第十話 狩人
2桁になったので漢数字へと変えます。
「人間の間で華という一大国家の2、3って呼ばれてるところが落ちたらしい。」
俺は重々しげに口にする。雰囲気は大事だからね?
「ありが落としたとの事ですが、小さいからと言って侮ってはならなりませんね。」
シュウがそう述べる。
そう。実は情報収集に行ってもらったのだ。
俺って賢いじゃん?だからね情報は大事って思って調べさせたの!
....嘘です。すみません。全部レノンが言いました!情報大事って力説してるレノンが未だに浮かんでくるよ。
それは置いといて。
「ありってあの地面にいるやつでしょ?とても大国落とせるようには思えないんだが...」
「核ミサイルを数発作って爆破させたみたいですよ。」
蟻恐るべし。道歩いても踏まないようにしよ。
バーンされたくないよ、うん舐めててごめんねアリさん
もしかして餌やればバーンってなんないんじゃね?俺はそう思った地面にうじゃうじゃいるありに肉片をべちょっと落とした。
ありって肉食べるっけ?
「ありは肉も食べると思いますが、この辺のありはおそらくありの厄災と関係ないよ。」
げっ心読まれちまってるぜ。レノンって心読める特殊能力あるのか!?
もしかして俺が単調なオオカミだと思われてる?
それは何としても阻止せねば!
「話戻すけど俺らに害は無いしなんとかしようとしてもできないんじゃね?」
そう、そもそも距離が遠いしミサイルなんで狼には作れない。
「そうですね..自分もさらに情報収集をし、こちらに被害がないか見極める必要がありそうですな..」
「そうだよな...アリの厄災が引っ越してきた!なんてだったらすぐ避難しないとだし..」
「べラックスさんもいるし来ないと私は思うけどね。」
レノンの言うことは全うである。
敬語に挑戦しようとしてるのか?時々タメ口が混ざって微笑ましい。
俺も挑戦しようかな!
「俺もそう思うぜます!!」
ダメだ。屈辱だぜ。俺子羊に負けたんだな...
空気が凍りついた中、俺は空気を戻すべく、
「お腹減ったなーご飯取り行こーぜ!」
と口にする棒読みだっていいさ!話題変えれたらばんばんざい!
ランランランいいお天気だー
お日様ポカポカ
心もポカポカ
みーんなポカポカだあー
よく分かんないことを思い獲物をかってると
「殿よ。拠点が狩人に攻められております。シュウ様も戦っておられるのですが厳しいかと。」
シュウの仲間のうちの一人がそう言ってきた。
「人数武器を教えろ。 また強さもだ。」
「確認できたのは13名6名が小型銃と短剣4名が大型銃で2名が大盾1人は遠距離からのスナイパーです。スナイパーは排除しました。」
「簡潔に警備の手薄なとこは?」
「北側から回り込むのがいいかと。レノン殿は食料等をもたせ避難をさせています。」
「りょーかいお前は反対からいって隙をつけ。」
地をかける。我が家につくと1匹の隼が地面に横たわっていた。
くそがっ群れだけじゃなくてここでも失うのか?仲間を?
二ヶ月くらいの関係だと言って笑ってるやつは許さない。人にとっても短命な動物にとってはとても長い。
たわいのない会話がとても楽しかったくっそつまんない会話でも仲間と話せば面白い。
目の前ではげらげらと馬鹿みたいに笑ってる卑劣なくそ共がいる。
「おい、俺の縄張りから出てけ。首ひとつおいて、俺の仲間の治療をしたら見逃してやる。」
「お前ら!!狼がいたぜ 高く売れるか?」
「知らねえな。鷹だけでもかなりの額いくだろ。スナイパーが死んだ分は取り返せるな。」
「全くだ。あいつここならバレねえよだから護衛費はださん。って言ってこのざまだぜ。新しいの雇うか。」
「事故死だしな仕方ねえか!!事故死だよな?」
「おうそりゃあな事故死だろ。崖からおっこちたんだ。」
「お前らまだ浮いてるゴミが数羽いるぞ。敵は狼をのぞき疲労困憊のようだが油断はするな。俺らは12人いる敗因は?」
『なし』
見事な統率っぷり。
仲間をなんだと思って嫌がる?
事故死だと?
死んだ時遺族へ払うらしいが事故死だと大丈夫ならしい。
長老が言ってたが本当に舐め腐った奴らだ。
俺の仲間をゴミ扱い。奇襲など完璧に忘れ俺は突撃する。
「レイ様!そいつらはやり手ですぞお気をつけくだされ!我らでも防戦一方です。」
シュウが仲間を率い突撃しようとするが止める。
これ以上彼らを傷つけたくない。
俺に情報を伝えに来た隼が俺の後ろに来てしまい戸惑っている。
すまんな俺が決めた作戦なのに。
どさっ大盾で弾かれ、銃弾の雨がふりそそぐ。
1ミリも動かず大盾が壁のようにそびえ立つ。
俺のせいだ。
希望は俺だったんだろう。
奇襲すればよかったんだ。
馬鹿だな。
ならせめて一矢報いるか
「お前ら逃げろ俺がやる。」
俺のせいだ。せめて仲間は逃がさないと。
俺はそう思い立ち上がった。