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エンユウ、シトンヘ

 そのころ、エンユウはシトンのマーク国王の居城に到着していた。


 そもそもシトンは世界の中央部に位置する小国で、北をラクト、東をジュレス、西をラジルの大国、強国に囲まれ、いつ隣国に攻め込まれ、国がなくなってもおかしくはない、まさに青息吐息の状態だった。


 攻め込まれる度に敗戦を喫し、国土は狭くなっていった。国境付近の住民は戦禍を恐れ、シトンから逃げて行った。シトンはもはや国として存続していくことが難しくなっていた。


 しかし、約100年前にビュリン鉱を掘り出し、その精製に成功してから、この国の状況は一変した。ビュリンを使った新しい武器の威力は想像をはるかに超えていた。ビュリン製の武器はどの武器より軽く、強かった。剣は敵の盾を破り、槍は鎧をやすやすと貫いた。


 それ以来国境を侵す敵軍との小競り合いはすべてシトンが勝利を収めた。ビュリンの登場は、それまでの国土を回復するにとどまらず、逆に次々と隣国へ侵攻し、一気に領土を拡大させた。もはや、シトンは大国、強国に脅かされる小国ではなく、その大国、強国すらも脅かす軍事国家となった。


 先代、先先代の王は積極的に領土拡大に努めた。その結果、シトンは国土を数倍に膨らませ、その勢いはとどまるところを知らなかった。しかし、現王のマークは従来までの武力による侵攻をやめ、商業に力を入れ、ビュリン製の商品を中心に莫大な富をシトンにもたらし著しい発展を遂げた。


 エンユウは数百キロにも及ぶ距離を飛ぶように走りぬけてきた。単騎で移動をするラジル馬の早さは凄まじかった。大きな体は疲れることを知らず、その強靭な脚でいくつもの山を越え、野原を駆け、川を渡った。強烈な向かい風を受けながら、エンユウは手綱を握った。


 道すがら人外に襲われた村を見つけた。エンユウは馬の速度を緩めた。アーグに食われた人間の骸、壁や屋根が吹き飛ばされた家、バラバラにされた牛や羊、血で染まった石垣、すべてが人外の存在を証明していた。悪しき魂の狂気の宴の痕跡がありありと残っている。


 (奴らがシトンにまで…)人の気配は全くしない。村人がどのような目にあったのかは容易に想像がついた。(それにしても、相変わらずえげつないことをする奴らじゃ…)。エンユウは再び馬腹を蹴った。

 

 マーク王の居城が見えてきた。それは先々代の王の御世に造られた堅牢な城で、灰色の城壁が天を摩すかのように聳えている。城門の上部には王家の紋章である紅の獅子の彫刻が施され、城内に入る者を威嚇するように睥睨している。城壁を囲むように幅5メートルほどの堀がめぐらされ、緑色に濁った水が満たされている。城を目の前にしてエンユウはどことなく違和感を覚えた。


 空にはどんよりとした厚い雲が垂れ込めている。雨をたっぷりと孕んだ黒い雲が巨大な生き物のように低く頭上で蠢くさまは、空全体が怒っているように見えた。(いやな雲じゃ)エンユウは黒々とわだかまっている雲を見て思った。


 堀には赤黒い跳ね橋が架けられ、これまた巨大な赤い城門の手前には槍を手に簡素な鎧を身につけた二人の門番の姿が見えた。ひょろひょろと背の高い男とぼてっと太った背の小さな男だ。巨大なラジル馬にあわない小柄な老人をさも胡散臭そうな視線で眺めている。


 「おいお前、何か用か」太った門番はいかにも横柄な聞き方をした。そして面倒くさそうにエンユウのところまで歩いて来た。エンユウが馬を降りようとすると、今度は背の高い門番が「どうせ、すぐに帰らねばならんのだ、下馬に及ばん」と言ってそれを止めた。


 「それでは、馬上から失礼する。国王陛下にお会いしたいと思いましてな。申し訳ないが円卓のエンユウが来たとお伝えいただけますかな」


 「なんだと、陛下にお会いしたい」二人の門番はしばしの間、顔を見合わせると、大声で笑った。エンユウはその笑いが収まるのをじっと待っている。ひとしきり笑った後、背の高い門番が目じりの涙を拭きながら「面白いことを言うジジイだな」と言った。


 「はて、特段面白いことを言った覚えはないが」エンユウは澄ました顔で言った。


 「まったく、お前のようなとぼけたジジイがいるから俺たちが苦労するんだ」太った門番が言った。あきれた様子で背の高い門番が続けた。「円卓だかなんだか知らんが、お前のような老いぼれが簡単に会えるようなお方ではない」


