エピソード3:休みの前日
エピソード3を投稿しました〜!
全くの素人ですが見てくれると嬉しいです!
ピピピピピピピッ
ピピピピピピピッ
相変わらず、目覚まし時計は鳴り続ける。
ダメだ…今日は起きれそうにないな。
そんなことを思った矢先、バタンッという音とともにドアが開かれた。
「おにーちゃん!おーきーてー!」奈々実が起こしに来たのだ。
「あと5分だけ寝かてせて…」
「だーめ!そんなこと言ってずっとねるつもりなんでしょー?早く起きないなら私にも考えがあるんだから!」「…」「お兄ちゃん…意地でも起きないんだね。だったら!」「⁉︎な、なんだ!?」
布団の中に変な感覚がある。俺は中を覗くと
奈々実が抱きついていた。
「お、お前は朝からなにやってるんだーー!」
「だって〜起きないんだもん♪でーも、おかげで目は覚めたでしょ?」ぐぅ…「た、確かに目は覚めたよでもやり方があるだろ?」「今後に期待してね♪」 また、するつもりなのかよ…と朝からぐったりだ。
その後流奈と合流して学校へ向かった。
その日の学校の2時限目でHRが行われた。
内容は、委員会決めらしい。
「委員会か…」とつぶやいた。すると
「蓮くん中学の頃なんか委員会してたの?」と
ふいに雪歩に聞かれた。「んーまぁやってたかな」
「なに委員会??」「学級委員だけど」
「えっ⁉︎学級委員やってたの?すごいね!」
確かに学級委員は大変で凄いと思うけど
なにも、そんな驚かなくてもいいだろ…
「そんなに驚くかな?」「いやほらなんか意外で」
「まぁ、いいや。雪歩こそ中学の時委員会入ってたのか?」その質問に雪歩はギクッとした感じで
「う、うんまぁ放送委員会だったよー」
「普通だな。」「そ、そうだね」と苦笑いをした。
そんな話をしていると、「はーい今から委員会決めをします!まずはクラス委員から決めたいと思います。誰か立候補はいませんか?」と先生が聞くが
もちろん誰も立候補はいなかった。
そんな空気を変えたのは流奈だった。
「はい!先生わたしやります!と立候補したのだ。
「お、結城さんやってくれるの?じゃあ、女子は
結城さんでいいと思う人拍手〜!」パチパチ
「先生1ついいですか?」と流奈が先生に質問した
「はいなんですか?結城さん」「男子のクラス委員なんですが、私が指名してもいいですか?」
な、なんだそれ!やばい…確実にそれ俺が指名されるパターンじゃないか!先生断れ断れ…。俺がそんなことを念じてるのもつゆ知らず先生は「いいよ」と簡単にOKをしたのだった」せんせいー!泣
信じてたのに…。俺は諦めた。結果は聞かないでもわかるだろ?案の定やっぱり俺だったよ。
「遠山くん、クラス委員やってくれる?」と先生に聞かれ、俺は「分かりました…流奈が指名したら
なに言っても意味ないですからね…」と苦笑いしながら言った。「じゃあ、クラス委員は遠山くんと、結城さんで決まりです!拍手〜」パチパチパチッ
はぁ〜またクラス委員だ…中学3年間もずっとクラス委員だったのにまたなんて…まぁ今さら後悔しても仕方ないか…。俺のテンションも知らず流奈は凄く上機嫌だった。「蓮くんと一緒♪」などと言って
ずっとポカポカしてる。この子大丈夫かな?
