8話 自分の罪
短いです。ごめんなさい。
目を覚ます。大地を背に寝転がっていた。今は朝だろうか。少し肌寒い。………目を開けようとするが、思うように開かない。あれは夢だ。そうに違いない……。そして目を開ける。だが…………
「あ……ぁぁぁぁああああああ!!!」
そこに期待した夢(現実)はなかった。喉の奥から嗚咽が漏れ、目から涙が溢れ出す。どうして………どうして………?
「なんでバル爺は死ななければいけなかった‼︎」
終わらない自問自答をし続ける。何故何故何故何故なぜなぜなぜなぜなぜなぜ…………。
……………そしてユウトはある答えを出した。
「ーーーーーー奴は言った。」
それに答えるようにスキルが作られていく。
『スキル【憤怒】に『新罪創造』が追加されました!』
「俺は弱いと………。」
強ければ助けられたかもしれない。俺のせいで………いや弱い俺のせいで………。ああ、そうか。そして少年は悟る。悪いは弱いことだったんだ。
「ーーーーーーーー「弱い」は「罪」だ。」
『スキル【憤怒】に『弱者の罪』が追加されました!』
新たなスキルが追加されていくなか、その日一人の少年は…………決めた。
「俺は、強くなる。そして………復讐してやる。」
ただ、脳裏にバル爺の最後の笑顔が浮かんで…………
「…………いや、その前に…………。『創造・土』」
バル爺の体が地面に埋まっていく。そしてその上から土で出来た十字架が立てられる。
「お休み………バル爺。」
涙が溢れて止まらない。その涙を拭くこともせずじっと十字架を眺めていた。そして………
「まずは…………情報収集だな………。」
第二の人生をまた、少年は歩み始めた………。
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その様子を遠くから木の枝に登ってじっと見ている男がいた。
「くふっ!いい感じですねぇ。大賢者を殺して正解でした。まさかあそこまで強くなるとは……。
これからが楽しみです♪」
その男は、大賢者とユウトを襲った男だった。その男は笑顔で遠くからユウトを見ていた。
「いつまで見ているつもりだ。いくぞ。」
不意に耳元から声がするが、男は慌てずに、文句を言いはじめる。
「えーヤダヤダ!」
「早く戻ってこい!!」
これ以上やるときれるので、魔法を構築する。
「残念ですね〜。まあいいです。また遊びましょうね、ユウトくん♪」
そして男は溶けるように居なくなった………。
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ユウトのステータス
ユウト=ゴジョー 10歳
レベル 11
HP 102
MP 98
TR 65
DEX 67
AGI 70
INT 69
HIS 64
LUK 66
【スキル】
《農業士》
・鑑定(レベル2)
・大地魔法(レベル2)
・水流魔法(レベル2)
・作物成長補正
・農作業効率化
《憤怒》
・獄炎魔法(レベル1)
・火耐性増加
・新罪創造
・弱者の罪
【称号】
《 転生した農業士》
・フレイアの加護により、スキル【農業士】の効果が1.2倍
《憤怒の魔王》
・サタンの加護により、怒りの感情が大きければ大きいほど、全ステータスアップ
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