表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
403/495

アンデットとの戦いⅠ

スマホがもうほんとにヤヴァイ……。

次週には機種変更してるかもしれません。

皆さん、事件です!

トンでもねーことが起きました!


「―よいですか、貴方達。

貴方達が(おっしゃ)った事は、確かに大変な事態ですわ。

ですが先にもお話ししました通り、我が良人(おっと)は、火竜すら手足の(ごと)く操る神代からやって来た勇者さま!

その様な邪悪な奴らとて、赤子の手を捻るが如く、蹴散らしてさしあげますわっ!」

「……うん、エトワ、ちょっとこのドリル姫を下がらせて。」

「ちょっ、勇者さま?!

まだこの者達に、良人を助ける妻たる私の役割を…ムググー?」

「はーい、セレアルさまー、あとは勇者くんに任せましょうねー。」

「フグー!ムグー!」


…自分からお願いしておいてなんだが、エトワはセレアルに、この数日で遠慮が無くなったなあ。

エトワは背が高いのを利用して、セレアルを後ろから羽交締め、なおかつその態勢から口を(ふさ)いで後ろに下がらせてしまった。


最初は主君の姪ってことで、ずいぶんと固苦しい態度をとってたけど、今じゃあセレアルと女性陣の中では一番打ち解けている。

ミールなんかは、まだちょっとぎこちない所があるんだよね。


やはりお姫さま同士って共通項があるからかな?

なんか垣根が取れて、一気に仲良くなったように思える。


まあセレアルも、これで気の許せる相手が俺以外にも増えたのは喜ばしいね!


―っと、そんなことより!


イベント名:

【1章 暗闇より現れる者】

イベント発生条件:

冒険者から"北への大トンネル"で、最近起こっているアンデットの異常出現の事を耳にする。

またはギルドより、異常出現の調査依頼を受ける。

イベント内容:

"北への大トンネル"、その"教会の間"よりさらに約50km奥地にある、"ネスルガ枝道"を調査、アンデットモンスターの大量出現の原因を探れ!

成功条件:

"ネスルガ枝道"にいる『ある者』とセレアル姫を会わそう。

彼女がパーミル公爵家の血筋だと解れば、『ある者』から原因を教えてもらえるぞ!


イベントボス:

New!ケイブリザードマンゾンビヘッド HR Lv30

(不死族/闇属性/cost ???)

AT:3,500/3,500

DT:???/???

【配下を呼ぶ】【暴れまわり】【ゾンビボディⅡ】


達成報酬:

経験値:+2,800

晶貨:+5,000G

【聖水】× 5

【聖銀のナイフ】× 1

【身代りの曲玉】× 2

【ラストポーション】× 3

【進化カード(HR)】× 2


上位者報酬:

上位者報酬はありません。


……俺の視界の端に、今、燦然(さんぜん)と黄金に輝くイベントフラグの旗がはためいている。

―しかもイベント発生を報せるフラグの状態ではない、イベント発動中を示す、おっ立っちゃってる状態なんすよ。


セレアルが冒険者達と話をしてる間に、勝手にフラグが立っちゃったんだよねー…、ハハハ…。

―って、なんじゃこりゃあああっ?!


コレ、どうゆうこと?


イベントが俺の知らない間に発生して、そんでもって俺の知らない間にイベント受諾までしちゃったよっ?!

しかもこの旗の色、何話にも話が続くグランドイベントじゃん!


もうやだー!

なんだよコレ、次から次へとワケわからん事が判明してくるしっ!

しかもほとんど説明ねーじゃん!

ゲームだったら、チュートリアル説明不足で、クソゲー確定っすよっ!


……はい!グチはここまでにしておこう。

どーせ、ギャーギャー(わめ)いても、誰も教えてくれんのは、もう解ってることだしな!


冷静になって考えれば、考えられる理由は2つほどある。


まず1つは、同じパーティー内の人間は俺と同じようにイベントを発生、受諾出来るどういう仮説だ。

イベントで得た経験値が、パーティー内で共有されていることから、イベントの意思決定もパーティー共有の可能性が考えられる。


もう1つはその派生というか、イベントに関係している人間が、パーティー内にいた場合に自動で発生するという可能性だ。


今回のイベントでは、セレアルがキーマンのようだしな。


どちらにせよそのうちコレも、勝手にイベントが同じ様に発生してくれば、どういう理由でなるのか、そのシステムが解ってくるだろう。


…でも、嫌だなあ。


今回の様にセレアルとか、あとファーガなんか、いらんトラブル引っ張ってきそうだよねー?

後であいつらには、クギをさしておこう。

なにより俺の預かり知らぬ所で、イベントがポコポコ発生するとか、もう想像しただけで逃げ出したくなるしなっ!


