第11話 覚星
あとがきを修正。色々な話があるので第1章にするか迷ってます。いまのところはこのまま(第1章にしない)でやっていきます。見にくい等の意見がありましたら変えるかもです。
立ち上がった俺の前でドサッと音がし、隼がたてにはじかれる。
「死地に向かわれるな。レノン殿も悲しまれます。」
あぁ。信用されてるんだな裏切っちゃ行けないよな。せめて主らしくいってやるさ。
ぶっ殺してやるよ。
いつもの日々が大好きだ
変化なんて大嫌いだ
突然降り注ぐ破滅の未来
理解出来ない異常な風景
奪わせない
奪ってやるよ
力を欲するのなら
目が赤色へと変色した。
気分が湧き上がる。またとても落ち着く。
まるでふたりいるような。跳躍する。下を銃弾が通る。
来いよやってやるさ。爪が伸び強度が増す。牙が伸び身体能力が向上する。
気分のままに吠える。
「バォォーン」地響きのように空気が振動する。
「ちっ厄災か?狼の厄災は死んだ筈じゃ?」
「俺のガトリングで削る。爆破武器に持ち変えろ。ケビン、アグスは大盾をもち前衛に」
周りが少しゆっくりに見える。
鉄砲のたまが見える。本能のままに駆け出し、大盾を跳躍する。
しかし小型の盾阻まれる。
ぶち壊してやる。
手が鋼色になる。まるで鉄みたいだ。重さが増えたのか?
威力がアップし小型の盾を引き裂く。
「おい!!おまえら俺をまもりやがれ」
守ろうとした大盾を殺し、リーダーだと思われるガトリング男を引き裂く。
「けっ思わぬ逸材がいたな。混成軍にスカウトしてえくらいだ。」
と1人の女が笑う
「リーダーが死んだが機械兵であるミチュカさんがいるなら安心だあい!!」
「速射拡張」
「おいおいもしかしてあれって...」
「中口径を打ち出しすミニガンぱねえ...」
「さすが機械兵だな」
厄介なもんだ。スピードが早すぎる。1発なら避けれるが数弾は無理だ。
やってみるか脳にうかんだ言葉を口にする。
「鉄化!!(アーマー)」
中口径があたり軽く響く。中口径になり速度が落ちたミニガンでは1発が軽く殴られた程度の衝撃しか喰らわない。しかしジリ貧だ。
殴られた程度の衝撃とは言ったが、少し打たれたところが凹んでいる。
長期戦は危険...
「避けて!!」
思わず後ろに飛び退く。
崖みたいなところから大岩が転がって来たのだ。
「大盾前に出よ!」
受けようとした狩人が潰れ、後ろにいたものまで潰れる大惨事。
やっぱり自然は恐ろしい。
俺の今の状態でも引き裂けない大盾を潰すとは...
レノンが崖上で手を振ってるよ。うん。目の前でぐっちゃあってなったせいで落ち着いてきた。
あれ疲れてきたな....視界が暗転する。
❀̸❀̸
「大丈夫ですか?」
目覚めると心配そうに覗き込む隼がいた。
あれ?なんか疲れてバタってなったよな?
手も白色に近い灰色だし、鋼パワー使うと疲労が来るのかな?
とはいえ超常的な力だしぽんぽん使えたらおかしいかそもそも起動?できないのだ。
全く困ったやつである。
それはそうと、1羽倒れていた隼がいる気がする。おそらくベンベだろうな。
お調子者だが心優しく仲間のためなら自分の心身も捨て去る男である。
「俺が無事..ではないが大丈夫だ。おいベンベは大丈夫なのか?」
「はい。私もベンベも皆元気です。ちなみに遺体は処理しました。処理は殿が起きる数時間前なので悪臭がまだあります気をつけてください。」
よっこいしょ。と立とうとして足に激痛が走る。どうやら少したまがかすっていたようだ。
「殿、足に浅いかすり傷があるのでお気をつけください。バメスによると残り数日で自然治癒すると。」
すごいな本当にほとんど避けれてたんだな。そして強度も高い今思うとかなり危険である。これからは慎もう。
「なるほど..すまんな、まだ歩けないんだ。レノンや他の隼にありがとうと伝えて来てくれ。」
「レノン殿は木の実採取に行き、隼たちもかりへと出かけてます。」.
「こんなことになんないように、ここの山に狩人や不審な動物が来たら報告してくれ」
情報は大事である。知っていれば逃げれるしね。
ちなみに俺の復活?ということでご馳走を食べた。病み上がり?なんの事やら
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「お月様のところだけ雲がない。まるでお月様に見張られているようです。」
「父上の政治は民からも好評で、国に笑顔がもどっておる。嬉しい限りだ。」
「ええそうですね。戦闘民族でない羊は負け戦が続く。これは当然です。数で勝っていても戦死者が多い羊はすぐ抜かされる。現在は500もない。」
「人間とも条約を結べたし、な。」
「不平等ですね。許せません。」
「宙に投げ出た「条約を承認する。」という言葉は取り消せぬ。他種族から狙われるぞ」
「私はそんなのすら取り消せる王姫になりますよ。」
「だといいな。」
「お月様が下って来ております。そろそろ寝ますね。」
そう言って自室に向かう妹を止められない自分に悔やむ。
今日はライオン族が時期女王を奪いに来る日。
人質と言った方が正しいかもな。来るのは1時間後。
皆理解しているだろう。
妹を奪って次に羊を餌として支配下に置くと。
条約は糞だ。
こっちは人間を無償で助けるのに向こうは金銭を積まねば動かぬ。
せめて嫌がらせをしたいな。
奴らの狙いは妹。
妹を殺せば羊は希望を失い烏合の衆とかすためだ。
逃がしたらどうだろう。
妹が逃げ延びれば羊は消えない。やる価値は大いにある。
信頼出来るもの数人を呼び木箱を背中に括りつけてもらい。そこに眠っている妹をのせ俺は走った。
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ブラッディロードを抜け西国家連合に着いた。西国家連合とは西側諸国のことだ。
それにしても力を使いすぎた。門を抜けるのは簡単じゃない。
元いたデンジャラスエリアからは出られないよう門がついているのだ。
まあいい。 ああ疲れた。
ここまで来れば大丈夫だろう私は安心し眠りについた
2章に入る予定です。虐待等々、かなり胸糞悪いような場面が出てくるので苦手な方は御遠慮ください。