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わたしのともだち。

作者: 宛 幸

 わたしにはともだちがいる。


 たくさんのともだちがいる。


 ともだちはぜんいんでごにん。


 ごにんのともだちをぱーてぃーによんだ。


 わたしのおおきないえにともだちをよんだ。


 けーきをよういしてあげた。


 けーきはごとうぶんにしておさらにのせた。


 おちゃもごにんぶんよういした。


 わたしのつくった、とくせいはーぶてぃー。


 ごとうぶんにしたけーきをともだちにくばった。


 そうしたらみんなこわがった。


 けーきをみてこわがった。


 なんでだろうね。


 こんなにもおいしそうなのに。


 わたしがきりわけたけーきがたべられないのかな?


 しょーがないからけーきはわたしがぜんぶたべた。


 すごくおいしかった。


 みずみずしくて、ほおばるとすごくべとべとした。


 くちまわりがあかくなっちゃったけどきにしない。


 それをみてともだちのひとりはいった。


「……しょーくんは……どこ?」


 へんなことをきいてきた。


 ちゃんとみんなここにいるのに。


 そんなにけーきがたべたくないのかな?


「こんなの……ケーキなんかじゃ、ないよ……」


 かいくんもへんなことをいった。


 おいしいけーき。


 おいしくてとろけるけーき。


 かたいものもはいってるけど、きにしない。


「……それ、骨……」


 ほね?


 ちがうよ、とっぴんぐだよ。


 わたしがそういうとみんなはなきだしそうなかおでこえをだす。


「た──たすけ……っ」

「しょーくんがころ……!」

「……いやぁ……」

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」


 ないてわめいて。


 へんだった。


 みんなへん。


 へんだからわたしは──


「みんなはわたしの〝ともだち〟だよね?」


 ──けーきにしてあげた。


 ふふ、ふふふ──ふふふふふふふ。



 けーき、けーき、ともだちけーき♪

 ひときれふたきれ、たくさんのけーき♪

 きるとあかいえきたいがふきだすの♪

 たべるととってもおいしいの♪

 つぎはだれをけーきにしようかな♪

 けーき、けーき、ともだちけーき♪



 わたしにはともだちがいる。


 たくさんのともだちがいる。


 ともだちはぜんいんでごにん。


 ごにんのともだちとぱーてぃーをひらく。


 とってもたのしいけーきぱーてぃー。


 けーきはたくさんあるからうれしい。


 そう……わたしのともだちがけーきなの。


 あしたはあたらしい〝ともだち〟をつくらないと。


 たのしくてわたしはわらった。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 後半のホラー要素を引き立たせる文章がとても凄いと思いました。 [気になる点] 少し怖いですね。 [一言] 幼い子供の日記のような雰囲気や、途中からホラーを感じさせる毒々しい印象も感じ取れま…
[一言] こ、怖い…!! 自分もこんなホラーを書いていきたいです。
[一言] こ、怖い…!! 自分もこんなホラーを書いていきたいです。
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