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白毛の狼は野生の王に返り咲く  作者: 空を駆けたい
第二章 国家、人類編
16/20

第16話 ヘイナムにて

すんません...新生活。生活リズム崩壊してどうしようもなくなり踊り狂ってました..

「王とは光であれ。国民を照らす太陽の如く。」

聞き慣れた言葉だ。光ではないくせに。俺はそう思った。しかしこの言葉には続きがあった。

「愛する人を失った時は灰色へと変われ。光を押し隠した闇へとなれ日食の如く。」


「最愛の人を失った時には漆黒へと変色しろ。太陽を押し隠すな消し去ってしまえ自分をさらけ出せ!」


これが俺が父兼ここヘイナムを国へと導いた賢王との初の会合である。

俺が生まれたのはちょうどここが国へと成り上がろうとしていた時だったため父は各地を転々としていたり激務に襲われ会えなかったのだ。

俺の父は賢い控えめに言ってもこれである。

しかし俺はあまり賢くない。


と言っても妾の子などではない。

この国は村から成り上がってきたこともあり一夫多妻制を認めてない。何故かと言うと父も元は村長なためだからである。

要するに浮気した!というふうに思ってしまうのではなかろうか?


まあいい。


本題を出そうそれは~国家存亡の危機!

ということだ。

おいおい(^_^;)王様ごっこはお外でやっておくれ。

そう思った諸君ら!その気持ち非常に痛感である。


食料がないんです!的なやつなら大丈夫!!....とはいえぬが、商業大国に頼ったりなんなりすれば乗り越えられる。

...問題は頼りにしてた商業大国さんが敵対しちゃったことである。

将棋で言うと王手通り越して必死ってやつだね☆

※必死とはどう頑張っても勝てない。みたいな感じで大丈夫です。


詰みでは無い理由がある!!

それはこの俺、エルライン=バロンがいるからだ!


必死なんてイレギュラーな存在が解決して上げりゃあいい。

カードゲームとかで例えるといくらフリでも1ターンに何度も攻撃できるカード使えたら一気に優勢になるだろ?

それと一緒という訳で..







「父上よ。此度の戦私めを軍属させて頂けませぬでしょうか!」


「ならぬ。くかか、先日まで13歳の餓鬼だった癖に偉く立派な言葉遣いが出来るようになったもんだ。私めと卑下をするな第1王子なら胸を張れ。」


「今回、いくら賢王自ら率いても戦力差は歴然英雄的人材がいない我国は敗戦一方です..」


「第1王子まで殺してどうする。俺が亡くなった時時国を任せられるのはお前だけだ。」


「は..?何を仰っておられる...ので..?」

まさか敗戦だとわかってて死に行くのか?

賢王とはなんぞや兵を率いて無駄死に?愚王ではなかろうか?


「別に兵を殺すつもりなどないぞ。私1人で行くのだ。白旗を掲げてな。」


「し..しかし」

俺の問いかけは掻き消された。


「じゃあどうするつもりだというのだ?降伏した方がまだよかろうて、幸いまだ軍を動かしておらぬ。戦争すら確定しておらぬのだ。」


「じゃあ賢王たる父上なら条約などで..」


「賢王をなんだと思っておる。万能にはなれぬのだ。」

たんたんと語る賢王。俺は賢王がいつもの威厳がある声ではなく少し寂しげな声になっていると思った。賢王であっても天才でも死ぬのは怖いのか。自分の身を捨て民を救うのか?民は望まぬだろう。王とは民を救うもの。そして民の希望を叶えるもの。

そうか

「民の希望を叶えるのが王なんでしょう?なら俺が王になってやるよ。賢王すらも凌ぐ圧倒的な王に。」

謀反宣言だと受け取られたらおしまいだが、思ったこと全てをかかったつもりだ。


「そうか、13歳の童にこんなことをさせれば王として恥よな。くかか俺はもう少し太陽としておまえの前に立ってやろう。だから反乱を起こすのだ。俺の政治じゃあせいぜい中国が限度よな。ヘイナムを大国へと導け。」


反乱を起こせ?正気か?まあいい。


「ありがとうございます我王よ」

そうして会合が終わったのだ。最後ちょっと言葉ミスったけど..まあ途中もミスったし気にしない気にしない...


今回の敵は商業大国..とはいってもあの大国は4つに割れておりそのひとつと戦うのだ。

4分の1とはいえ兵数も倍近い。


そして月級のやつがいる。


これが戦争を断念した理由である。

弱小な蟻が華を落とせたのも核兵器というバケモンのおかげだしな。

数よりも圧倒的な個が勝る。厄災が過小評価されるのも個として強いのが居なくなり核兵器で殲滅できるようになったからである。

まあ地形も変動するしコア石の消費も激しすぎて大国でも数年に1個出来ればいいほうだ。


我が国も1つ保有していたが、防御壁が足りなくなり解体してしまった。

話を戻そう。


賢王が戦争を開始したのは打算あっての事だと信じたいが、一人で行って白旗あげます!ってさっき言ってたしな…信用できねえよ!

しゃあねえ俺がやるしかねえか。


月級を俺が倒す。我ながら完璧である。

頼りの綱の月級を失った敵軍は崩壊。

月級を破った圧倒的な王子の武威で味方は指揮マックス!

兵力差はヘルメスの中でも3番目に強いラバなので余裕!!なわけない。


ヘイナムの1.4倍人いるし兵士の数も桁違い..とまでは行かぬが1.5倍だろう。


え?まって負け戦やんけww爆笑不回避神回避www

はーいというわけでまずいっすね!というわけでこのエルライン=バロン、歴史に名を連ねようぞ。

狼ってかっこいいですよね。ちなみにレイや仲間になった狼たち、そしてシルなどの片仮名名はスマートな狼です。

蓬莱とかの和名(和光出身)はちょっともうもふ系が多いです。

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