腕輪
探索しつつ、森を抜けるべく東へ20km 位は進んだ。
少し早いかと思ったが、ちょうどいい感じの空き地があったので、今日はここで野宿としよう。
そろそろ屋根の下、ベッドで寝たいッス。
あと道中、モンスターとの遭遇はなかった。
カードモンスター達に今晩用の薪を拾いに行ってもらってる間に、この前見つけた俺のモトとなった青年の持ち物を確認する。
まず[ショートソード]、これを見た瞬間そう表示とカーソルがでる。
持ち物の鑑定も自動とは、楽チンでたすかる。
あとはリュックがひとつ。
中にはまず革袋に数枚の金貨と銀貨。
ゲームでは全て晶貨だったが、この世界では違うようだ。
それとこれが羊皮紙というモノなのだろうか?、手紙らしきものが一通。
らしきもの、としたのは文字が読めなかったのだ。
…もしかしたら、言葉も通じないかもしれない。
うっわー、だったらやだなー!俺、マジに英語の成績悪かったからな~。
ちょっと憂鬱になってしまった。
あとはロープが20m程、そしてコレがあった。
【???の腕輪】
―宝石などは付いていないが、表面は結構な細工がしてある金(?)製の腕輪だ。
輪の内側にもなんか、文字らしきものが彫られている。
手紙の文字とはまた明らかに違う文字だ。
コレはヤバいですよ…。
禍々しい感じなどはしないが、絶対コレはイベントアイテムだ。
アイテム名に???なんて、いかにもってカンジでしょ!
今までの俺の境遇から考えると、ヤバい事に巻き込まれる気がしてならない。
ってゆうか、間違いなく巻き込まれる!
―うん、コレは封印だなっ!
そして俺は腕輪をリュックの一番奥にしまった。(さすがに捨てるのは気がひけた。)
そうしているうちに、だんだんと回りが暗くなってきた。
急いで集めてくれた薪で火をおこす。
晩酌ならぬ、晩ハチミツをしたあと、俺は早めに寝る事にした。
ちょっと考えがあって、夜番は"アルラウネ"と
"グレイウルフ"一体だけ実体化しておく。
そうすると、真夜中に"アルラウネ"が俺の髪を引っ張って起こしてくれた。
急いで森の暗闇を見ると、結構な数の"ゴブリン"に囲まれていた。




