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僕のガイド。

キルマくんがどう成長するのか!楽しみですねぇー!

「うわぁぁぁああああ!!!!」

フワッ

「うおっ」

ドスンッ

「ってー!!!!!あのクソ女神…!」

「ハジメマシテ。」

「え!?なに!??!?」

なんか…声…した…よな?

「ワタシ」

「うわっ!」

「ガイドノ、ミリ、デス」

「ガイド…?」

あー、さっきあのクソ女神がなんか言ってたな。

「あー!!この話し方疲れる!!」

え、なにこいつ。

「あ、わたしぃ、ガイドのミリでぇーす✌️乙ゥ」

え、なにこいつ。

「…あの、さっきの話し方に戻してもらうことってできます?」

「えー!!…だっる」

あ、出てる出てる。言葉に出てる。

「コレデヨロシイデショウカ?」

「あ、はい。」

「コノハナシカタだるいんすよねぇ」

あ、戻った。

「これでいいすかぁ?」

…これが素なのかな?

「あっ、はい。大丈夫です。」

「ブッハハハ!」

「…え?」

「あ、いやすんませんブフフフ」

「…あのー、なんですか?」

「あっ、いやブフッ、さっきぃブフ、『あのクソ女神』とか言ってたじゃないすかァブフッ」

聞かれてたか。

「…はい。」

「それなのに私に敬語だからァブッ」

まだ笑ってらぁ。

「…はい。」

「ウケるー!と思ってブッフフフフお気?を悪くしたんならすんませんフッ謝りますっ」

「あ、いや、大丈夫です。」

姿形も見えねぇやつに笑われるのは少しあれだが。まぁ、見えるよりはいいか。

「あのー、」

「っはい!」

「ミリさんって人間ですか?」

「んなわけないっしょ!!アハハ」

…陽気な人だな。ザ・ギャル、ザ・陽キャって感じがする。

「あ!いちお、交換もできますよー!」

「そうなんですか。」

「でもぉ、多分、私がいちばんまともだと思います!」

…そうなのか。…ギャルが1番まともなとこってなに。

「いちおう、話してみます?」

そんなこと出来るのか。

「っはい!なんかぁ、ここって、おぺらいたーあいてむ?っていうのらしくてぇ。」

…それをいうならオペレーターシステムだろ。

「だからぁ、交換とかなら一応簡単っすよ!」

一応、話してみるか。

「わっかりました!」

てんててーてててててんてててんてんてん

てんてん、ててててんてんてーん、てんてん、ててて

まじの電話か。保留音独特だな。

「…もしもし。」

「…もしもし。」

「あっ!すいません!」

「出てます!出てます!」

「……変わりました。今泉です。」

「どうも。」

この人は普通っぽいけどな。

「……なにかミリにご不満がありましたでしょうか。」

「いえいえ!特には。」

なんかプレッシャーというか、圧力というか、そういうの、電話越しでも伝わってくるな…。

「……申し訳ありません。」

「…え?」

「…私は、声のせいか、相手が圧力を感じるようでして。」

声に出てた!?

「いっいえ!そんなことはないですよ!」

「…ミリが話していないようですね。」

「…え?」

「…私たちオペレーターは相手の心の声も聞くことが出来ます。」

うぉい!まじか!

「…ですので、心の声でご指示を受け取ることもしばしばあります。」

「あっ、そうなんですねぇー!」

ミリの野郎!早めに教えとけバカ!

「…大変申し訳ございません。」

「いえいえ!」

ダメだ…。考えたら終わる…。

「…大丈夫です。そういうのには慣れておりますので。」

………すいません。

「…ミリの方で大丈夫でしたら、交換なさらなくても結構です。…他との交換でも大丈夫です。…どうなされますか。」

「ミリさんで!!大丈夫です!!」

「…承知致しました。」

てんててーてててててんてててんてんてん

てんてん、ててててんてんてーん、てんて

「はーい!ミリでーす!!」

あっ、すごい安心感。

「他の方がくせあったっしょ?」

「はい。すごくありました。ものすっごくありました!」

「いや本気か!ブフフ」

「ほんとにミリさんで良かったです!」

「でしょでしょ?フフンッ」

と、いうわけで、僕と僕のガイド、ミリさんとの旅が始まった。


あれ?最初自分のこと「俺」って呼んでたのに「僕」になってる?

「キルマくんの性格がうつって来てるんだよーん」

「なにそれ!?」

「キルマくんの体にいる訳だから、キルマくんの身体が、キルマくんの性格を覚えてるってわけ!」

…そういうことか。

「ってか僕、自分の顔、知らない!」

次はようやく!キルマくんの家族が出てきます!

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