表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
71/495

救出イベントⅤ

暫くして、ヤツらは冒険者達を連れてきた。


連れてきた、と言っても手足を縛ったまま、それに丸太を通し、前後二人で担ぐというものだ。

まるで獲物を担いだ猟師のようだ。


つまり5人の冒険者にふたりづつで、合計10人の担ぎ手というわけだ。


いや、それに装備品の担ぎ手が3人もいる。

…っ?この担ぎ手3人は例のレベル10の戦士だ!


その時ゴブリン達の目を通して、戦士達とフリードが目配せしたように見えた。


…もしかしたら、ミールさんを見つけた時点で、ゴブリン達をバッサリとか考えているのかもしれない。


それどころか、『仕事』が終わったら口封じに全員を…とかありえそうだ。


まあそういう考えてであれば、こっちも遠慮は要らないな。

最初から護衛で連れてきたヤツらを倒し、少しでも戦力を削るつもりだった。


ただこれだけ数が増えると、少々苦戦しそうだ

レベル10の戦士も侮れない。



そうこうしている間に、一行は出発し始めた。

まわりを見ても、隠れてついてきている者はいない。


向かうは俺とミールさんが隠れている、5km 程離れた空き地だ。


そう、これまでのやり取りは全て、ゴブリン達からの目や耳から伝えられたものだ。


元からそれに近い共有感覚ができたが、それがより明確に出来るようになってきた。

こうやって、モンスター達と繋がっているうちに、俺は彼らの視界や聴覚なども共有出来るようになってきたのだ。


特にゴブリン達のような、ヒト型のモンスターの方がこの感覚は共有しやすい。

逆に"キラーマンティス"達のような昆虫類は、なんだか違和感がある。

彼らの見た物を一度脳を通して、俺の感覚に処理変換してから送られると言えばいいのだろうか?


さすがにフルデッキの七体を一度に全部は無理だが、二体『同時中継』位は短時間なら可能だ。

これももっと経験していけば、全部同時中継もできそうだ。


まあべつに気持ち悪いわけでもなく、たぶん繋がりが、より深く出来るようになったという事だろう。


さっきから担いでいるヤツらから、まだかまだかと催促をしてきているが、もちろんこの"ゴブリン"達はヒトの言葉がわからないことになっているので無視だ。


せいぜい疲れまくってもらおう。

予定より合流ポイントを、さらに遠くにしてやろうかな(笑)。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