 「老いぼれには違いないが、お主たちだっていつまでもその若さを保てるわけでもあるまい」

 「な、なにっ」

 「あいや、怒らせてしまったのなら申し訳ない。とにかく伝えてくださらんか」


 「貴様ッ」二人の門番は持っていた槍をエンユウの目の前に突き出した。しかし、エンユウにはまったくあわてた様子がない。すぐそばに迫った槍の穂先をそっと押し返して「そんなつまらんものを出すものではない。伝えてくれるだけでいいんじゃ」と言った。


 「貴様、ふざけたことを言っていると承知せぬぞ」太った門番が凄んでみせた。

 「やれやれ、賢帝の誉れ高いマーク王の御世においても、この年寄りに刃を向けようとは。なんと嘆かわしいことじゃ」

 「黙れ」門番が声を荒げた。


 「なんでもいいから、円卓のエンユウが来たと伝えてくれんか」エンユウは再度言った。「お前もわからんジジイだな」門番たちがエンユウの目の前で槍を突く真似をしたときだった。その槍を後ろからむんずとつかむ者がいた。門番たちは驚いて後ろを振り向いた。


 「私が伺おう」見ると筋骨たくましい初老の男が立っている。焼けた顔に手入れの行き届いた口ひげを大きな鷲鼻の下に蓄え、白髪の混じった髪を後ろに流している。門番たちはかしこまって男に向かって深々と頭を下げた。「こ、これはロイド将軍」ひと言言ったきり二人とも頭を上げようとしない。よほどこの男が怖いのか、かすかに震えている。


 軍服の肩からかけられた飾り帯には色とりどりの勲章がいくつもぶら下がっている。エンユウは思わず目を瞠った。と言うのも男が身に着けている軍服の脇から覗いた鎖帷子は滴る血のような鮮やかな赤だったから。


 「国王陛下の代わりに私がお話を伺おう」と言うとエンユウの返事も待たずに太った門番に「白百合の間にご案内してくれ。すぐに伺う」と指示した。そして自分はとっととどこかへ消えてしまった。



 「すまんが、馬を預かってくれんか」エンユウは手綱を背の高い門番に預けた。そしてバツの悪そうな門番の視線を感じながら、背の低いほうの門番に続いて城の中へと入って行った。門番は後ろに気を遣いながら、ゆっくりと城内を進んで行った。


 二人は石畳の中庭を通り抜け、いくつもの塔の横を過ぎて西へ西へと歩いて行った。エンユウのことをどう扱っていいか判断のつかない門番はとりあえず失礼のないように後ろを気にしている。そしていくつかの階段を下ったかと思うとじめっとした薄暗い廊下を過ぎて粗末な扉の前に出た。「こちらでお待ちを」門番は扉を開けると、チロチロといぶかしげにエンユウを見ている。


 (これで白百合の間とは恐れ入ったわい)エンユウは部屋を見るなり苦笑いを浮かべた。部屋の中に入っても明るさは暗い廊下と変わらなかった。部屋には半分地中に埋まった小さな窓が一つあるだけで、ガランとした室内にはガラクタのような机と椅子が三脚あるだけだった。そのうちの一脚は脚がひとつ折れて傾いている。ひと目見てあの将軍がエンユウをどのように扱おうとしているのかがわかる部屋だった。


 しばらくしてロイド将軍が現れた。背後に若い騎士を伴っている。色の黒い将軍とは対照的に白い顔が薄暗い部屋にぼうっと浮かんでいるように見えた。


 将軍は遅れたことを謝るでもなく、現れるなり乱暴に椅子に腰かけ、ぞんざいに「ではご用件を伺いましょう」と言った。初めから真剣に聞く気がないのはすぐにわかった。(こんな男に余計な前置きは不要じゃ)


 「単刀直入に申し上げる」エンユウはロイドが席に着くなり話し始めた。「ビュリン製の武器を貸していただきたい」ロイドはチラリとエンユウを見た。そしてわざとらしい笑顔を作って言った。「はっはっは、これは御冗談が過ぎますな」


 「冗談を言ったつもりはござらん」

 ロイドはにらみつけるようにして「ならば申し上げる、お断りいたす」と言うなり、エンユウを一人残して立ち去ろうとした。エンユウは急いで後ろ姿に向かって「怪物どもが跋扈してござる。ビュリンがなければ大変なことになりかねません」と叫んだ。ロイドは振り向くこともしないまま、「シトンを国外へ持ち出すこと相成らん。これはシトンの何より重い掟でござる」と言った。


 「話だけでも聞いてくだされ」訴えかけるようにエンユウが言ったが「どれだけ話を聞いても無駄でござる。二度と来てもらっては困る」と言って早々に部屋を後にした。若い騎士はエンユウに軽く頭を下げると慌てて後を将軍の後を追った。怒りを露わにした将軍と対照的に、最後までどこかオドオドしていた。




