空き地にてⅢ
暫く呆然としていた…
カードは勝手に、自身の一部みたいな考え方をしていた。
たが『持ち物』として考えれば、たしかに合点がいく。
…にしても、それは無いだろうっ!
あの世で"相棒"と出逢えて、結局それはぬか喜びってことかっ?
そう思っていて、俺は初めて気づいた。
実はカード自体、無くなったことはそれほどショックじゃない。
それどころか、また一からカード使いとして、再スタートに楽しささえ感じてきている。
でも【天輝竜】とほんの一時たが心を、魂を交わしたことが、本当に嬉しかったんだ。
それがもう出来ない事が、ショックだったんだ。
―マスター、ダイジョウブカ?
気が付くと、"グレイウルフ"達が心配そうに俺を見ていてくれていた。
新しく仲間になった"アングルアイビー"達も、なんだかツタを動かして気遣ってくれているようにみえる。
そういえば"グレイウルフ"達なんかは、探索になんキロも走ってくれた。
そのあとも、薪拾いにも走りまわってくれた。
ぜんぶ俺の為にだ…。
「ありがとう、みんな…」
よしっ!
この事は一度保留にしとこう!
俺の信条は「くよくよするなら、飯食って寝る!」だ!
田舎のじーちゃんも、
「人生笑ったモン勝ち」って、いつも言ってたしな!
ということで、俺はこのカード使いのシステムを一度チェックして、これからどうするか考えることに、集中することに決めた。




