5話 チートな俺の始めての街
太陽が隠れていく。 街をおおっていると思われる壁に。
あれから10分ほど歩いた健太達は街の壁までたどり着いたが、そこから街に入れるようなものはなく。しかたなく入れる門的なものを探すことに。
その間三人は話すことなく、草木が揺れ、風が吹く音だけが三人の耳を刺激した。
程なくして、三人はついに門らしいものと人を見つけた。
「あれか、思ったよりも時間がかかったな」
健太そう呟くが、二人の反応ない。
ただ、健太の一歩後ろを歩いている。
門の前までたどり着くと門番と思われる人物が健太達に話しかけた。
「この街に入りたいのかな?」
「あぁ、そうだ」
門番は一度頷くと。
「では、身分を証明をできるものをなるべく出してほしいのだが、あるかな?」
「いや、すまないが持っていない」
「わかった。 じゃっなるべくこの街で登録しとけよ。場所によっては証明できないと入れて貰えないところもあるからな。 登録できる場所は普通の職業の場合は教会。 冒険者の場合は冒険者ギルドのギルドカードで問題ない」
「親切にどうも。 だが、こんな身分も証明できないものを中に入れていいのか?」
「さぁな、まぁこの街は誰にでも最初のチャンスを与える『ハマジリの街』だから、きにすんなって」
門番と思われる人物は右手の親指をたててニッと笑った。
「そうか、わかった」
「おうよ、ほれ入っていいぞ」
「あ、最後に俺の名前は健太だ。 お前の名前は?」
健太は門の真ん中で振り返りそう言った。
「ん? あぁ 俺の名はジェイクよろしくな健太」
「うむ、ではまたな」
健太は街の方を向き手を上げ振った。
「おう、じゃあな」
ジェイクも森の方を向きながらもそう言った。
(知り合いは多いいことにこしたことはないからなっと。 街の方は、何と! 木造建築ではないか! アパートの木造建築バージョンと言った感じか。中々にいいではないか)
門を越えるとまず広場が視野一杯に広がった。 そして、その向こうに西洋の街の如く木造の建物が続いている。
視野一杯に広がっているといったが、大半は屋台のようなものがそこらに祭までとはいかないがひらいている。
(ここが人間どもの街。 やはり立派なものだな。 俺達にここまでできる技術も資材もない。 どうりで人間に勝てないわけだ。 俺達はこいつらに比べ圧倒的に情報量が違うんだから…こりゃぁ勝つには俺達や他の種族の野郎どもと手を組まなきゃ駄目そうだな…まぁこんなこと考えるのも、もう遅いがな)
「で、主これからどうするんだよ」
「やっと口をひらいたな豚男。 まぁいい。
とりあえず冒険者ギルドに行って登録をすませる。 そのあとは今のところは飯を済ませ宿を探し泊まる。 行動は流石に明日からだ」
「了解した」
健太達はギルド目指して歩を進めるのだった。