おっさんのひとりごと
あくまで個人的な感想であり、考えです。
あくまでもこの個人的に愚考したうえで感じた事であることをまずは書き出しとしたい。
先日、少し時間ができたので動画配信サイトを流し観ていた時の事。
ある少年が、今後していきたい事として抱負を語っていた。その内容はというとどうやら日本一周をするという事のようで、その内容と共にどのような経緯でそう思ったのか興味が湧いたので、その後もちょっと追ってみることにした。
なんとその少年は有名な事が判明!!
詳しくは書き出せないが、○○系〇ーチューバーとのことで、いろいろなメディアにも取り上げられたことがあるとのこと。
小さい時から有名になっているという事で、なかなか苦労もあるだろうなぁなんて思いつつ、その後を見ていた。
何本かその少年が上げた動画を見たのだけど……。
その内容というものだが、自分自身が既におじさんであるが故なのか、時代の流れ的な物故なのか、その少年がしようとしている事、現状していることに理解ができないでいる。
今回取り上げた以前の事柄については、そんなに詳しくはないので割愛するが、今回その少年がしようとしていることに関してはちょっと思うところがある。その思うところを何点か書き出してみたいと思う。
まず日本一周はいいとして、その動機だ。
彼は自分と同じような境遇の子達に、夢や希望を与えたい的なニュアンスの事を語っていた。自分にはそれが出来ると思っている。
それはどのような夢であり、希望なのだろうか?
自分はただ行きたくないから行かないという思いのままで続けていることに対して、自分以外の子に共感できるものが有るのだろうか?
それが、病気やけがによって行けなくなってしまった子に対してどのように説明するのだろうか?
それだけではない。公表はされていないであろういじめなどによって行けなくなっている子達に対してはどうなのかなど疑問もある。更に言うと彼はまだ少年であり人生経験にしても少ない。そんな少年が精神的に悩む子達とどう向き合えるのか不安しかない。
仮にその子達と上手く向き合えることが出来たとして、それは一時的なものしかならないと思う。だって少年は全国を回るのでしょう?
ならばその少年とその子達がまた会える機会はそうそうないと思う。出会って数時間しかたっていない彼らのその後のケアはどう考えても難しいと思う。
やろうとしている事は立派だと思う。ただ思い付きが先行しやった後のことまで考えているのかという点で疑問が残る。
少年自身ももう少し経験を重ね、自分自身で対処できる力を備えてからでも遅くはないんじゃないかと愚考してしまう。
それから日本一周をするのはいいのだが、目的地で何をするのかである。
各地に止まって何かをするのではないかとは思うが、仮に同じ境遇の子達とその場でいきなり会えるとは限らない。どのような流れを考えているのか正式なコメントもないから内容は分からないままだ。
現代ではSNSが発達したおかげで情報はすぐに集めることが出来、発信することも容易になったが、SNSを通じてやったことをそのまま発信していいのか承諾はとれるのかなど疑問もある。
仮にSNSにて少年が何かを食べている様子や、観光地で撮ったものをUPしたりなどしたら、それこそ日本一周の目的が変わってしまっているのではないかと不安も出て来るだろう。まだ少年なのだからと容認する方もいらっしゃるとは思うが、根本的な目的をはき違えてはいけないと思う。
それから資金に関してだが、これがどうにも曖昧だ。
クラウドファンディングによる資金の調達は、その趣旨からする目的と使用用途に疑問は尽きないが、一旦棚上げしておこう。専門家じゃないので詳しいところまでは分からないというのもあるが自分が口出しする事でもない。
ただ、その出資にたいしてのお返しが、少年がその出資者の家なり企業なりに行って一緒に食事をする事というのはいかがなものか。
出資者側からしたら、出資もしたのに更にまた家に来た時、企業に来た時に食事を提供しなければならないのかと憤りを感じる方もいるのではないだろうか?
せめて食材等を少年側が揃え、少年が自らの手で作った料理を振る舞う事が最低限度の礼儀ではないのか?
このことについてもいまだに公式な内容の明言は無いままだ。
その辺に関して周りの大人たちは何も干渉しないのかなども考える。このままでは出資者側からすると、未だに出資に対する利が無いと感じてしまうのではないか?
それに日本一周をするにあたって車で移動していくとしていたことについてだが、その車は誰が運転するのかである。もちろん少年が運転できる年齢ではないので大人の方が同行するのであろうが、もしかしてその同行者の方の食費などもクラウドファンディングした出資額から捻出されるのであろうか?
それならば少し考えを改めていただきたい。
クラウドファンディング出資者は少年の理念や夢などに出資をしたわけである。少年に対して出したわけであって、いい方は悪いがそのほかの方は関係ないのである。
もしも少年がそのような思考でいるのだとするのであれば、クラウドファンディングする前若しくはしている間でもいいのでチームとして動くなりの公言と、チームとして出資額を使うことを明言せねばならないと私は思う。 出資者にしても関係ない見ず知らずの方に出したわけではないので、気分は良くないのだから。
明言・公言したからと言って容認するかどうかはまた別の話ではあるが。
最後になるが、今回の件に関してクラウドファンディングを利用したこと。
少年は夢のために利用したのだとは思うが、用途としてはグレーゾーンかなぁとは思う。
主に商品などを自分で販売したりなどに使うことが多いが、それも夢の為と言えなくもない……と私個人は思っている。
少年の場合は、少し?強引に出資を迫ったり等が見受けられたようだが、はたして今回の少年のすることに対してクラウドファンディングは必要だったのか? という疑問だ。
日本一周をするだけなら、車を使わなくてもできる。徒歩でも自転車でもヒッチハイクでも。今までもそうして日本一周を実現した人はいるという実情がある。安易に車で移動するという方法で本当に夢や希望を他の人々に与えられるのか考えて欲しい。
徒歩や自転車などを使うことで苦労した経験や、苦労している時に受ける人の温かみなどを他の人々に伝えることが出来る機会を奪ってしまう。
自分が経験していないのに他人に受け入れてもらうという事は、思っている以上に容易ではない。
ついでに言うと、今回の日本一周をする資金についても同じことが言えるのではないか?
出発に際して、いちから自分で稼いだりした資金を基に、行く先々ででも自らの手で稼ぎながらでもできることはあったのではないか?
「したくないからやらない」「できないからやらない」は我儘だ。「やりたいからやる」「出来ることだけやる」のも我儘だと思う。
周りにいる大人たちも間違いは間違いだと、我儘は通用しないのだと少年に対して言うくらいの干渉はしてもいいのではないだろうか?
少年が少年でいられる時間は少ない。だからこそ周りの大人たちがしっかりと支えてあげて欲しいと思う。
久しぶりの投稿がこのようなものでいいのかなぁ……。