するってのだったんだけど特に問題もなくスライムと戦闘があった程度だ

 そのスライムもエルフィが下級の炎魔法で瞬殺したんだけどね


 そして薬草を集めた僕達は受付に薬草を渡して報酬を貰った


「1人10Gと1P……」

「まあこんなものだろうね」

「本当に簡単でしたからね……次はウルフの討伐でも受けますか?」


 僕達はそう言いながらクエストボードを見る

「………クエストが無いな」

「皆考えることは一緒なんだね」

 仕方ないから今日はもう自由時間になった


 ーーーー商店街ーーーー


「うーん……」


 僕は肉串を買おうか考えながらレイスとエルフィを待つ

 レイスはすぐ戻ると言って道具屋に入って行った

 エルフィは薬を見てくると薬屋に入って行った

 僕は特に予定はないから待機していた


「肉串は美味しかったけど…あまりお金を使いたくないな……」

 訓練生になってから調べたら騎士になっても依頼を出したり出来るらしい

 だから僕は山賊討伐の依頼を出すための報酬を貯金することにしたんだ

「仲間は1人でも多い方がいいからね……うん、だから我慢我慢!」

「買わないのかい?」

「あ、レイス」

 レイスが戻ってきた……大量の包帯を持って

「………そんなに包帯を買って何に使うの?」

「色々だよ」

 レイスはそう言って誤魔化した


「号外!号外だよぉ!!」

「んっ?」

「号外?」


 女の人が紙をばら蒔きながら走ってきた


十二聖将(じゅうにせいしょう)の順位が変わったよ!!号外!号外!」


 僕はばら蒔かれた紙を拾う


「十二聖将?なにそれ?」

 僕が呟くと

「えっ?マーティそれ本気で言ってるの!?」

 紙を拾うレイスに驚かれた


「そんな驚くことなの?」

「いや十二聖将を知らない人が居るとは思ってなくて……だって十二聖将だよ?国王よりも有名だよ?」

「…………そういえば僕国王の名前も知らないや」

「………マーティ……」

「ごめん教えて」

 そんな哀れむ目で僕を見ないで!!仕方ないじゃないか!フルーヤ村で十二聖将の話題なんて出なかったんだから!!………………あれ?出なかったっけ?


「全く、仕方ないね」

 レイスは屈んで僕と目線を合わせる


「分かりやすく言うと十二聖将はこの世で最強の十二人だね……この紙に順位が書いてるけど上から強いって考えたらいいよ」

 

 僕は紙を見る


 ーーー十二聖将ーーー


 一位『神龍(しんりゅう) レルド・フォーロン』

 二位『魔王(まおう) ハルツ・ハーケン・サード』

 三位『邪竜(じゃりゅう) カシウス』

 四位『不死鳥(ふしちょう) フェニックス』

 五位『凶風(きょうふう) エクス・フーリン』

 六位『獣王(じゅうおう) ガルド・ベルファング』

 七位『巨人(きょじん) マルクト・マスルム』


 ーーーー


「聖将って書いてるのに魔王とか邪竜がいるんだね」

「そうだね、なんでそんな二つ名なのか知らないけど……」


 僕は続きを読む


 ーーーーー


 八位『金剛(こんごう) レルク・ダイヤ』

 九位『火竜(かりゅう) ディーダス・グレイアス』

 十位『悪鬼(あっき) ラセツ・ヘル』

 十一位『神槍(しんそう) ハーツ・スィ・ナイツ』


 ーーーー


「あれ?十一位まで?1人足りなくない?」

 十二人いるんじゃないの?

「マーティのそれ破れてないかい?」

 レイスに言われて紙の下の方を見ると……あ、確かに、破れたあとがある


「レイスの見せてもらっていい?」

「いいよ、それにしても五位と六位が入れ替わったのか……珍しいなぁ」

「そうなの?」

「九位から上は基本順位が変わらないらしいんだ、少なくとも100年は変わってないって聞いたよ?」

「100年!?長いね」

「四位から上は一切変わってないらしいよ?」

「いつから?」

「えっ?……確か……うーん……約1500年くらい?」

「1500!?」

 なにそれ?長すぎない!?

「一番古い資料が確かそれくらい前だからね」

「この順位って誰が決めてるの?」

 僕が聞くと

「神様って話だよ?」

 はい?神様?

「なんでも世界中の城の地下に石碑があって、そこに十二聖将の順位が書かれるんだって、その石碑の文字が変わって今回みたいに順位が変わったらこうやって知らされるんだよ」


「ふーん……」


 僕はレイスから紙を受けとる


「まあ伝説みたいな人達だから会うことはないだろうね」

 滅多にあえないか………


 僕は紙を見る


 ーーーー


 十二位『剣帝(けんてい) ナイラス・アルテミス』


 ーーーー


 待って!?ナイラスさん!?ちょっと!?昨日会ったよ!?

 

「ナイラスさんの名前がある!?」

「アルテミス様がどうしたんだい?」

「アルテミス様!?」

 えっ?そんな様つけるべき人なの!?


「………マーティ、君、まさかナイラス・アルテミス様の事を知らないってことは……」

「いや知ってるけど……えっ?あの人何者なの?」

「零騎士だよ!?このファルクムでの最高戦力だよ!?」

 その最高戦力は昨日お酒買ってました!!

「そんな……あの人が………うそん………」


 えーそんな強そうには見えなかったけど?………マジか………レイスが僕をからかってる訳ではなさそうだし……いや……ちょっと頭が……混乱してきた


「マ、マーティ?大丈夫かい?」

 レイスがふらつく僕を支える

「ちょっと無理……凄い混乱してる」

「よし、ちょっと落ち着こう、肉串を奢るからそれでも食べて落ち着くんだ!」


 そう言ってレイスは僕に肉串を奢ってくれた


 レイス……優しいね……僕が女の子だったら惚れてたよ



 僕は肉串をレイスは野菜串を食べながらエルフィを待ち

 合流してから寮に戻ることにした



 取り敢えず今度ナイラスさんにあったら色々と聞いてみよう








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