01 《聖なる光》
このデスゲームが始まってから一ヶ月がたった。
現在のプレイヤー数は約8000人。このゲームによってプレイヤーの約半数が命を落とした。
プレイヤー達は、攻略を先進的に行う攻略組と街にこもって攻略組のサポートをする支援組に別れた。
現在、攻略組によって第15階層までが攻略された。
最近は攻略も順調に進んでおり、攻略組による計算では、あと一年程度でクリアできる。
俺のレベルは42。攻略組の平均レベルは35。
だがその中の大規模攻略ギルド《天空の翼》の平均レベルは40だ。リーダーの雨天というやつは50レベルを超えたらしい。
その他にも《無限の剣》《世界の星》などの大規模攻略ギルドがある。
そして最近プレイヤーがプレイヤーを殺す、PKが増えてきている。
狙われるのはほとんど攻略組。
そしてそのほとんどが大規模PKギルド《八咫烏》によるものだ…
今攻略組が《八咫烏》を壊滅させようと動いているが、まだ何もつかめていない。
そして俺は第1階層で知り合った、エリカと共にギルド《聖なる光》を立ち上げて攻略を進めている。
エリカが俺にリーダーになれと言ってきたが、たぶん俺には人をまとめる才能は無いのでエリカがリーダーで俺が副リーダーになった。
今《聖なる光》の総勢は約90人、平均レベルは37。かなり大規模なギルドに成長した。
今、第15階層をクリアを記念して《聖なる光》のギルドハウスでパーティーをしているところだ。
「死者を出さずにクリアできて良かった、これからも攻略をがんばろう!」
俺がみんなによびかける、
「「「「「はい!!」」」」」
整列しているメンバー達が返事をする。
「では今日は楽しんでくれ!」
メンバー達がいろんなところに散らばる
「はぁ〜最近疲れるなぁ」
と俺がエリカに声をかける
「でも攻略は順調に進んでいるわ。」
真顔で返された…疲れて無いのかこいつ…
「…そーだな…よし、俺たちもなんか食おうぜっ」
「そうね」
あれなんか口数がいつもより少ない…やっぱ疲れてんだなこいつも…目もしょぼしょぼしてるし。
「お前は座ってて、俺が食べ物取って来てやるから」
「分かったぁ」
目をこすりながら言ってきた…なんかいつも、メンバーのいるときは強気なのにしおらしい気がする。
俺がバランスよく皿に盛り付けて、エリカのところに行くと、エリカはテーブルに突っ伏して寝ていた。
「おい…こんなとこで寝たら風邪ひくぞ〜……よいしょっとっ」
俺はテーブルに皿を置いてエリカをお姫様抱っこの形で持ち上げた。
なんか注目を浴びている気がする…
…なので急いで二階のエリカの部屋に向かう。
パラメーター的にはエリカ1人ぐらい持ってもなんて事はない。
ひょいひょいと階段を上がる…みんながこっちを見ていた、恥ずかしい…エリカの部屋までダッシュする。
足と体で扉を開けて、ベッドに寝かせる。
「疲れてたんだなぁ…やっぱ…」
そうつぶやいて、なんとなくベッドに座る。
そこで俺は非人道的な事を思いついたが、無心になって押し殺した。
…何分たっただろうか、結構時間が過ぎた様な気がする
頭を撫でると、少しエリカの顔が安らいだ気がした…のは気のせいだった…
「んがっ…!!」
エリカのパンチをもろにくらい俺は部屋のドアまで吹き飛んだ…
「へ、へ、変態!寝ているところを襲おうなんてっ!」
『ドガッ』
「いや…ちがっ…!!痛って…!お前がテーブルで寝てたから運んでやったんだよっ!それだけだ!何もしてない!信じてくれぇ!」
「えっ…そうなの…ご、ごめん…」
信じてくれて良かったが、俺は腹に追撃をくらって本当に痛い…なんでだよ…もう…
俺達のデスゲームでの生活はまだ始まったばかりだ…
やっと一話です
↓↓エイトの装備一覧↓↓
グランディウスブラッド
エイトとエリカでレア素材を集めて作った黒い太刀。オリジナルメイドの魔剣
レア度は8
ダークナイト・コート
第12階層のボス《ダークネスゴーストナイト》のドロップアイテムの黒ベースに赤色の模様が付いたコート
レア度は7
ブラックライトグリーブ
《ダークネスゴーストナイト》のドロップ素材で作った黒いグリーブ
レア度は6
ブラッディグローブ
第10階層の宝箱でエイトが手に入れたレアアイテム
レア度は6
この黒一色の装備とスピード特化のパラメーターから《黒い閃光》の異名を持っている。
*補足*レア度は最高で10です