02 《第16階層》
俺は今、第16階層、《フレイムガーデン》にいる。
俺はいちようギルドに所属しているが、ほとんどソロで行動している。
「ここがフレイムガーデンか…」
木がいっぱいあって森のようだが、その木からは火の粉が立ち昇っている…
火の粉に熱さは感じない…このフロアにはどんなモンスターがいるのだろうか…
俺は奥へと進んでいく、俺がここにきた目的はこの階層モンスターの情報を集めるためだ。
『ボゥワ!』
横から炎の玉が飛んできた。
俺はそれを太刀で斬りつけて消し、炎の玉が飛んできた方向に【真空斬】を発動して衝撃波を飛ばす。
木の影からモンスターが現れた、カスったのだろう、HPバーが少し減少している。
体長1mほどのネズミのようなモンスターだ。
背中から火が昇っている。名前は…《フレアラット》か…
《フレアラット》は体を丸めてボールのような形になって飛んでくる。
それを太刀で受け流すが、《フレアラット》の体から炎が噴き出してきた。
俺は後ろに飛んで距離を取ったが、少し炎をくらってしまった
「熱っ!」
俺のHPが微妙に減少した、
《フレアラット》が地面でバウンドして、追撃してくる。
俺は【真空斬】で距離を取りながら攻撃する。
【真空斬】の威力は高くはないが…三発で《フレアラット》のHPは0になった
ドロップアイテムを確認する、《炎鼠の毛皮》か…
レア度は3、まあまあのアイテムだ。まぁ装備は整ってるし《ギルドバザー》にでも出すか。
俺は他数体のモンスターの強さを確認して、ボスの部屋に向かう。
モンスター数体が俺の前に現れて道を塞ぐ
俺は、太刀最速の攻撃スキルを発動させる。
──【閃光速斬】──
俺の体が光輝く…そして光速でモンスターを斬りつけながら移動する。
この程度のモンスターならこのスキルで一撃だ。
「ふぅ…これがボスの部屋か…」
ボスの部屋の門は重そうな鉄でできている…
俺はその門を開いて中に入る、
そこには赤い竜がいた…