自称勇者の冒険
「我の名はマオ,スティール 7代目の魔王なり!」
そう名乗ったのは,青い髪に青い瞳,鋭い目をしたチビッ子だった。
俺は剣を構えながら自称魔王の隙を狙う。だか驚くことに魔王に隙はなかった。さすがは自称魔王。いや、魔王と認めるしかない。
しかし斬らねばならない。勇者として平和の為に。
冷や汗が流れる。こんな子供を殺すなんて。
交渉の余地はあるのだろうか。
そう考えていたら自分の体に穴が空いてるのに気がついた。
なぜと思い顔を正面に向けると魔王が右手を俺に向けていた。
「我の前で考え事とは愚かなり」
そこで俺は意識は失った。