救出イベントⅢ
時はもう少し時間が経って、空は夕方になろうとしていた。
ここはヒト拐い共のアジト近くの茂みの中だ。
アジトといっても数100mぐらい拓けている、比較的大きな空き地を、モンスター避けの柵で囲い、その中でテントを張っている程度だ。
囲いの中心部に2つの木で出来た檻が見える。
囚われている人達だ。
その数18人。
これといった暴行を受けてるようには見えない。
ただ縄で全員、手足を縛られている。
生け贄にされるまでに、衰弱や傷が元で死んでしまっては困るというところか。
ヤツラの人数は48人。
殆どがレベル5~7、5人がレベル10、そしてボスのフリードが11だ。
フリード以外の職業は、その他大勢が『盗賊』。レベル10のヤツラが『戦士』だ。
フリード以外でスキルを持っているヤツはいない。
それにしても、この能力はすげぇ役に立つな!
相手が障害物で見えなくてもカーソルと名称で位置がまるわかりで、そのカーソルに意識を集中するとレベルや職業などの詳細が表示される。
スパイとかなら大重宝間違いなしだ。
フフフ、俺の前では隠し事は出来ねぇぜ…
いづれどこかで、このセリフを使ってやる!
さて、ではオペレーションスタートといきますか!
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「フリード様!外に例のゴブリンがきてますぜ。」
「チッ、また食糧の催促か?もうやらんと伝えろ!」
「勘弁してくたさいよ、ゴブリン語を話せるのはフリード様だけなんすよ?」
「ええい、忌々しい!なぜ俺がゴブリンごときの相手をせねばならんのだ!」
そう言いながらも、テントから出て囲いの入り口に向かう。
入り口の外にいたのは、グレイウルフに跨がったゴブリンが二騎と、自らも狼に乗ったゴブリンシャーマンだった。
以下はゴブリン語訳
「もう食糧はやらんぞ!さっさと洞窟の警備に戻れ!」
「グフフ、そういきり立つなゴブ。今日は『商談』に来たゴブよ。」
「商談だと?お前らと取り引きするような…」
そこでフリードの言葉を遮るように、ゴブリンシャーマンが話を続けた。
「オマエラ、獣人のメスを一匹探してないゴブか?」
「っ!」
「グフフ、どうやらアタリのようゴブね!」
そう言いつつゴブリンシャーマンは、フリードに薄い金髪を一房手渡した。