ちょっと心配だ。席に戻ると雪歩が「クラス委員長おめでとう♪」「俺はあまり嬉しくないけどな」
「まぁ蓮はこーゆー系向いてそうだから頑張れよ」とさらにもう1人会話に入ってきた。
お前ら他人事だと思って〜
「クラス委員って結構大変なんだよ?」
「それは知ってるよ〜」と2人の声が重なった。
もう、やけだ。
「また1年頑張るよ」
そして、雪歩は文化祭実行委員に達也は保健委員になったのだった。
2限目と3限目の間の休み時間俺はなぜか数人の女子に囲まれていた。「ねぇねぇ遠山くん!良かったら私と連絡先交換してくれない??」という質問が
大半だった。その時は流奈や達也たちの助けもありなんとか脱した。「蓮ってばモテモテだな」と達也はニヤニヤしながら言ってくる。「そんなわけないだろ」「そんなことないよ〜、蓮くん中学の頃も
モテモテだったじゃん」そんなことを言ったのは
流奈だった。全く…この子はなんで言うかな。
「やっぱ、そうなんだ!」「雪歩も食いつくな」
「だって〜」「はい、この話はおしまーい!」
その後3限目、4限目も終わり今日はこれで帰れる。
と思っていたのだが、「今日はクラス委員は委員会があるから残ってねー!」と先生が言った。
まじかよ…まぁ仕方ないか。奈々実に連絡しとこ。
From:奈々実へ
今日、委員会で帰り遅くなるから
by蓮
返信はすぐ帰ってきた。
From:お兄ちゃんへ
え〜〜、わかった…。
そんな落ち込むなよ…なんか悪い事したみたいじゃないか。
From:奈々実へ
そんな落ち込むなよ汗
家に帰ったら遊んでやるから!
じゃ、また後でな。
送信っと、よし、ひとまずこれで大丈夫だろう。
「流奈〜委員会行くぞー!」と流奈に声をかけた。
「蓮くん、先に行かないでよ〜、待ってー!」
と流奈は蓮を追いかけて教室を出た。
そんな2人を見ていた達也と雪歩は
「相変わらず仲良いなー」「そだね、なんだか
見てて羨ましいなぁ」「ま、幼馴染みだし2人からしたら普通の事なんだろうな。」
同時刻、三階の会議室。
「では、これから学級委員会を始めます!」
先生がそう言うと、他クラスの代表の生徒が
返事をした。あぁ〜やっぱ高校でも雰囲気は
変わらないんだな。
「では、最初に各クラス自己紹介をお願いします!1-Aからお願いします」まじか…よりによって俺たちのクラスからか…。そんな事を思っていると、
「1-Aの結城流奈です。中学の頃も学級委員を
やってたので高校でも頑張りたいです」と簡単な 自己紹介をした。次は俺か…。「同じく1-Aの
遠山蓮です。流奈と同じく中学の頃もやってたので頑張ります」その後は順調に委員会も進み無事に
終わった。「蓮くんおつかれ〜!」と流奈が肩を
叩いた。「だなー、こういうの久しぶりだから
疲れた。」「そうだね〜帰ろっか!」「おう」
そして、流奈と別れ家に着くと、
「おっかえりー!」大きな声で奈々実が出てきた。
「おう、ただいま」
「お兄ちゃん、メールで言った通り私と遊んでもらうからねー」と何か悪巧みをしてそうな笑い方をして言った。怖いなーなにやるんだろうか…。
「ご飯とか風呂済ましてからでいいよな?」
「もちろんいいよ♪」
ご飯とお風呂を済ませると、奈々実が「後で私の部屋に来てねー!」と言い残して部屋に入ってしまった
部屋でなにするつもりだ。まぁ、行くか。
コンコンッ「奈々実入るぞー」「どうぞー」
ガチャッ
ドアを開けるとまぁ、普通の部屋だよな。
「お兄ちゃん早くトランプしよ!」
なんだ、トランプか。なら大丈夫だな。
と安心していたのだけど、「私に負けたら罰ゲームで1つ言うことを聞いてもらいまーす!」
「は!?なんだよそのルールは⁉︎」
「もう決めたからだめー!」
「わかったよ…」
そしてババ抜きが始まった。結果は惨敗だった。
どーも、俺は顔に出るらしい。初めて知ったよ汗
「やったー!全然全勝!お兄ちゃんよわ〜い」と
笑っている。「負けたよー、奈々実は強いな。」
「まぁね〜、じゃあお願い1つ聞いて?」
「おう、約束だしな。なんだ?」
「久しぶりに一緒にお出かけしたいの!」
「そういえば、最近一緒に出かけてなかったな。
いいぞ」と頭を撫でてやる。すると奈々実は
「やったー!ありがとうお兄ちゃん!」
ま、眩しい…!奈々実の笑顔が眩しい。
「あ、それと流奈お姉ちゃんも一緒ね!」
「いいぞ〜、じゃあ流奈も誘わなきゃな」
それから流奈に連絡して約束をした。
「じゃあ、明日は早いから寝るぞー」
「はーい」と返事をして奈々実は部屋に入った。
「さてと、おれも寝るかな」