 「やれやれ、これでは前回と同じではないか」一人残されたエンユウは薄暗い部屋でひとりつぶやいた。将軍が勢いよく出て行ったせいで、弱い光の中で埃が舞い上がっている。ある程度、覚悟はできていたものの、少しぐらいは話を聞いてもらえると思っていた自分の甘さに腹が立った。(しかし、これであきらめるわけにはいかん。30年前とは状況が違う)


 翌日もエンユウは居城へと出かけて行った。門番が昨日とは違っていたこともあり(この門番が円卓の賢者のことを知っていたことが大きかったが)、王に取り次いでもらうことに成功した。そして間もなく王との面会を許されることとなった。


 エンユウが通されたのは、白い大きな扉の前だった。全体に百合の文様が金で描かれ、繊細な彫刻が施されている。奥行きのある部屋は白を基調にして、奥の台に向かって長細く青い絨毯が敷かれている。壁側には青い椅子やテーブルなどの贅沢な調度品が置かれている。


 台へと続く青の階段は金に縁どられ、台の上には背もたれとひじ掛けに金の装飾を施したひと際豪奢な青の玉座が置かれていた。(昨日の白百合の間とはえらい違いじゃ)エンユウは苦々しく笑った。


 玉座には今にも立ち上がろうとしている一人の男性の姿があった。シトンの若き王、マークその人であった。(いよいよじゃ。何としても王を説得してみせる)エンユウは歩み寄ってくる王に向かって揚々と近づいて行った。


 しかし、これから王と話をするという段になって、ロイド将軍が現れた。ロイド将軍はいたずらに王に話しかけ、エンユウに王に話しかける暇を与えなかった。そして、急用と称して王を連れ出し、部屋を出たわずかな時間にエンユウを強引に追い出してしまった。


 こうして二度目の訪問も失敗に終わった。しかしそれ以上にこの訪問はエンユウに少なからぬ失望感を与えていた。賢帝と聞いていたマーク王は想像とは違っていた。ロイドに話しかけられていた時も、ロイドを制することもなく、なすがままにされていた。


 まだ若いにもかかわらず、大きく垂れ下がった腹はベルトを隠し、そのくせ肩幅は狭く、腕はひょろりと頼りなかった。目は細く離れていて、顔の真ん中には存在感のある鼻がどうどうと鎮座していた。

賢帝たる者、少なからず容姿にもその片鱗は現れると信じていたエンユウにとって大きな誤算だった。(これは無駄足に終わるかもしれん)




 数日の間をおいて、エンユウは三度、王の居城へとやって来た。門番のところで止められるに違いないと覚悟をしていたが、予想外にそのまま王の元へと通された。しかし、エンユウは少しも喜ぶ気にはなれなかった。(またあの将軍が現れるかもしれん)


 先日と同じように王は玉座にいた。そしてエンユウを見つけると笑いながら階段を降り、ゆっくりと歩み寄ってきた。そしてエンユウの前で立ち止まるとニヤリと笑って「ようこそおいでなされた」と言った。


 「何度もお伺いして申し訳ございません」エンユウもマーク王に対して頭を下げた。

 「いやいや、昨日はろくにお話もできず、失礼しました。ご活躍は幼いころより、聞き及んでおります。ゆっくりとご逗留ください」というとまたニヤリと笑った。笑うたびに歯茎がにゅっと出た。


 (やはり賢帝とは思えん)エンユウは思わず目をそらした。何かたくらんでいるのではないかと勘ぐりたくなるような笑顔だ。


 「ありがたいことではござるが、実は本日は火急のお願いがあって参った所存」エンユウは余計なことは言わずにすぐに本題に入った。神妙な面持ちから察したのか、王の顔からも笑みが消えた。


 「人外の者どもが暴れ始めております。このあたりにもいつ現れてもおかしくござらん。実はもうこの付近にも、人外が現れた形跡がござる」王はエンユウの言葉にまじろぎもせず、ただエンユウの目をじっと見ている。


 「われらが施した封印がどうやら解かれたらしいのです」気を取り直してエンユウが続けた。

 「他国の王が禁を犯しましたか」王が眉をひそめた。

 「それだけではござらん。ご存知やも知れぬが、封印が解かれると世の破滅を齎す怪物が生まれます。そして闇に生きる者たちが現世に出てまいる。しかし、これまでは力の弱いものから時間をかけて徐々に力の強いものが出てまいった」王はエンユウの言葉に口を挟むでもなくただ黙って聞いていた。


 「今回は違います。封印が解かれたのがおそらく3月。まだほんの5カ月ほどでござる。それなのにもうトロールたちが何匹も跋扈している。これまでには無かったことです。奴らの皮膚は岩よりも堅く、そのためにどのような武器を持ってしても貫くことができませぬ」エンユウの言葉を聞いて、王の眉が微妙に動いたのをエンユウは見逃さなかった。


