表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

19/24

第19話 爵位、婚約

なんとかかんとか無事?に、ヘルマとの邂逅を果たした帰り道。

自分が飛び続けるのは思ったよりしんどそうだと、試そうとした段階で気付いたのでクッションに風を含ませてだいぶ柔らかくしつつ、行き道同様に地面を均してゆく。


「ヒーゼル、ヘルマちゃんとは仲良くなれたみたいねぇ。」


なんかすごいニヤニヤしたような声音で母親が話しかけてきた。


「ヘルマ、なかよしー」


無難に返して逃げた。このまま逃がしてくれないかな。くれないよね。

どこの世界だって女性の噂好きは変わらないだろうし。

せめて別の話題へと移して先送りを謀ることにしよう。


「ヘルマのおうち、人がいっぱいだったー。」


流石に赤子である俺の語彙に使用人なんて言葉があるはずもないので、少し表現を変えて聞いてみたのだが母は言いたいことをしっかりと汲み取ってくれたらしく、答えをくれた。


「あぁ、あそこは伯爵家(エアリン)だから使用人(パルテル)を雇っていたのよ。うちは一応子爵(ゾルン)だけど騎士家(クロンプリン)だから、身の回りを他人に世話させる訳にはいかないのよ。騎士(ルィッテル)が身の回りのことも自分でできずなんとするってね。私も騎士(ルィッテル)の妻だから、支えるのは妻としての仕事として人を入れることができなかったのよねぇ。マーレはもう少し成長して、騎士(ルィッテル)にならないと決まれば専属の人を入れることもできるのだけどね。せめて週に何日かは掃除用の人手が欲しいのよねぇ。」


あのー、ママン?私赤子だから、半分以上何言ってるかワカラナイヨ?


えっと、多分エアリンってのがヘルマの家のことだろう。文脈上家名ではないと思うので、多分階級なのかな?どこに当たるかは不明。多分それなりに上の貴族なのだと思う。

パルテルは文脈的にメイドとか使用人だと思う。

うちはゾルンかつクロンプリンらしいが、多分家名ではないと思うのでこれも階級だと思う。

貴族かどうかまではわからないけど、生活ぶりを鑑みるにきっと騎士だ。チャンバラとか筋トレをほとんど毎日行っているらしいし。

多分騎士としての階級がそんなに高くないから、上役の騎士に遠慮しないといけないとかそんな感じ?

姉が何かにならないと人を増やせると言いつつ、表情が軽く諦めてることから、姉が最近良くやっていることを諦めるといいということだろう。

そう考えるとルィッテルってのはおそらく騎士のことで、姉も騎士になりたがって訓練してるということかな?

そういえば確かに兄に混ざって訓練してるからなぁ。

あー、うん。


「よくわかんない。」


誰か通訳をください。もしくは辞書を。でも辞書だとまだ文字が読めぬ!



___




2ヵ月位経ちました。季節は夏真っ盛り。

暑さに堪えかねて自分の周りを涼しくしてるので、俺の周りには大抵母がいます。

多少無理してでも俺の側にいたがるため、2週間位前から背負い紐使っておんぶしながら料理したりするようになりました。

扱いが冬場の懐炉みたいだよ。まぁ、おかげで、調味料とかがどうなってるのか等を予想以上に早く確認できたけど。


目に映る範囲で言えば、わりと色々揃ってる。

父の給金がいいのか、調味料が安いのかまでは判断できないけどなんとなく父の給金は安くはないだろうとは思う。

お金に困ってるようなそぶりは感じられないし、家も着るものもキレイで補修すべき箇所もちゃんと補修されている。

何度か目にした魔道具も、維持するとなればそう安いものではないはずだ。

ということから、うちはわりと裕福な方だと思う。

だからどうということもないのだけれど。


あと、ヘルマとは週に1~2回程会っている。

親同士はわりと本気でくっつけようとしてるみたいで、正式な打診もあった。

まぁ、正式な打診といってもなんとも軽いノリで聞かれただけだが。

返事はヘルマに投げた結果、体裁は整ったようでおそらく俺が向こうに婿入りすることになるだろう。

詳しく聞いたわけではないが、ヘルマに兄弟がいないらしいのであくまでも俺の予想だ。

もう少ししたら会う数が増えると聞いているので、今は根回しの期間なのかもしれない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