まあイベント内容に関してはまた明日、出発する前でも確認しよう。

今回は時間制限なんかは無さそうなんで、あせる必要はない。


それよりこっちデスヨネー。


「な、なあ、あんた。

セレアル姫様の旦那って、どういうことなんだ?」

「俺達がここに入る前は、そんな話、聞いた事も無かったぞ?」

「姫様が、"ゆうしゃ"とか意味わからん事言ってたけど、あんたがそうなのか?」

「お前が姫様の旦那で勇者?

どんな悪い魔法を使ったんだ?俺にも教えろっ!」


セレアルを下がらせた事で、(かしこ)まってた冒険者のおっさん&にーちゃん達が、俺に詰め寄って来た。

…あと最後に言ったヤツ、じっくり話をしよっか?


いや、散々な目にあったわ。

詰め寄って質問を浴びせかける冒険者達には、俺達の事を簡単に説明して、なるべく内々にしておいてもらうよう頼んでおいた。

…とは言っても、人の口に戸は立てられんだろうしなー。

まあ言わないよりマシだろうってことで、一応、釘をさしておいた。


あと最後まで邪悪な魅惑の魔法でも使ったと信じて疑わなかった奴には、"ファイアドレイク"を呼び出して(物理的に)黙らせた。

…ちびっと"ファイアドレイク"がデカ過ぎて、このフロアいっぱいになっちゃったのはご愛嬌だ(しっぽが部屋からハミ出していた)。


あとは今晩も"ハウスモンスター"を呼び出し、女性陣に入浴などを済ましてもらったりしたが、今回はマリアンヌさん筆頭に、神官団のおねーさん達も入る事になったので大変だった。

おねーさん達は凄く喜んでくれたが、俺の精神力とか色んなモノがガリガリと削られていった。

…うん、ちょっとだけマリアンヌさんのナニかが見えちゃったのは許して欲しい。


そんな事より、明日以降のために戦力の増強だ。

イベントボスや報酬から予想する限り、激戦になるかもしれんからな!


()ずは先日と今日の2つのイベント(トンネルの開口部掃討と、神官団達への救援ね)で得たもので、スキルカード【抵抗/状態異常】と【ビールⅠ】は保留にしておく。


そしてこっちが本命、【強化カード(HN)】1枚と【強化カード(R)】2枚だ!


先ず【強化カード(HN)】だが、これは"ハウスモンスター"に使った。


ハウスモンスター HN Lv 30(Max!)

AT:6,310/6,310

DT:10,780/10,780


こいつの有用性は戦闘では無いけど、野宿する時に絶対必要だろうしな。

最大限の強化は、どうしてもしておきたかったのだ。


さてお次!【強化カード(R)】ね!

先ずはこいつ!


ブロウオーガ R Lv40(Max!)

AT:24,710/24,710

DT:8,830/8,830


もう1体のMaxレベル"ブロウオーガ"と共に、即戦力としてアンデット戦に出てもらおう。

そして今回の戦いが終わったら、両者で【進化】してHRモンスターになってもらう予定だ。


そして最後の1枚は、前からの約束通りこいつに使いました。


グランガチシニアー HR Lv20

AT:17,420/14,720

DT:22,820/22,820


戦闘指南までしてくれる、頼れるワニさんだ。

明日からのグランドイベントで、連戦になるだろうから頼りにしますよ!


さて、強化カードはこんなところだが、新たな即戦力が3体加わった。

まあ要は先程の戦いで倒したアンデット達によるものだ。


スケルトンナイト R Lv40(Max!)

AT:7,650/7,650

DT:24,490/24,490


スケルトンオーバーナイト HR Lv25

AT:11,880/11,880

DT:27,640/27,640


いやー、ほんとにホクホクっすよ!

"スケルトンオーバーナイト"なんか5体もいたから、いきなり第一線級まで成長しちゃったよ。


あともう1体、こいつはアンデットでも"ゴースト"系だ。


ワイト R Lv21

(死霊族/水属性/cost 20)

AT:11,700/11,700

DT:3,400/3,400

【ドレインタッチ】【水魔法/初級】【ワイトボディ】


"ゴースト"や"スペクター"らを光魔法で一掃した時に、こいつも4体混じってたんだよね。

"ゴースト"から【進化】出来るヤツじゃないけど、実質、"ゴースト"、"スペクター"の上位互換なんで全部引っ(くる)めて強化に使ったら、ここまでレベルアップ出来たのだ。


―まあセレアルに無理やりスタートさせられたイベントだが、こうなったら腹を(くく)ろうじゃないの!

いつも読んで頂いてありがとうございます!


もし面白いと思って頂けたら、下の『勝手にランキング』をポチっとお願い致します!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