 「それゆえ、これまではわれら円卓の者が術を施し、仲間同士で戦わせたりすることもあったのですが、このような倒し方には限界がござる」王は相変わらずエンユウの目を見て頷いている。エンユウは続けた。「単刀直入に申し上げますが、貴国のビュリン製の武器をお貸しいただけないものでしょうか」エンユウは祈るような目で王を見つめた。


 「エンユウ殿」しばらくしてマーク王が口を開いた。「申し訳ないが、それは難しい」そして少し間をおいて続けた。「純粋なビュリン製の武器を国外に持ち出すことは堅く禁じられておるのです」


 「しかし、これは貴国一国の問題ではござらん。このまま怪物を倒す術が見つからねば、人類の存続が危ぶまれます」

 「シトンにも隣国から攻め込まれ、苦汁をなめた歴史がある。それだけにビュリンの武器を国外に持ち出すことには慎重にならざるを得ないのです」


 「今はどの国がどうこうと言っていられる状況ではありません、なぜなら…」

 「このことは僕の一存では決められぬ。先先代、先代の王が連綿と守り通してきたことなのだ」エンユウの言葉を遮るように王が言った。


 「失礼いたします」室内からの返事も待たずに白い扉が勢いよく開いた。言わずと知れたロイド将軍だ。エンユウを見かけるなり、険のある目で言った。「これはこれはエンユウ殿。たびたびのご足労、痛み入ります。しかし、人外が表れて危ういのはどこも同じこと。円卓の賢者様ともあろうお方が、わが国ばかりに足を運んで来られるのは、ほかの国に対しても申し訳がござらん。早々にお引取りを」


 「いくらなんでもその物言いは失礼であろうが」王は苦々しい顔を浮かべた。それでもロイドは構わず続けた。「円卓の賢者と言えども、ビュリンをシトンから借り受けようなどという話を持ってくる男に遠慮などしてはおれません。そもそもなぜ陛下はこの男と話をされておいでか。門番にも今度来たら通すなとあれほど言っておったものを」


 「門番に罪はない。僕が通すようにと言っておいた。お主にわからぬように」王が言った。エンユウは思わず王の顔を見た。相変わらず、大きな鼻がどんとして、どこを見ているのかわからないような細い目が離れてついている。(どおりで何も言われなかったわけじゃ)


 「僕は知らされぬままにいるのが嫌いなのだ。すべてを知らされぬままに何かを決めることは避けたい。お主に知れると必ず隠そうとするであろう」


 「当たり前でござる。ビュリンを借りに来る者を放っておいていいわけがござりませぬ」興奮冷めやらぬ口調でロイドが言った。「だいたい、ビュリンに関しては…」


 「まあ、待て。心配する気持ちもわからぬではないが、僕とてこれまでの王が守り続けてきた国の掟を破りはせぬよ」王がロイドを制して言った。ロイドは疑るような視線を王に投げながらも、ようやく口を閉ざした。王はそのまま、エンユウを見ると申し訳なさそうに続けた。「聞いてのとおりでござる。申し訳ないがビュリンは貸し出すことはお断りいたします」


 「もう少しだけでも話を聞いてくださらんか」もう、これ以上話し合う余地がないような王の言葉にあわててエンユウが言った。

 「ビュリンのこと以外であれば、大歓迎でござる。これまでの人外とのことなど、ぜひ聞かせていただきたい」王は子供のような笑顔を浮かべているが、ロイドは露骨に迷惑そうな表情をしている。

 「いや、しかし」エンユウはなおも食い下がろうとしたが、王に言葉をさえぎられた。「こればかりはどうしようもないものとあきらめてくだされ」


 「賢者様のお帰りだ」ロイドは青白い顔をした侍従に話しかけた。侍従は王の意向を探るべく王に視線を転じた。王は黙って頷いた。エンユウは仕方なく部屋を辞した。部屋を出ると扉の外に数日前にロイドと一緒にいた若い騎士が立っていた。騎士はエンユウに気付くと慌てて頭を下げた。なぜかエンユウはその騎士の有り様に心当たりがあるような気がした。


 「以前どこかでお会いいたしましたかな」若い騎士を見てエンユウが言った。

 「い、いえ、と、とんでもございません」男は視線を合わせることなく答えた。


 「いや、勘違いでした。失礼」エンユウが言うと男はおびえるようにその場を去って行った。


 こうして三度目の説得もあえなく失敗した。今度は直接王に断られただけにエンユウも落胆の色は隠せなかった。しかし、ハラドに王女が生まれ、テュポンが生まれた今となってはあきらめるわけにはいかなかった。


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