はじめのご挨拶 と 賭博保険
熱い賭けとは時に、熱い戦闘よりも読者を沸かせるものでございます。
古くは千夜一夜物語や神話、有名所では筆者自身が病的賭博者なドストエフスキー著『賭博者』をはじめ、日本では漫画家福本伸行氏の作品が有名でしょうか?枚挙に暇が無いほど数数え切れない作品に出演し、読者を期待・歓喜・恐怖・絶望・激情・狂気の渦に突き落として下さいます。
また破滅や狂気・恐怖とは切っても切り離せない存在。紀元前古代の神話においても、サイコロギャンブルで財産や領土を失い、ついには自分と妻を賭ける王子が登場するほどに闇が深く根深いもの。それがギャンブルという魔物・怪物です。
そして賭けを学びましょうと言っても既存のゲームを紹介しつづけたって仕方がありません。なにしろギャンブルとは 〝何ででも出来て〟 〝何でも賭けられてしまう〟 のですから。それは金銭・物品・自宅・信用・領土・人生・国家……文字通り〝なんでも〟です。
極論ですが、生命保険というのは言ってしまえば
〝明日自分が死ぬ・大事故に遭うかも知れない:1000万〟
というカードに月2980円をBETする行動です。イギリスにはブックメーカーという政府公認の歴史ある賭け屋さんがございまして、〝表向きはギャンブルが違法〟な日本と違い大きな会社ですと証券取引所に上場します。
そしてロンドンに御座います有名なロイズ保険組合というのは、この〝賭け屋さん〟の流れを汲んでいて、直接保険商品を企業が発案し運営する保険と方式が大きく異なり、保険を掛けたい側の〝ブローカー〟とその保険を受けてくれる〝アンダーグランダー〟の仲介をします。
余談ですが中には〝人類と宇宙人がコンタクトしたときの保険〟〝未確認生命体が現れたときの保険〟など変わった保険ばかりを受けるアンダーグランダーもいるんだそうで。
そんな方針であるからか、身の丈以上の保険(金塊輸送についての保険・生命に関する保険)に手を出して大損し首を括る人間もいるというのですから恐ろしいですね。これを【賭博保険】といいまして、2ちゃんのFXコピペ並に悲惨です。
そんなわけでこのエッセイはそんな深淵な賭博の世界を色々な視点から考察出来ればと思っております。
……【このエッセイが書籍化したときの保険】を買ってくれる方はどなたかいませんか?