イカサマ
博打とイカサマは切っても切り離せない存在です。何しろ手品の起源はカップ&ボール(3つのカップに一つだけ当たりの玉が入っている)というギャンブルだと言われているくらいです。
本来偶然に支配されるべき結果を、知恵と力と勇気でねじ曲げる。……なんて言えば聞こえはいいかもしれませんが、立派な詐欺行為で御座います。やられた方はたまったもんじゃありません。
イカサマは大きく分けて〝技術〟〝不正品〟〝八百長〟の3つに分類されます。……とはいえ、イカサマの方法全てをご紹介することは叶いません。
なにしろ〝麻雀におけるイカサマ〟だけでwikiが1万文字を越え、それでも「これ以外に、こんな方法もあるよなぁ。」と元雀荘店員である筆者が思うほど、イカサマの手法とは枚挙に暇がないのです。
トランプ・サイコロ・花札・ルーレット・スロットル……その全てを書いていたら、筆者が途方にくれてしまいます。そんな訳でかなりザックリとしたご紹介になることをあらかじめご了承ください。
【技術】
人間の死角や先入観、ミスディレクションを悪用するトリックを用いた方法です。先に述べたカップ&ボールを例にすると、こんな手法です。
・3つのカップ全てに当たり玉を入れ、プレイヤーが指定したカップと別のカップを空けて「残念、当たりはこっちでした。」という。
・プレイヤーが当たり玉の入ったカップを指定した時、開ける様に見せかけて当たり玉を何処かへ隠してしまう。
・3つ全てのカップに当たり玉など入っておらず、外したプレイヤーが怪しんだら別のカップを空けると同時に、袖や手に隠していた当たり玉をさも元から入っていたかのように出現させる。
・シャッフル前、カップから当たり玉を取り出しポケットに入れてしまう。必然的に全てのカップがハズレとなる。
……他にも多々御座いますが、大まかにはこんなトリックで御座います。
【不正品】
こちらも同じくカップ&ボールに例えてお話します。この手法はカップ・ボール・机・賭元のいずれかに細工が施されており、プレイヤーに当たりを引かせない手法です。
・当たり玉・カップに磁石が仕込まれており、強く叩けば当たり玉は出現するが、容易にカップの奥へ当たり玉が引っ込んでしまう。
・賭けの舞台となる机に隠し穴があり、シャッフル時当たり玉を机の下へ落とす。
・カップが二重底となっており、当たり玉を入れた瞬間、落下しないよう奥底の蓋が閉じる。
・賭元の服や袖にボールを隠すポケットがあり、ゲーム開始前に当たり玉を回収する。
……などなど、不正品というのは単純でありながら、一目で見抜けないようになっているもので御座います。
【八百長】
これは二人……またはそれ以上の多人数で行う、〝演出〟です。【サクラ】ともいいますね。偽プレイヤーと賭元が通じており、偽プレイヤーをバカ勝ちさせます。騒ぎを聞きつけやって来た他のプレイヤーを上記のトリックなどでカモにする手法です。
さて、「ここに3つのカップと1つのボールがあります。」それだけのギャンブルでも、これほど多数のイカサマ手法が御座います。博打のつもりが詐欺師に騙されていたなど洒落になりません、皆様健全に遊技を楽しみましょう。