第五話 一大勢力じゃねぇか
動物運だけはカンストしてるな。
そう思ったのは適当に作った家(?)の前に落ちてる隼をみたからだ。
何羽も落ちている。餓死か...
そう思った時、食べ物をくだ..さいと一際大きい隼が言ったのだ。仕方なく俺が仲間の分までやるとめっちゃくっちゃ喜んでたよ。
はやぶさってこんな感じだっけと疑問を持っていると..
俺の疑問が口から出てたらしく「確かに我々は誇り高い種族ではあります。しかしプライドのために仲間、同胞を見捨てるなど愚かな行為はしません」と言われた。
「お..おうとりあえず食べとけよ!」俺はレノンのテントに急いで行きレノンを呼ぶ。
心底面倒くさそうに「また面倒ごとー?」と聞いてきた。
こいつ..心を読めるんじゃないか..?もういいや開き直ってやる!
「よくわかったな流石は俺の腹心ということか」
「要件をいえやい!!」
ひでえよ...最初は素直で純粋無垢だったのに俺ちょーしょっく。
とは言えさすがにまずいので要件を言う
「実はな隼が来たんだでごはんあげたの」
「ほう?」
「どうしよう」
「は?」
ふっ冷静さを欠けさせるのは戦術の1種最初は「ほう」とか余裕ぶっていたが残念貴様の手の内は暴いたぞ!!
「私が行ってくる来てもいいよ」
「あ..はい」心に思ってることって言えないんだなって実感したよ。
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あれが隼か..食べられないかな..食べられないよね..?え..ちょっとまって来てもいいよなんて言っちゃったの不味くね?来てねって言えば良かった..多分大丈夫なはずプライドが高い隼は子羊なんか食べない..うん食べない...?
「白狼の代理できましたレノンと申します。」
とりあえず自己紹介。挨拶は大事ね!第一印象は挨拶できまるってよく言うしね!
「我はシュウという食料を分け与えてくれてありがとう感謝する」意外にも丁寧に応じてくれたな..
少し考えてると向こうから言葉がきた。
「我々は誇り高き種族あなたがたには感謝している。いや、し尽くせないだろうこれからも何かあれば我々を頼るが良い。」
おおいい感じの雰囲気!!そう思っていると..私の後方から声が聞こえた。
「シュウ達も一緒に俺達のとこ住むか?」もしかして..ずっと盗み聞きしてた!?
私が止めるまでもなく話がすすんでいく。
「おおいいのか?最近我々の住居が荒れた動物により壊されてな!住居を探してたのだ。」
「自己紹介がまだだったな俺はレイよろしく。」
「ああこちらこそよろしく頼もうお前ら異論はないな?」
「「「「「「もちろんだぜボス!!」」」」」」
「今思ったけど隼って群れ組むのか..?」
「仕方ないだろう現在荒れまくっている自然に一人ぼっちじゃ暮らせぬよ。」
「それは俺も同意見だな!!」
「せっかくな受け入れパーティーでもやろうぜー!!」俺の発言にみんなが賛同する
パーティは楽しいな!!
ちなみにシュウたちは全員で7人らしくシュウがいちばん上で副リーダーとかはいないそうだ。
そうして俺らはパーティーように用意していたご馳走様に舌鼓を打ちつつ、思いっきりその時を楽しんだ。
片付け?知らねーよ!んじゃおやすみ〜と寝ようとして蹄でペシっとされたのは秘密である。子羊じゃなかったら死んでたかも...
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「なぁどう思うか?」
1人の狩人の問いに同じ気持ちだと言うものが増え始める。
代表から厄災の1匹が死に対策金を減らすのが発表されメディアは荒れた。不安に負けた愚か者が爆破予告、殺害予告を出しただけでなく、実際に爆破したのだから世の中も末だなと節々思う。それはここに集うもの皆同じ。
「俺ら狩人の仕事を減らすつもり..とかじゃねえよな...?」
疑問形になりかけている言葉が全員に届く。
「さすがそりゃあねえだろ。そこまで馬鹿じゃあ手を付けられないぞ...」
最初は自信に満ち溢れてた狩人も違和感を覚え始め顔をしかめる。
「なぁあくまでだあくまで予測なんだが俺の話を聞いちゃあくれねえか?」と1人の狩人が挙手する。
「ガンツじゃねえか!ガンツの予測はよく当たる!お前ら耳かっぽじってききやがれぇい宴会でのネタになるぞ」
「ガンツやっちまえぇい!!名推理の始まりだァい!」
何がやっちまえだよ..酔っ払った仲間の便乗ぶりに苦笑しながらガンツは期待しないでくれと言ってから話し始める。
「まずおかしな点がある。有力な厄災はいっぱいいるアントのブルーとかくまのべラックスとかな..数えられねえからこれくらいだがお前らは母親の顔より厄災をみてる言わなくたってわかるだろ。
たしかしシルは凄かったさしかし昔の話今は衰え全盛期の知能なんてねえだろ?危険度で言えば低いそれなのに対策金を減らしたこの意味がわかるか?」
「知らねえよ!早く言えやあい」
とんでくる批判に少しは考えろやと一喝し賢いやつはいねえかなと見回す。
すると角から思わぬ声が上がった。
「厄災の有利なようにすすんでいる、ということだろ?」
「ビジョントさん!?」
ガンツが思わず口にした。それはほかの狩人も思っているようで嘘だろ...おいおいまじかよ...等のつぶやきが漏れる。
ビジョントはノルチェで活動しておりノルチェの最終兵器とも言われる男で小規模の厄災なら20を超える数を屠っており大規模の厄災も討伐した事のある実績を持つ狩人なのだから当然だ。
「続けろガンツの才能は素晴らしいと俺は思っている。なんならノルチェの...勧誘はご法度だったな。この会話を楽しみに来たんだ暇させるんじゃねえぞ」そういうビジョントは愉快げに笑っていた。
「あぁ続けるさ。不自然な点はもうひとつある。なぜか商業大国で開始され大国や中堅国家が参加してないことだ。俺の国は小国だから参加してるが上層部が口をわらねえ。」
「お前は今小国だからと言ったな?」隙を見逃すビジョントではなく問い詰める。
「例えば商業大国の取引してるのは大国や中堅国家が主だろ?ここまでかはわかんねえが実際小国と取引しなくてもいいってこった。しかも小国で強いメデゥーンなんかは呼んでねえみたいだしよ。取引しなくても大丈夫なとこだけあつめられてんだ。」
「その言い分は理解できるがヘイナムは参加していたそうじゃあないか?ヘイナムの経済力はバカに出来ぬぞ。」すかさず聞き返すビジョントに対しガンツはこう答える。
「ヘイナムは商業大国なしじゃ生きられねえだろ?」
その答えに満足したのか「素晴らしいな益々欲しくなってきたぞ?狩人ではなく管理層にも回れそうだ。」と笑ってみせるピジョント。
「勧誘はNGじゃねえのか?」そう怪訝そうにきくガンツに
「愛国心が高いな。いいじゃねえかおふざけだと思ってくれよ。第1お前はこないだろ?ただの掛け合いだよ掛け合い。」そう言って巫山戯た態度を崩さないピジョントに嫌気が刺したのか。
時と場所によっては外交問題になっていたぞ...と小言をいいガンツは去ろうとする。
「続き聞かせてくれよ!!」という野次たちに続きはビジョントが話すさ?知ってるだろ。といって逃げるように去ってく。
そしてビジョントは迷惑そうにしながらもしゃーねえなあといい続きを話すのだった。