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第23話 連想ゲーム、春

試しに新しいゲームを提案してみることにした。

手元になにもなくてもできて、なおかつルールが分かりやすいものでないとすぐにはできないので、連想ゲームを提案してみた。

前の人が言った単語から連想できるもの、色、特徴を次々とリズムに合わせて繋げていくゲームで、具体例として

バナナ→果物→りんご→赤→いちご→...

という風に説明したら二人ともすぐに理解してくれた。

そして、お試しとして何回かやってみたところ、教育係の使用人さんが結構な割合で負けていた。

空気を読んだのか、はたまた本当にすぐに出てこなくて負けたのかは分からない。

演技だとしても子供に見抜かれるようなレベルではないということだろう。

ちなみに、このゲームだとヘルマともいい勝負ができている。

リズムに合わせつつ思い浮かべるのはちょっと大変らしい。

多分慣れたらすぐにかなわなくなりそうなので、こっそりを語彙を増やしていきたいと思う。

他の遊びはまたしばらくしてからでいいかな。紙やインクを大量に使えるならお絵かきクイズとかしてみたい気もする。

まぁ、俺は優美な線を描くことが難しいので絵に自信はないのだが。

幾何学模様のようなものであったり、直線を組み合わせて描けるようなものなら多少は見られるものを描けるのだが。

というかそもそも直線を引く為の定規ってあるのだろうか...流石にあるよね?



___



それからも変わらない日々を過ごし、気付けは冬の終わりが近付いてきた。

この頃になって、そういえば姉と長いこと会ってないなと考えたが春にはまた姉も寮生活に戻っているだろうことを考えると、今年も会うことはできないかもしれない。

家族のなかでは母の次くらいに長く接していたので、少々残念ではあるもののわがままで姉に迷惑をかけるわけにはいかないので、来年の冬には可能ならば実家に何度か帰るか、姉にこちらに来てもらうことにしよう。


そんなことをつらつらと考えていたら迎えが来たみたいだ。母がやって来た。

ベビーカーを押してきていないようだったので、歩いて帰るのかと思ったらどうやらこの家に置いておいたみたいで、俺の乗ってきていたベビーカーを使用人の人が押してきた。

実家に帰るという事でヘルマにもさよならの挨拶をしたのだが、はらはらと泣かれてしまい落ち着けるのに少しばかり苦労した。

お義母さん、俺に押し付けないでください。

何度も何度も、また遊びに来ることを約束してなんとか泣き止ませてからようやくベビーカーに乗せられた。

正直疲れたのだが、休むにしては揺れがひどいのでいつものように何らかの工夫をしなければ...しんどい。

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