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異界暗殺業  作者: 紅鈴
医者
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1-3

ルイン=ギルファという人物は『()()』である。

基本的には『ギルファ医院』に滞在し患者の治療をする。そんな人物である。

背丈はおおよそ175センチ程で、細身だが見てくれからは想像できない筋肉が備わっている。

そんな彼の外見は『()()()()()()()()()()を知っていれば想像できるようなものだ。

色々お洒落をしているが基本的には、黒いズボンに暗褐色系の緑のシャツと朝の気分で変わるネクタイ、そのシャツの上に白衣を着て聴診器を首にかけて治療に当たる。

白衣の内ポケットに『知り合い』に作ってもらった薬草煙草をケースに入れている。

そんな彼は今、午前中の患者を見送った後にちょうど正午ごろな時間帯のせいで昼飯に悩んでいた。


(白米、食いたいなぁ~。でもあれ結構高いんだよな~。)


この国では米は渡来品で、一回購入すると大俵1個を購入する事になる。

一回買うと結構な日を米食にできるが、その為に値段が高い。

さらに言えば、基本は玄米輸入の為、それの精米をおこなわないと白米が食べられない。


(俵1個銀貨10枚は高いよ~。それに午後の診察を放り出すのもなぁ~。)


そんな悶々とした思いを数十秒して出した結論が、


(仕方ない、麺類食べるか。朝はパンだったし)


そう思った彼は医院の玄関に行き、かかっている『open』看板を裏返して『clause』にする為に玄関を開けた。


「こんにちは」「う~い、こんにちは」


多少気だるげな声を出しながら近所の人に挨拶し看板を裏返す。

玄関に鍵をかけ、一度閉まっているかの確認をして街に繰り出そうとした。


「ルイン先生、お疲れ様です。」

「ああ、お疲れ様。ケイさん」


そんなタイミングで知り合いのケイ=ストラグが話しかけてきた。


「今から昼飯ですか?」

「まあ、そうだね。ちなみに今日は物は決めてないけど麺類の店行くよ。」

「いいですね麺類!一緒に行きませんか?」

「いいよ。」

「やった~!!!今、嫁さんが入院中だから一人は寂しくて。」

「もうすぐ出産だからね~。俺個人としては診察したかったんだけど。」

「先生の腕は知っていますが、仕方ないですよ。それに先生も言ってたじゃないですか。『出産するなら俺が3人いる』って。」

「そりゃ、どのタイミングで陣痛が来るか判らんからな。最低でも医者が2人体制で出産に臨まないと。」

「先生の腕でもですか?」

「当たり前だ。お腹の赤ちゃん取り上げる係に、母親の健康管理する係。魔法を最大限使っても最低でもそんだけいる。」

「うわぁ。・・・先生でそれなら、治療院だと何人体制なんだろ?」

「知らんが、その専門の係りの奴が付いて、大体6人以上だろ。」


そんな1組の夫婦のお目出度の話をしながら南区の飲食街の雑踏の中に消えていく男2人。

そんな午後の入りだった。

切りがいいのでここら辺で切ります。

なんとなく察しているかと思いますがまだ明かしません。


なんで米高いの?問題と通貨の価値

作中に出ていますが大俵って相当大きいですからね。(筆者想定では60キロ俵)

これの精米を中世でやるとなると相当な労力がいります。

だから高い。

ちなみに銀貨は作中世界ではそれなりの金額で一番下から

鉄→銅→銀→金→白金

となります。

で、作者のめんどくさがりの性で100枚単位で上がっていきます。(鉄貨100枚で銅貨1枚)

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